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さようならwinbiff...... [パソコン]

2019年8月23日の日記

とうとうこの日が来ちゃいました。

朝,メールを送信しようとしたら,このメッセージが.....。

winbiff画面3.jpg

いずれこうなると言うことは事前にわかっていて,so-netから7月にメールが来ていました。セキュリティ向上のため,送受信の設定変更のお願いでした。

winbiff画面2'.jpg こんなお願いが来ていました。

引っかかったのはstarttls。以前,SSL対応となって通信ポートが変更になったときは対応できたのですが,さすがにstarttlsには使っているメールソフトは対応していません。

iruchanはそれこそ,最初のWindows95マシンを自作したときからwinbiffを愛用していました。何より使いやすい,と言うのがその理由。特に,改行位置を自由に決められるのは当時,winbiffくらいだったと思います。outlookなんて,このようにできるようになったのは最近では,と思います。いちいち,手動で改行を入れるなんてめんどくさい,と思っていたのですが,winbiff以外のソフトは自動で改行できないか,できても禁則処理ができないという間抜けなソフトが多かったです。outlookはいまだに改行できない,と思っている人がいるのか,手動で改行して,行末がそろってなくて見にくい,というメールが多いですね。また,iruchanはEudora Proなんてソフトも一時,使いましたけど,こいつはこの禁則処理ができず,行頭に ,や 。がついてしまう,という厄介なソフトでした。

その点,winbiffは賢くて,72文字で改行と設定しておくと,ちゃんと禁則処理もしてくれるし,英単語も行末に来る場合は途中で分割せず,次行の先頭に移動してくれたりして便利でした。

また,トラブルにも強く,何度もインターネット接続エラーなどでメールが読めなくなったようなときも復旧はできましたし,新PCに移行するのも簡単で,もとのPCからinboxやoutboxなどのメールファイルをコピーするだけで移行できました。

しかし,winbiffは古いソフトなので,SSL通信までは対応できましたが,starttlsには対応していません。

winbiff画面1'.jpg やっぱりstarttlsの項目はありません。

starttlsはメールに対するセキュリティの設定のひとつで,送信サーバから相手先の受信サーバまでの間のメッセージを暗号化する手法のひとつです。Gmailなどはすでに対応していて,starttlsに対応していないメッセージだと警告のアイコンがついていますね。

といって,Gmailをメインにするつもりはありません。あくまでもiruchanはサブと考えています。全世界どこでもGoogleにログインできたら読める,と言うメリットは大いに感じるのですが.......どうにも米政府筒抜けだろうということは十分に予想されるのでそれはどうかと.....。ある日,下手なことを書いたら,米安全保障機関のブラックリストに載る......なんてことは予想できます。まるでジョージ・オーウェルの "1984年" の世界ですね......怖っ~~~~!!

冗談はともかく 本当に冗談なんでしょうか.... Gmailには自動改行の機能はありません。スマホだと下手に改行が入っていると見にくいためでしょうね。また,しょっちゅう,ソフトの設定が変更されて混乱するし,先日は連絡先の設定が変わり,どうやって連絡先を編集するんだと大騒ぎしたくらいだし,ログアウトできるのはPCだけで,スマホの場合はアカウントの削除をしないといけないんですが,以前のAndroidは表示がわかりにくく,大事なGoogleのアカウントそのものを削除しちゃう,なんてことをやってしまい,大変な目に遭いました。今は "デバイスのアカウントの管理" と出てくるのでマシになりましたが,いまだに面倒だと思います。簡単にPCみたいにログアウト,というボタンが出てくればいいだけと思うんですけど.....。何でそんなことやってくれないんだと思います。

と言う次第なんですが,とうとう,20年以上使ったwinbiffともお別れです。

winbiff画面'.jpg どうも大変ありがとうございました。

仕方ないので,会社で使わされている? outlookに移行しました。

何よりむだな表示が多くて,場所とって画面が見にくいし,一応,winbiffみたいに自動改行の機能はついているけど,結構いい加減で,変なところで改行したり,メールアドレスやショートカットのハイパーリンクのつけ方がどういう理由か,変な周辺の文字までリンクがついてしまったり,何よりwinbiffでは簡単だった,発信者やタイトル,本文内のフリーワード検索がごっちゃになっちゃって分離して検索できないのは面倒。特に,何で発信者だけの検索ができないのか,頭にきています。

また,winbiffはよかったのはhtmlメールはいきなり開かない,と言う設定ができたのはよかったです。

htmlメールは貼られている画像などにウィルスが潜んでいることが多く,outlookのようにいきなりhtmlを開いて表示するメールソフトは危ないと思います。といって,特に中国からは会社のロゴなんかをメールに貼りつけてくるやつが多く,htmlメールをいきなり開いてくれないと読みにくい,と言うこともあって,会社じゃoutlookを使っていたんですけど....。

特に,最近しょっちゅう送られてくる,フィッシング詐欺なんて,単なるテキストメッセージだけならすぐに詐欺と見破れるのに,htmlメールだと会社のロゴやデザインが本当の実在する会社の形式に似ていて,一瞬で,詐欺と見破れないので危ないです。うっかり,メール中のリングを触ったらアウト!ですからね.....。

やっぱ,htmlメールは開かない方がいいと思います。ま,会社のはいきなり開く,という設定にしているんですが,ウィルスに感染しても,会社指定のウィルス対策ソフトを使っていて,それでも感染すれば,それは会社の責任ですから......。


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スマホ替えました

2019年8月10日の日記

sony xperia z3 compact1.jpg

  iruchanはまだアナ雪にはまっちゃってます......(^^;)。

どうにもこのところ忙しくて,また,親族が病気になって看病しに帰省したりしないといけなかったりしてブログどころじゃありませんでした。申し訳ありません。

さて,その最中なんですが,とうとう息子にもスマホを与えないといけなくなってしまいました。もはや,クラスの誰もがスマホを持っていて,遊びに行くにも,先生からの連絡もスマホという時代なのでしかたありませんね。遊びに行く約束をスマホでするような時代なんて,やな時代だなぁ~~~[雨]

そこで,前回買ったソニーのXperia E1を息子にやることにし,オヤジはまた新しいスマホを買うことにしました。

まあ,さすがにE1は古い機種だし,速度も遅かったので,そろそろオヤジも新しいのを,と思っていました。むしろ,速度が遅くて不便な分,子供が使うにはいいと思います。家ではネットはパソコンでやる,と言うルールにしていますし,パソコンはKasperskyでチャイルドロックをかけてあるので,安心だと思いますし,スマホもKasperskyを入れてチャイルドロックをかけてありますけど,その点,iPhoneはアップルがこの機能を提供していて,そういったところはさすがアップル,という気がします。

さて,iruchanは何より昔から小さなものが好きなのでスマホも小さいのを使っているんですが,もはや今まで使っていた,4インチなんて画面サイズのスマホは絶滅危惧種!! その点,アップルのiPhoneだとSEが4インチだし,8だと4.7インチで許容範囲です。でも,Androidのユーザーとしては,今さらiPhoneかよ,という感じですよね.....。何より値段が高いし,SDカードが使えないだけでアウト! って感じなんですけど.....。

といって,Androidでは4インチ台のスマホはもはや絶滅寸前。現行機種じゃ,相当探してもOPPOか,CATとか言う,スポーツタイプのラギッドなやつくらいしかありません。iruchanはスポーツマンじゃないし,こんなのいらん,という感じです。それに,まあ,OPPOやCOVIAも最近はよく知られるようになってきて,COVIAには4.5インチという機種がありますけど.....。結局,こういった中華スマホしかない,と言う状況だと思います。

まあ,反体制派のiruchanとしては昔,仕事で今話題? のHuawei使っていたし,それほど中華製スマホにも抵抗は感じないんですが,昨年,chuwiのタブレット買ってどハマリだったので,もう嫌! って感じです。液晶が割れちゃったので,メーカのWEBから修理をお願いしても,なしのつぶてだし,買ったAmazon経由で販売業者に問い合わせてもメーカに聞いてくれ,と言う次第で激怒!!。挙げ句の果て,半年も経ってから "サポート体制がようやくできた" ということで,中国語じゃなく英語で返事が来ただけマシと思いましたけど,もう捨てた後でした......。”悪かったので,ぜひまたうちのを,” と返事が来て,割引クーポンなんてついてましたけど,大して安くもなく,頭にきました。やっぱ,中華製スマホタブレット買っちゃいけません。

また,4インチ以下で,パームフォンなんてのもありますが,これは3.3インチ。Jelly Proと言う機種も人気のようですが,2.45インチ。さすがに4インチより小さいと,もはやメールを打つのは無理だと思います。iruchanも現在のE1で結構,苦労していますので。

他にはカナダのBlackBerryが例のハードウェアタイプのキーボードがついたのを出していて,3.5インチなんて画面サイズのもありますけど.....さすがにハードキーボードはいらん,という感じです。もはやiruchanもスマホでqwertyキーなんて使っていませんしね。ガラケー全盛期にワシントンへ行って,みんなBlackBerryを使っていて,何あれ!? って感じでびっくりした記憶がありますけど.....。

日本メーカだと最初にiruchanも使っていてお気に入りだったシャープのAquosにR compact SH-M06という機種があって,4.9インチと小さいのですが,もはや新品での入手は難しいようで,中古のものもプレミアがついているようです。やはり,小さな機種はそれなりに人気があるのだと思います。そもそもiPhoneが日本だけ,やたら売れていて,シェア70%とかそれくらいなのも,みんなと同じなら安心するとか,権力に盲従するという日本人特有の民族性のほか,Androidより小さいからだと思いますけど....。

一体,どうなってるんだ~~~[雨][雨][雨]

結局,散々探したらやっぱりソニーのXperia Z3 compactという機種が画面サイズ4.6インチで,本体のサイズも127㎜×65㎜×8.6㎜と小さいです。やはり高さは120mm台のものでないとワイシャツのポケットに入りません。

sony xperia z3 compact & iPhone 6s.jpg iPhone6sと比較
 
娘のiPhone6sと画面サイズはほとんど同じですが,本体のサイズは小さいです。
 
画面もトリルミナス液晶で非常にきれいです。エルサもかわい~~!!
 
メモリは2GBで少ないですが,ROMは16GBあり,最近のAndroidはセキュリティのためか,ほとんど内蔵メモリにしかアプリをインストールできないので困っちゃいますが,まあ16GBあれば十分だと思います。
 
2015年モデルなのでかなり古いですが,まだ新品が手に入りますし,何より小さいのは便利。それに,古い機種と言っても非常に高速で,なんの不自由も感じません。
 
ただ,残念ながら,国内モデルはSIMフリーではないようです。iruchanは仕事でたまに海外へ行くこともあり,E1もそうでしたけど,海外モデルを買いました。
 
この場合,E1は起動時に言語の選択画面が出て,デフォルトは中国語だったり,日本語変換アプリが入っていなくて,フリーのものを入れたりしましたが,今回のZ3 compactは最初から日本語だったし,日本語変換アプリも入っていて,楽でした。時代は進歩しているんですね。
 
SIMフリー機のお約束で,まずはSIMを入れて電話会社を選択,その後,モバイルネットワークでAPNを設定しないとネットやメールができませんが,これも難なく終了。iruchanはso-netの0SIMを使っているんですが,月額たった,1,000円ほどでスマホが使えます。パケットは1GBですが,まあ,普通にメールしたり,ネット見たりするくらいなら全然パケットを使わないので十分です。たった1,000円ほどでスマホが使えるのは素晴らしい[晴れ][晴れ]
 
SIMカードはネットに出ている画面だと,Micro SDカードのスロットにトレイがついていて,そこに差し込んで使う,なんて情報が出ていますが,SIMフリー版はそのスロットじゃなくて,下側のもう1個あるスロットに差し込みます。最初,わかんなくて困っちゃいましたけど.....。
 
sony xperia z3 compact sim.jpg 
   ここにSIMカードのスロットがあります。
 
何年かおきに本体買わないといけなくて,そのたびに2~3万円くらいの出費になりますけど,大手携帯電話会社を使って月額1万円近く使うのはバカバカしいと思います。それよりは断然,安く済みます。
 
例の2年縛りって言うのも,端末0円と言って契約していながら,実際は2年で端末を高い値段で分割払いさせられているわけで,0円じゃないし,また,3年目以降もこの手で儲けたいので,2年が過ぎると端末乗り換えを勧めてくる.....というわけです。放っておくとポンと通信料を上げてくるんですよね。ホントだったら,2年で分割払いが済んだのだから,3年目からは安くしないといけないのに.....。と言う次第で,大手携帯電話会社詐欺だと思います。携帯電話会社から国民を守る党なんて作って参院選に立候補しようかと思います........(^^;)。皆さんもSIMフリーに乗り換えませう。
 
また,やはりスマホは小さい方がいいと思います。ネットはパソコンでやるから,と言うのもありますけど,大きなスマホは重いし,小さいのは便利!! ソニーさんもスマホが儲からなくて大幅縮小するみたいだけど,それなら本機みたいに小さいのを売りにしたら? という感じです。iPhoneより小さいんですから....。
 
閑話休題
 
せっかく9月になって,ちょっと涼しくなった,と思ったら南の方の熱帯低気圧から熱風が送られてきて,毎日暑いですね~~[晴れ][晴れ][晴れ]
 
本当だったら夏はソバ殻の枕なんですけど,うちは息子がそばアレルギーなのでソバ殻の枕は使えません。iruchanはソバ殻の枕大好きなんですけどね......[雨]
 
しかたないので,ホテルで使われているような,パイプの枕を買いました。
ところが,意外に探してみるとないもので,寝具店を何軒か回っても売ってないし,某なんとか良品なんて店を見たら,ようやく売っていましたが,半分しかパイプは入ってなくて,結局は綿が入っている,と言うものでした。これじゃ,暑いっての~~~[雨][雨]
 
結局,やっぱりまたAmazon。オールパイプ,と言うのを2,500円ほどで買いました。
アナ雪枕カバー.jpg
早速,嫁はんが余った布きれで,アナ雪枕カバーを作ってくれました....。かわい~~[雪]
 
今晩から涼しく眠れそうです.....[晴れ]

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またまた新しいプリント基板の作り方 [電子工作]

2019年7月1日の日記

感光フィルムALI-3.jpg 紫外線で露光中[晴れ]

   娘のUVレジン用露光装置を借りました.....[ひらめき]

工作マニアのiruchanは今もプリント基板を自作しています。

まあ,今の時代,ネット経由でガーバーデータと呼ばれるプリント基板用のデータを送れば,海の向こうの赤い大きな国から1週間もすれば完成したプリント基板が届く,と言う時代なんですけど......iruchanは今も昔ながらのエッチングでプリント基板を作っています。

ということで,この記事で紹介したとおり,今まではアイロンを使ってレーザープリンタのトナーを生の基板に転写してパターンを写し取っていました。

ただ,この方法,正直言って,まあ使える,と言う程度でしかないと判断しています。とにかく,やはり失敗する確率が高い上,仕上がりが汚い,というのがその理由。

そもそもなかなかトナーの転写がうまくいきません。
 
アイロンの温度や水分,使用している転写用紙,トナーを含めたレーザープリンタの性能などにも左右されますし,何より一番の問題はうまく紙からトナーが剥がれてくれないということなんですよね~[雨][雨][雨]
 
いろいろ,iruchanも転写用紙を普通の紙や中国製のツルツルしたプリント基板製作用と称する転写用の黄色い紙など,試してみたのですが,やはりうまくいきません。紙を剥がすときにアセトンを使う,なんて方法がネットやYou Tubeなどに出ているのですが.....。アセトンの臭いには閉口しますね.....。
 
また,特殊な転写用紙がどうにもレーザープリンタと相性が悪く,中のドラムに張り付いてしまって紙詰まりしたりします。プリンタが故障しちゃ,まずいですし,やはりちょっと危ない感じです。

それに,なんとかうまく転写できた,としても仕上がりが非常に汚いんですよね~。

やはり元々紙に印刷されたものだけに,パターンの周囲がギザギザと汚いし,下手すると細い紙の繊維が残って隣のパターンとショートしていることもしばしばで,それも肉眼じゃわからないくらい細い繊維のため,完成してからテスターでいちいちチェックしないといけなくて,エッチング後,カッターでその細いパターンを切る必要がありました。

と言う次第で,せいぜい点数は70点といった感じ。この方法はあきらめようと思います。もっといい方法はないかと探していました。

やはり,もとの感光基板に戻ろうか,と言う気もしたのですけれど.....。

でも,サンハヤトのポジ感光基板は仕上がりはきれいだけれど,何より高い!!

それに,失敗したらもう二度と感光基板としては再利用ができないし,iruchanみたいに小型の基板を作る場合は余白がもったいない!!

ということで,昔から感光剤だけ入手できないかと考えていました。

実を言うと,20年ほど前まで,秋葉原でスプレー式の感光剤が売られていたのです。

でも,あるのは知っていましたが使ったことはありませんでした。

米オムニ社の感光スプレーというもので,秋葉でも売られていたようです。

これが今もあると便利なんですけどね......。

なぜだかわかりませんが,現在は市販されていません。売れなかったんでしょうね。

それで,今回,一応,海外のサイトを検索して似たのが売られていないか,確かめてみました。

と,やはり今でも似たのがあるんですよね.....。

photo sensitive paint.jpg こんなのもあるんですけど。

 赤い国じゃなくて,独製で,ポジ感光タイプだし,輸入できればいいんですが。

でも,スプレー缶の輸出入は高圧ガス保安法に引っかかるので,輸入する場合は試験成績書が必要です。また,航空機内は1本だけ,500ml以下であれば持ち込み可能なようなのですが,もちろん,プロパンガスなど,可燃性ガスを使っているものは不可です。また,不燃性ガスのものでも,どう考えても保安検査場でもめそうだし,海外旅行のついでに買って帰る,と言うことも難しそうです。また,▲のものはそもそもExtremely flammable aerosol(高可燃性ガス)と書いてあるので,ダメです。

一応,ダメ元で海外のサイトにメールを出して聞いてみましたが,なしのつぶて。正直,向こうでも "何バカ言ってんだこいつは!" と言うところなのだと思います。どこの国もスプレー缶の輸出は面倒だと思います。

じゃ,オムニスプレーはどうだったんだよ,という感じなのですが....。

となると,スプレー缶はダメなので,感光剤そのものを購入することを考えてみます。

大阪の共立電子さんで富士薬品工業のポジ型フォトレジストという薬品が売られています。

ただ.....。

なにせ1本500ml入りのものが7,000円以上しますし,なにより賞味期限? が半年,と言う代物。

こりゃあかん......。

もうひとつ,iruchanはeBayやAli Expressで中国製の怪しげなどろりとした青色の感光剤が売られているのは知っています。アルコールで希釈して使えるそうです。これこそ本当に感光剤みたいな感じで,半導体工場などで実際に使われているような液体です。

といって,色から言って,ジアゾ系の感光剤と思いますけど,中身はまったく不明ですし,どうにも臭いらしいです。ちょっと,中国製と言うこともありますし,臭い,というのであれば,避けた方がよい感じです。

と言う次第で,八方塞がり,という感じなんですけど.....四面楚歌って,こんなもんなんでしょうね......そんなことあらへん。

で,photosensitive paint PCBなんてキーワードでネットを検索していると.......,なんと.......,

感光フィルムがあるではないですか!!!

しかも,すでにいろんな方がこの方法でプリント基板を作っておられるようです。

ちなみに英語でプリント基板って普通,PCBと言います。Printed Circuit Boardの略で,悪名高いPoly Chlorinated Biphenylではありません。

こりゃ,いいや,って感じです。フィルムなら臭わないし,なにより固体なので,皮膚についても問題ないでしょう。

現像時にはアルカリ性の液体が必要で,どうやら炭酸ナトリウムが必要らしいですが,それだったら薬局で簡単に手に入りますしね,何とかなりそうです。

実はこのフィルムはさっきの感光液を探しているときにAliで見つけました。

まだ海のものとも山のものともわかりませんから,とりあえず,1mだけ,試しに買ってみました。値段も安く,2ドル弱です。

感光フィルムALI.jpg 海の向こうの大きな国から届きました.....。

来てみると非常に薄いフィルムで,色も薄い青色をしています。サンハヤトの基板と同じような色をしています。

なんかいけそう.....と思いました。今,調べてみるとamazonでも入手可能なようです。ただ,値段は倍以上するようです。

          ☆          ☆          ☆

早速,試してみます。この感光フィルムは3層構造になっていて,上下に透明な保護フィルムが貼ってあるので,これを途中で剥がしながら作業する,と言うことになります。

まずは大まかな流れとしてはこんな感じです。クリックすると拡大します。

感光フィルムプリント基板製作1.jpg

最初に,保護フィルムを1枚だけ剥がし,基板面に密着させます。このとき,温度と圧力が必要なので,アイロンやラミネータが必要です。

その後,紫外線ランプで露光し,炭酸ナトリウムの水溶液で現像すればOKです。

ところが.....。

でも,ここからまた茨の道でした.....。何ごとも成功するまでには時間と労力がかかるようです.....orz。

☆パターンの製作

最大の問題点は,この感光フィルムネガであること,です。

サンハヤトの感光基板はポジタイプなので,黒く塗ったところがパターンとして残りますが,これは逆で,透明な部分が黒く残るのです。

これは,事前に知っていたのですが,やはりパターンの製作は面倒です。

仕方ないので,いつも通り,"花子" でパターンを描いてから画像出力して,画像編集ソフトでネガ反転しました。

その後,OHPシートに印刷します。最近はレーザープリンタもOHP印刷ができないものが多く,困ったものなんですけどね....。

☆貼りつけ

さて,まずはフィルムを基板に貼りつけます。

感光フィルムALI-1.jpg こんな色をしています。

      基板の大きさにカットします。

感光フィルムは3層構造になっていて,中心に感光フィルムが入っていて,上下を保護フィルムが貼り付いています。

まずは基板に貼り付く側の保護フィルムを剥がして,基板に貼りつけます。

非常に薄いフィルムなので,保護フィルムを剥がすのも非常に面倒ですが,両面テープを机に貼りつけてやってみると剥がすことができます。

感光フィルムALI-2.jpg 保護フィルムを剥がします。

実は,後から気がつきましたけど......ここからが最大のヤマ場なんです。

一応,感光フィルムとまだ残っている保護フィルムを基板に貼りつけたらOKなんですけど,iruchanは最後の最後,現像する際に何度も失敗しちゃいました。

一緒に,露光,現像したパターン部分も剥がれちゃうんです......orz。

何でか原因がわからず,困っちゃいました。

どうやら,基板に貼りつけた際に,きちんと銅箔面に貼り付いていなくて,炭酸ナトリウムで現像した後のパターンも一緒に剥がれてしまうようです。

仕方ないので何度も実験しました。

どうやら,ポイントとしては,

銅箔面をきれいに磨いて乾燥させる

まあ,これはエッチングする場合は当たり前ですけど,やはり感光フィルムを貼る場合もきれいにしておかないといけないようです。水を使って貼りつけると言う場合もあるようですが,iruchanは水を使うとダメでした。ステンレスたわしで磨いたり,アルコールで拭いてみました。

低温のアイロンで密着させる

やはりトナー転写方式同様,アイロンでフィルムを密着させる必要があります。

ただ,この感光フィルムは非常に熱に弱いので,アイロンの温度は最低にし,しかも基板に押しつける際には一度,スイッチを切って,温度を下げてからにした方がよいです。

おまけに,中央の感光膜がさらに温度に弱いようで,保護フィルムは何ともないのに,感光膜だけ縮んじゃう,なんて現象も出ました。

You Tubeではラミネータを使う人がいるようですが,見ていると4,5回,ラミネータに通していますし,何度も熱を加えて圧力をかけて密着させないといけないようです。

その後,どうも数時間,放置した方がよいようですし,一晩放置する,と言う方もいるようです。すぐに露光させて現像をするとダメなようです。やっぱ,KATOじゃなかった,果報は寝て待てってか?

感光フィルムALI-6.jpg アイロンで貼りつけます。

☆露光

次は紫外線を当てて露光します。天然光でもよい,と書いている人もいらっしゃいますが,太陽だと季節や時間,天気によって大幅に変動するので,やはりサンハヤトの感光基板同様,きちんと露光装置を買った方がよいです。

で,iruchanも昔から自作の紫外線ランプを使っていたのですが....。

なんと今はUVレジン用に,きれいな露光装置が,しかも安く売られていて,非常に便利です。amazonでもたくさん売られています。サンハヤトのちびライトは15,000円もしますけど.....。そんなに高いものは必要ありません。

実はiruchanも今回は娘が買ったやつを使わせてもらいました.......(^^;)。

amazonで,レジン液や型がついて,おまけに露光装置までついて2,000円ほどだったそうです。

残念ながら,露光装置は昔ながらの蛍光ランプ仕様で,グローランプで点灯するので,スイッチを入れてもすぐに点灯せず,2,3秒待たされるんですけど,まあ,十分です。と言うより,昔は蛍光灯というと,みんなこうだったんですけどね.....。蛍光灯式のものでも今じゃ,ほとんどがインバータ式なので,瞬間的にパッと点灯するので,点灯管式のものはなんか,久しぶり,という感じです。なお,UVランプは高級なものは紫外LEDを使っているようです。また,ネイルアート用というのも売られていますが,これは赤外線センサーがついていて,指を入れないとランプがonしないようになっているので使えませんね。

さて,露光は結構,娘の買ったライトが明るいので,短時間で済みそうです。

iruchanは自作のライトだと5分以上やっていましたが,結局,娘のだと90秒でOKのようです。これ以上紫外線を当ててしまうと,余白部分も紫色に変色してパターンが残ってしまいますから,銅箔の色が見えるくらいにしないといけません。

感光フィルムALI-5.jpg なかなかいけそう......。

露光後の状態です。OHPシートがネガになっているのにご注意ください。

2枚目の保護フィルムをはがして現像します。

感光フィルムALI-8.jpg 完成!
 こんな風に,半分だけ,という作り方もできます[晴れ]

☆現像

さて,次は感光しなかった余白部分を除去します。

サンハヤトの感光基板同様,何らかの液体で除去するのですが,この感光フィルムの場合は炭酸ナトリウム(Na2CO3)が指定されています。薬局で入手可能です。だいたい,500g入りのものが600円くらいです。

ただ,炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)だったら重曹ですから,せいぜい100円ほどで安く手に入って助かるのですが,phが低すぎ,難しいようです。

また,amazonを見るとセスキ炭酸ナトリウムというのも売られていますが,これはNa2CO3とNaHCO3の混合物で,やはりph値が異なるので,使えるとは思いますが,未検証です。

感光フィルムALI-4.jpg こんにゃく用でした.....[晴れ]

  これを100mlの水に溶かして1%程度の水溶液にして使います。

ただ,濃度にはシビアな感じ.....。濃すぎるとやはり▲のように,パターンごと剥がれてしまうのでご注意ください。たぶん,phが低い方が安全な感じです。

また,サンハヤトの感光基板の時と違って,余白の部分は溶けて無くなるのではなく,どうにも感じとしては剥がれていく,という感じです。一応,溶けて薄くなってきて,モロモロになって剥がれていく....という感じなのですが,どうにも違和感があります。この点,サンハヤトの方がよさげです。

時間的には1分くらいで大丈夫,と書いている人もいるのですが.....iruchanは1時間くらいかかる,という気がします。とにかく,ゆっくりと気長に待つしかなさそうです。やっぱ,KATOは寝て待てってか?

時間を短縮しようと,炭酸ナトリウムを濃くしちゃうとダメなようで,パターンまで剥がれちゃいます。

実をいうと,iruchanは最初,アルカリならいいだろう,ということで,なぜか手持ちがある水酸化ナトリウム(NaOH)を使ってみました。一応,使えて,ちゃんと余白の部分がはがれてくれるのですが,一緒にパターンの部分もはがれちゃいました。化学に詳しい人に聞いたら,NaOHだとアルカリが強すぎるせいでは,とのこと。Na2CO3もアルカリが強すぎるとダメなようです。

感光フィルムALI-7.jpg 歯ブラシでこするとよいです。

モロモロと剥がれかけてきたら,歯ブラシでこすったりしてもOKです。これが終わると水洗いして完成です。


仕上がってみると,なかなかよい感じです。パターン部分もうまくいくとちょっとやそっとじゃ剥がれないくらい,強固に貼り付いていて,エッチングしてもきれいなパターンができそうです。

ただ.....。

やはりどうしてもトナー転写方式みたいに,パターンのエッジがギザギザで,汚いです。スカッときれいなエッジにしてほしいのですけど.....。フィルムの材質の影響が大きいようです。また,文字の転写も難しく,読める程度にはならない感じです。パターンもやはりところどころ剥がれてしまうので,サインペンで補修します。

☆エッチング

エッチングは通常通りです。iruchanはいつも,お湯で温めてやっています。

感光フィルムALI-10.jpg 仕上がりです。

う~~ん,やっぱり,一番仕上がりがきれいなのはサンハヤトのポジ感光基板ですね~。やはり感光フィルム方式だと感光したパターンの残存膜が厚すぎるようで,剥がれるときにきれいに切れず,エッジがギザギザです。感光しなかった部分が溶けるように消えてくれれば,こんなことにならない感じです。どうも製造しているのは何社かあるようなので,試してみたいと思っています。


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遠距離受信用鉱石ラジオの製作~その2~ [ラジオ]

2019年5月25日の日記

さて,前回,ちょっとご紹介しましたが,iruchanは何を今,作っているかというと.....こんなものを作っています。

ハワイ在住のMike Tuggle氏が設計・製作したLyonodyne 17という遠距離受信用のゲルマニウム・ラジオです。

バスケットコイルがとても美しく,最初に見たのは,10年ほど前,iruchanも入っている,米Antique Wireless Association(AWA)の会報に載ったときです。なんて美しいんだろう,と思いました。

小林健二氏の "ぼくらの鉱石ラジオ" というすばらしい本がありますね。カラーの写真を見ても,氏の鉱石ラジオはとても美しく,魅了されますが,ちょっと工作レベルが高すぎ,素人には難しい感じです。でも,Lyonodyne17なら何とかなりそう,と思いました。なにより,遠距離受信用,とうたっていることからもわかるとおり,かなりの高感度ラジオで,米国でよくやってる,遠距離受信コンテストで2位になったそうです。

これを作ってやろう,と思った人は世界中にいるようで,結構,WEB上にも作った人がいるようです。

と言う次第で,iruchanもこれを10年ほど前から部品を集めて作っています。

なんで,10年もかかんだよ,と思われちゃいそうですけど.......実はこのラジオ,部品集めが大変なのです。

なお,Tuggle氏は感度最優先で最新の設計と称していて,鉱石検波器は使っていません。そういう意味で,本機を鉱石ラジオというのは誤りなのですが,英語ではGermanium radioとは言いません。普通はCrystal RadioまたはCrystal Setという用語を使います。なんか,ゲルマニウム・ラジオとか,ゲルマ・ラジオというのは日本だけ,という気がします。iruchanは方鉛鉱なんかの鉱石検波器もテストしてみるつもりなので,鉱石ラジオと称します。それに,ゲルマニウム・ダイオード・ラジオというのだったらわかりますが,ゲルマニウム・ラジオってなんか変,という気がします。でも,鉱石ラジオ,と言うのも変ですね~。鉱石検波器ラジオと言うべきでしょう。そういや,電気機関車でシリコン整流器って変じゃない,と言う人がいました.....(^^;)。

☆リッツ線について

なにより,印象的なバスケットコイルは昔からリッツ線を使うのが高級品で,特に1920年代,ラジオ放送が始まったばかりの頃,やはり真空管式は高いので,鉱石ラジオで我慢した人が多かったのですが,それだと感度が足りないので,リッツ線でコイルを作ったものが多いのです。と言って,いくら真空管式より安いと言っても,リッツ線を使ったものは高級品だったと思います。実際,後で書きますけど,リッツ線は今でも非常に高いのです。

で,なんでAMラジオのコイルにリッツ線を使うのか,というと.....そこが問題なのです。

もちろん,鉱石ラジオやゲルマニウム・ラジオは真空管やトランジスタなど,一切の能動素子を使わないので,高感度なラジオを作ろうとすると,大きなアンテナが必要なのは当然なんですが,米国ならともかく,日本ではそんな長いアンテナは張れないので,やはりコイルのQが問題となります。Qが高いほど,高感度なわけです。

と言う次第で,Qってなんや? っていうことなんですけど.....。

ラジオマニアの皆さんはよくご存じでしょうが,QはQuality Factorの略で,文字通り,コイルの品質を表す指標で,コイルの抵抗分とリアクタンスの比です。具体的には,

              Q.jpg

となります。つまり,Qが高いコイル,というのは抵抗分が低く,リアクタンスが大きい,つまりインダクタンスが大きなコイル,と言うことになります。

インダクタンス自体は使用するバリコンの容量で一意に決まっちゃうので,結局,いかに抵抗分の小さなコイルを作るか,と言うことにつきます。

ところが,やっかいなのはこの抵抗分R。実は周波数により変動するので,直流抵抗分とは異なります。実際,単に直流抵抗が低いコイル,と言うことだったら太い電線でコイルを作ったらええやん,と言うことになるのですが....。

ここで出てくるのがあの嫌らしい表皮効果というやつで,電線内部の電流密度は周波数が高くなるほど,電線の表面に移動し,1MHzくらいになると大部分の電流が表面だけで流れています。

なんでか,と言うと結構,物理的な説明は定性的にも難しく,iruchanもMaxwellの方程式を解くとこのような解が出てくるということくらいしか理解していませんけどね......orz。

でも,そのおかげか,表皮効果については割に古くからよく知られていて,ラジオの黎明期からリッツ線が使われている訳です。

ということで,できるだけR分の小さな電線と言うことになると.....とにかく断面積よりも表面積の大きな電線と言うことになります。まあ,断面積は直径の2乗に比例しますが,表面積は1乗に比例するので,表面積を増やそうとするとどんどん太い電線が必要になるわけです。

これでようやくリッツ線が登場します。

リッツ線は非常に細いエナメル線を束ねて絹で外被した電線のことです。非常に細い電線の集合体なので,表面積が非常に大きくなります。

普通は交流抵抗は周波数に比例するので,高周波ほど表皮効果が顕著に影響が出てくるのですが,オーディオ帯域でも多少は影響が出るので,たまにオーディオ用ケーブルと称して,リッツ線を使ったものが販売されますが,まあ,オーディオ帯域だったらLC-OFC電線なんかを使う方が音が良いでしょう。

高周波回路ではリッツ線が重要で,戦前は対欧無線通信基地として,戦時中は潜水艦への通信設備として使われた愛知県の依佐美送信所のコイル類にもリッツ線が使われていました。

で,このLyonodyneですけど,なんと,660/46というリッツ線と,100/44というリッツ線を使っています。iruchanはこの数字を見たとき,絶句しました.....[雨][雨][雨]

Litz wire 660/44.jpg 660/46リッツ線です。

    実際,実物はこんな感じです......。

米国の規格らしく,これらの番号はAWG46の電線の660本撚り,AWG44番の100本撚りと言うことを意味します。

AWGはAmerican Wire Gaugeの略で,よくAWG何番,と言う言い方をします。番号が大きいほど電線径は細くなります。

iruchanはオーディオのアンプなんかを作るときはたいてい,AWG20かAWG22を使います。これくらいがアンプの配線に適しています。ちなみにBS何番という表記もありますが,これは英国規格(British Standard)です。

AWG46番とか44番というと....。

なんと,0.03984mmと0.05023mmという細さです!!

まあ,米国なのでもとの単位がインチですから,こんな半端な数字になりますけど,ものすごく細い電線ですね~。ちなみにJISなどの言い方だと,0.04mm,660本撚りと0.05mm,100本撚りと言うことになりますね。

こんなリッツ線は見たことがありません。普通,日本で売られているものは0.1mm8本撚りくらいのもので,バーアンテナに使われているものはこれくらいのリッツ線です。

しかも,こんなリッツ線でも数mで1,000円くらいの値段で秋葉原では売られていますから,Lyonodyneで使っているリッツ線はいったい,いくらするのでしょうか。

Tuggle氏は値段のことは書いていませんが,米国ではリッツ線はKerrigan-Lewisというメーカのが有名で,ここのを使っていると思います。同社はイリノイ州にあり,1920年代の鉱石ラジオなどでも有名なブランドです。

ところが.....。

この会社,WEBはないし,電子メールもありません。手紙でしか注文受け付けないらしく,当然カード支払いやPayPalは使えません。いまどき郵便為替(Postal Money Order),と言うのもな~という感じです。ちなみに,郵政民営化で銀行協会からクレームがついたのか,米国向けだと郵便為替は手数料500円だったのに,今は2,000円以上の手数料を取られますので,iruchanはもう使っていません。10年前の時点ですが,もう,ネットは当たり前の時代でしたから,iruchanは困ってしまいました。

まあ,10年経って検索してみると,今はコロラドのRubadue Wireという会社に買収されちゃっているようですし,この会社のリッツ線がネットで買えるようです。

とはいえ,たぶん,純粋な米国製のリッツ線は高いと思います。

一応,iruchanも当時,入手に結構困ったのですが,なんと,eBayでは今もリッツ線が大量に売られていて,当時,結局,eBayで買いました。

もっとも,売られているのは中国製のものです。値段は安く,660/46のリッツ線が長さ120フィートで〒込86ドルという値段でした。それに,売り手は米加州在住でしたが,やはり中国系の名前でした。

今も売られているので,もし,Lyonodyneを作りたい,と思った方はeBayで買えばいいと思ったのですけど,eBayはやはり10年くらい前にポンと送料が高くなり,小さなものでも30ドルくらいは当たり前になっちゃいました。

なんでや,と思ったのですが,セキュリティのため,一度,北米各地の売り手の荷物はeBayのセンターに集荷され,そこから,UPSなどの民間宅配業者を使って航空便で送られてくるためのようです。一度,親切な売り手に送料まけてんか? もちろん,英語ですけど と聞いて判明しました。

ということで,Ali Expressをお薦めします。Aliだと日本向けの送料はタダか,せいぜい数ドルくらいです。中国なのでいろいろと心配なことが多いのですが,iruchanは今まで詐欺に遭ったことも,ものの品質が悪いこともありませんでした。これらのリッツ線も安くて便利だと思います。

実際,将来作る予定のバスケットコイル用に,追加で0.1mm 45本撚りというリッツ線を100m買いましたけど.....,送料込みでもたった30ドルほどでした。秋葉で買えば,何万円もすると思います。

litz wire 0.1×45.jpg 一度,巻で買ってみたかったんですよね.....。

さあ,リッツ線が届いたらコイルを巻きたいと思います。

普通はソレノイドコイルですが,これはどうしてもQが低くなってしまいます。

どうしてか,と言うと今度は近接効果というまたいやな効果があるせいです。ええ加減にせい!

近接効果とは電線が近接しているとお互いの磁界が邪魔をして,電流を減らす,すなわち抵抗が増える効果を指します。

ソレノイドコイルだと,隣接した電線の電流の向きが同じですが,こうなると電流が発生する磁界が反対向きとなり,電流を減じる方向に作用して抵抗となります。

それに,電線が近接しているので,浮遊容量が増え,これはインダクタンスを減らす方向に作用します。

と言う次第で,本当にラジオ用コイルは矛盾だらけになってしまいます。

要は,いかに密に巻いてインダクタンスを稼ぎつつ,お互いの電線を疎に巻くか,と言うことが必要になっちゃいます。

これを解決するための手段がバスケットコイルやスパイダーコイルです。隣り合った電線をできるだけ離すための巻き方です。Lyonodyneはバスケットコイルを使っています。

もっとも,ソレノイドコイルでもリッツ線を使って,できるだけ巻き径を大きくする,というのがQの高いコイルを巻くコツなんて言われていますね。昔から,コイルを横から見たとき,巻き径とコイルの長さの比が1くらいになると良いとか言われています。

さて,ようやくリッツ線が届いたら巻き枠を作ります。幸い,Tuggle氏は詳細にコイルの径などを書いていますから,何とかなりそうです。もちろん,単位はインチなのでmmに換算しましたけど.....。

巻き枠を作るのは大変で,花子でまず,図面を描いて,それをA4の紙に印刷して,t5mmのポリカ板に穴開けしました。支柱はφ5mmのベーク丸棒にしましたけど,やはり金属製がよいです。あとでφ5mmの真鍮製のものを作りました。

basket coil巻き枠図面.jpg巻き枠図面

完成するとこんな感じです。支柱はやはり金属製の方がよいです。

basket coil巻き枠.jpg バスケットコイル巻き枠です。

あとはこの巻き枠に巻いていきます。

Litz wire 660/44巻き.jpg 手袋をして巻いていきます。

すぐ気づきましたが,手袋をしないと手が切れますので,手袋をしました....(^^;)。

テンションを加えながら巻かないとコイルがユルユルになっちゃいますが,どうしても巻きはじめがユルユルになっちゃってなかなか難しいです。

さて,できあがったらインダクタンスを測定します。もちろん,コイルの共振周波数は

               LC共振.jpg

ですから,仮にバリコンが430pFのものだと205μH,360pFのものだと245μHくらいとなります。

Litz wire 660/44 inductance.jpg インダクタンス測定中。

☆バリコンについて

バリコンについては,2連のものと単連のものが3つ必要です。もっとも,Tuggle氏の設計では単連は2つはトラップ用なので,とりあえず1個あればラジオを聞くことができます。

Tuggle氏はC1は470pF,C2は495pFのものを使っています。C2は周波数直線形となっています。また,なぜか,非常に絶縁抵抗にこだわっていて,どちらも銀メッキで,絶縁抵抗20MΩ以上,なんて指定があります。また,バリコンの固定もセラミック製のインシュレータを介して台に取り付ける,なんて書いてあります。

まあ,周波数直線形のものは非常に入手が難しいですので,iruchanは通常の360pFの単連のものを使いますし,絶縁抵抗についても,通常はこれくらいはあります。また,絶縁も直接,木製の台に固定しました。それに銀メッキって? 感じですけど....。日本製のバリコンの場合は普通はクロームメッキされています。銀メッキだとすぐに硫化銀を生じて黒くなってしまいますから,今まで見かけたことはありません。

lyonodyne variable capacitor.jpg 使用予定のバリコンです。

トラップ用には米国製の安いものにする予定でしたが,CCW(反時計回り)のものだったので,クビにして,国産のものにする予定です。それに,等容量タイプだったのでダメです。

なぜか,20年ほど前,羽根が真鍮でできたとてもきれいな2連バリコンを見つけたので買いました。あまりにもきれいだったので,今回,採用しました。もう何個か,買っておけばよかった......。

☆マッチングトランスについて

コイルのQをダンプしないよう,できるだけハイインピーダンスで受ける必要があります。通常はここにクリスタルイヤホンを使いますが,これはあまりに音が悪いので,鉱石ラジオのマニアの人はハイインピーダンスのマグネチックヘッドホンを使います。これはバランスドアーマチュア形ともいい,通常のスピーカと違って,静止型のコイルに音声電流を流し,中の鉄片が振動して音を出します。

真空管時代はよく使われていて,タイタニック号の無線室や,東京裁判で東条英機などA級戦犯が耳につけていたものです。

ところで,バランスドアーマチュアって,今,ネットで検索するとたくさん出てきてびっくりしました。なんと,ハイレゾ用のカナル型ヘッドホンに使われているらしい。

正直,え~~って感じですけどね.....。バランスドアーマチュア型は1920年代に使われたもので,1925年にGEのRiceとKellogがダイナミックSPを発明して廃れた技術です。それまで,バランスドアーマチュア型ユニットにホーンを組み合わせてSPとして使っていたのを,コーンのみで再生できるシステムを発明し,今に至っているわけです。

まあ,小型のユニットだったらバランスドアーマチュア型の方がHiFiでいいのだ,ということなんでしょうけど,100年も前の技術をいまだに使っているって,びっくりです。

iruchanもそのWEのバランスドアーマチュア型ヘッドホンを1個,持っているんですけど,ヘッドホンは聴きにくいし,非常にクリスタルイヤホンに比べれば音も大きいし,音もいいのですが,今回はオーディオアンプにつないでスピーカで聞くことにします。

なんか,鉱石ラジオなのに,オーディオアンプを使っちゃうなんて,反則! って言われそうですけど.....。

でも,スピーカで聞くと非常に聞きやすいですし,鉱石ラジオの音がよさがよくわかると思います。You Tubeでもゲルマニウムラジオをきちんとしたアンプとスピーカにつないで再生している動画が出ていますが,音が良いですよね~。

といって,このようにアンプをつなぐ場合にしろ,ヘッドホンをつなぐ場合にしろ,やはりインピーダンスは10kΩ程度ですので,コイルのQを完全にダンプしちゃいますから,マッチングトランスをつなぐ必要があります。

Tuggle氏はUTCのA-27を使っています。

これ,1次側は100kΩで,2次側はタップがついていて,50,125,200,333,600Ωとなっています。f特は30~20kHz(-2dB)というトランスです。

UTCのカタログを見ると,もとはクリスタルピックアップを600Ωラインにつなぐためのトランスです。

eBayで探しましたが,結構高く,何のことはない,日本のオーディオショップで見つけました。特殊なトランスなので,日本では売れないようです。2次側が50Ωという出力もあるので,通常のヘッドホンも使えそうです。

ただ.....,なんと取付ねじが付属していませんでした[雨][雨][雨]

こんなくらい,つけとけよ.....と思いました。ただでさえ,面倒なインチねじなのですから.....。中古品なので,何かの機器から取り外して売っているはずですが,取り外したときにねじを捨ててしまっているのでしょう。

仕方ないので,UTCのカタログを見ると,UTCのAシリーズのトランスはユニファイねじの#40-4という規格のねじを使っているようです。長さ5mmくらいのを買って取りつけました。amazonでも手に入ります。

UTC A-27.jpg ねじはUNC #40-4というねじです。

もっとも,こんな高級品使わなくても山水のST-14(500k:1k)なんかをつかったらどうか,と言う話もあるかとは思いますが......。

ということで,次回はこれらの部品を使って組み立てていきたいと思います。


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LEDデスクライトのDCジャック追加 [電子工作]

2019年5月19日の日記

ANBURT LED desk light.jpg

とうとう,娘が小学校に入学したときに買った蛍光灯のデスクライトを買い替えることにしました。まあ,10年も使っているし,単に蛍光管が寿命が来ただけなんですけど,LEDタイプのものに買い替えました。

ただ,娘もそれなりに大人なので,好きなのをamazonで選ばせたのですが.....。

残念ながら,選んだのは安物の中国製。充電式でコードが不要で,割に明るいし,明るさも3段階,色も5段階変えられる,というものなんですけど.....。

ただ,充電式というのが曲者。おまけに,ACアダプタがついていませんでした.......[雷][雷]

つまり,USB接続なので,スマホの充電器が使えます,というのが売りなんですけど,単にACアダプタを省いて低コストにしただけ,という感じです。そもそも充電式で持ち運び可能ですって言っても,持続時間はほんの数時間だし,結局はACアダプタをつなぎっぱなし,と言う使い方にならざるを得ないはずです。それなのに,ACアダプタは付属していません[雨]

と言う次第で,まあ,スマホの充電器を使えばいいんでしょうけど,スマホの充電器はほとんど連日,スマホの充電に使わないといけないわけで,あまり空いてはいないわけですし,もう1台買うと1500円くらいはするのでもったいない!

そこで,iruchanは普通の5VのACアダプタが使えるよう,改造しちゃいました[晴れ]

5VのACアダプタはパソコン周辺機器なんかでよく使いますから,iruchanも余っちゃっています。

まあ,こんなことはiruchanは朝飯前(実際には昼飯までかかっちゃいましたけど[雨])なので,やっちゃいました。

まずは裏蓋を外します。

といって,簡単には外れません。どこかにねじがあるはずですが,見えないようになっています。

まあ,慌てず,底蓋に貼ってある,滑り止めのウレタンシートを指で押さえると引っ込むところがあるので,そこにねじが隠れていますから,カッターで丸くシートを切り取ってねじを外しました。

あとは簡単。φ5.5mmのDCジャックを取り付けます。ボディにφ7.5mmの穴を開ければOKですけど,ボディのプラは柔らかくてペナペナ。たぶん,安物のPET樹脂だと思います。日本製だと高級なABS樹脂を使っていると思いますけど......。ジャックの接続はUSBコネクタの#1と#4ピンが電源コネクタで,そこにパラにハンダ付けするだけです。ご丁寧にも,基板上に+5V,GNDと書いてありましたので簡単です。

ANBURT LED desk light  コネクタ基板.jpg DCジャックを取り付けます。
φ5.5mmの普通のDCジャックですけど,内側のピンの径がφ2.1mmと2.5mmのものと2種類ありますのでご注意ください。

ANBURT LED desk light 底部.jpg 底部の基板です。

充電池はNiCdではないかと思います。こんな小さいのじゃ,大した時間は点灯しませんね。

コネクタ部の基板には充電制御用のICがついています。スマホの普及で,いろんな種類のICが開発されています。スイッチング電源と同じ,DC/DCコンバータと制御回路がセットになったものです。DC/DCコンバータは昇圧スイッチング電源として動作していると思いますが,損失が多いので,充電開始時はかなり熱くなります。だから,底板が鉄板でできていて,放熱するようになっていますが,肝心のICと接触していません。これじゃ,放熱にならんやろ!!!!


ANBURT LED desk light 背面.jpg 充電中。

充電中はコネクタ基板の赤色チップLEDが点灯します。

最初,コネクタの基板についているICは単なるDC/DCコンバータで,充電池は常時接続となっていて,浮動充電になっているのか,と心配しましたが,3時間くらいするとLEDが消灯したので,一応,満充電を検知して,充電を停止するようです。なお,鉛蓄電池以外は浮動充電は原則禁止です。

          ☆          ☆          ☆

まあ,それなりにフレームはアルミでできているし,照度も十分で,明るいし,タッチスイッチになって色温度も変化できて電球色にしたりできて,割にいいデザインでした。

ただ,ACアダプタはついてないし,機械的にもすごくチャチ。そもそも,箱を開けて使い始めの状態でヒンジのねじがユルユルで,重力でLEDランプがお辞儀しちゃう始末。さすがの中華クォリティに呆れます。ヒンジ部にカバーがあって,ねじを締め付けてOKですけど,普通のお宅じゃ,それすらできないんじゃ,と思いました。



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遠距離受信用鉱石ラジオの製作~その1~ [ラジオ]

2019年5月12日の日記

けふはiruchanの家は1日中,シンナー臭かったです.......orz。

バリコン板塗装.jpg ただいま塗装中。

最近はiruchanも模型工作で塗装をしなくなりました。iruchanも年取ってすっかり根気がなくなり,面倒くさくなっちゃいましたしね......(^^;)。

まあ,最近はそういう方も多いのか,鉄道模型どころか,プラモでも塗装済というのが増え,最近は塗装しなくても組み立てられるものが増えているそうです。鉄道模型も実車があまりにも複雑な塗装をするようになり,手作業じゃもう塗れない車ばかりですしね......。

さて,この前の10連休は子供連れて田舎に帰ったと思ったら,今度はとうとう嫁はんに愛想尽かされて んなことねぇって 実家に帰ってしまい,子供の世話で追いまくられて何もできませんでした......orz。

今週は何とか嫁はんも機嫌直して帰ってきてくれたので工作再開です。やれやれ。

で,何を塗装していたか,というと,こういうものを作りたかったのです。

バリコン板.jpg バリコン固定板です。

単連と2連のエアバリコンを固定するための板を作っていました。アルミの板のままじゃ,錆びちゃったり,傷がついてみっともないので,グレーに塗装しました。

バリコンの固定板はラジオ作るときには重要なのですが,本当にめんどくさいですよね~。厄介なバーニヤダイヤルの穴は "花子" で図面描いてボール盤で穴開けしました。なんの修正もなしで取り付けられてホッとしました。トランスの4つの穴もなかなか一発では開けられませんが,きちんと図面を描いて紙に印刷してけがきするとうまくいきます。便利な時代になったものです。

ついでにコイルを巻きました。これも "花子" で図面描いて巻き枠を作りました。

basket coil1.jpg バスケットコイルです。

リッツ線を使ってバスケットコイルを巻きました。朝から丸1日がかりでした。疲れた~~[雨]

        ☆          ☆          ☆

詳しくはまた次回です。乞うご期待[晴れ] 誰も期待なんかしてへんやろって。


 

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さようなら平成時代 [紀行]

平成最後の日の日記

今日で平成の時代が終わります。iruchanも生まれてからこれで2回目の改元となりました。

けふは昭和最後の日の写真をお届けしたいと思います。

1989年1月7日,まだ大学の冬休みだったので,iruchanはその日,朝から車をとばして新疋田に出撃していました。北陸に住んでいるので新疋田は割に近いところです。

しらさぎ1号.jpg しらさぎ2号

クハ489先頭のしらさぎ2号です。9両編成ですが,1985年3月のダイヤ改正で食堂車が廃止されていますので食堂車は入っていません。EF63との併結用に,連結器が露出しているのがかっこわるく,クハ489が来ると嫌でした。今から思えば,なに贅沢言ってるんや? って感じですけど.....。

雷鳥.jpg 雷鳥

485系の雷鳥もまだまだ全盛期です。681系の登場は試作車が1992年からです。ゆぅトピア和倉の併結もはじまっていましたが,スカートの切欠きがまだない頃のものです。その後,全編成が併結対応になってちょっと不格好になっちゃいます。

ゆぅトピア和倉.jpg ゆぅトピア和倉併結の雷鳥9号

和倉温泉への誘客のため,非電化の七尾線に乗り入れるためにキハ65形を改造した車両です。どうみても北海道のアルファコンチネンタルにそっくりですが,やはり改造計画自体は国鉄の頃にはじまっていて,苗穂工場や国鉄本社の車両課が設計を支援したそうです。電化区間は非動力車で,トレーラーとして牽引されています。北海道のキハ201系や大雪やサロベツなどはこのような車両にして,小樽以南や旭川以南は電車に併結でいいんじゃない,と思っています。それに,和倉温泉も電化されちゃったわけですけど,小樽~ニセコ間は電化してもいいのでは,と思います。

日本海1.jpg 本命の日本海

まだトワイライトエクスプレスは登場していません。登場はこの夏からでした。日本海も2往復体制で,一時は函館まで足を伸ばしていたのに,廃止になってしまったのが残念です。やはり分割民営化の弊害のひとつだと思っています。北海道や東北の日本海側,北陸から関西への交流が衰退する原因にもなっていると思います。

DD51団臨.jpg なぜかDD51牽引の団臨

全くノーマークでしたが,この日,偶然,DD51牽引の団臨が走ってきました。14系座席車とDD51の写真はとてもきれいです。今はこの右側に直流の変電所ができています。

雷鳥・新潟.jpg 新潟行き雷鳥5号

485系1500番台による運転が多かったです。すでに上沼垂色と言われるツートンカラーになっていますが,なかなか485系に似合っていたと思います。iruchanも好きな塗色で,マイクロエースの模型も持っています.....(^^;)。

新潟行き雷鳥は2往復ありましたが,2001年3月のダイヤ改正で廃止になりました。

そういえば,新潟~大阪の移動には白鳥も使えたので,実質,新潟~大阪間の昼行特急は3往復あったわけですね。北陸新幹線の開通で金沢~直江津間が第3セクターとなり,北越も廃止されたので,大阪~新潟は金沢と上越妙高で2回乗り換えとなりました。Yahoo!路線情報では東京で上越新幹線に乗り換えするルートが出てくる始末ですし,大阪や金沢と新潟は非常に不便になりました。別に北越を第3セクター経由で残してもよいと思うのですけどね.....。これじゃ,みんな飛行機か,高速バスで行くよな~。欧州でやっているように,設備と列車運行を別にし,列車の運行を自由にいろんな会社ができれば,不便は解消されると思うのですけど.....。国鉄民営化はまだ未完だと思います。国鉄の分割民営化は便利なところはより便利に,不便なところはより不便になったただけ,と思います。おまけに株式を上場しちゃって,海外のもの言う株主が増え,西や九州などは非採算路線の廃止を迫られる,と言うことになっています。それってなんのための民営化だったの? って思いますけどね......。

白鳥.jpg 白鳥

同じく1500番台での運転ですが,こちらは国鉄色です。残念ながら後追い写真ですけどね.....。1500番台はもちろん,北海道電化用だったんですが,全然雪対策が追いつかず,冬期のトラブル続出で,結局,北海道には新製781系を投入することにし,1500番台は泣く泣く本州に舞い戻ってきたというわけです。

1997年3月から,電車の所属が変わり,JR西日本・京都総合運転所(旧向日町運転所)となって,雷鳥と共通運用となり,ボンネット車が入るようになりますが,新潟行き雷鳥と同時に廃止になりました。

きらめき.jpg きらめき

前年から走り始めたきらめきです。金沢発7:25→米原着9:19ですから,表定速度92.9km/hです。途中,福井のみ停車でした。iruchanは停車駅じゃなかったので,一度も乗っていないのが残念です。

キハ48.jpg キハ48

交流電化区間は交直接続が面倒なため,気動車の普通列車が多かったのは北陸だけじゃなく,東北や九州でも多かったのですが,正直言って,せっかく電化されているのに,何で気動車なんや!?と思ってました。おまけに非冷房なので,夏は暑く,うるさいし,しかものろいので大嫌いでした。今もキハ40は嫌いなのですが,おそらく子供の頃のトラウマが原因だと思います。もっとも,子供の頃,北陸線で使用されていたのはキハ20で,iruchanもキハ20が3両だった時代を覚えています。その後,キハ48になりましたが,2両になって混むので参りました。塗色はもちろん,首都圏色と言われる朱色5号で朱色一色でしたけど,後に民営化前にこのような青地に白帯となりました。

北陸線でも米原~敦賀,近江今津間は気動車の運転が多く,特に湖西線の各停は気動車のみで1日3往復しかなかったのは今じゃ,考えられませんが,鉄道で琵琶湖の西に行くのはきわめて大変でした。

22-1.jpg 475系普通電車と

帰りのきらめきと各停がすれ違いました。赤地に白帯の旧北陸色ですね~。国鉄時代に各地で塗装合理化と民営化に向けて,新塗色に変わりましたけど,結局は各JRでまた新しい塗色に塗り替えられたりして,そのまま継承したところは少なかったと思います。それに,これじゃ,北陸線も身延線と同じ塗り分けで,嫌いでした。419系共々,模型が出ていますけど,この塗色のものは買っていません。JRが発足して,白地に青帯の新北陸色に塗り替えられてしまい,意外に期間としては短かったです。

     ☆          ☆          ☆

この日,昭和天皇が崩御されました。撮影を終えて,カーラジオで訃報を聞きました。翌日から平成元年となりました。あれから30年も経つのか,と感慨深いです。電車もすっかり変わってしまいましたし,夜行列車もなくなってしまいました。それどころか,ここを223系が走り回っていたり,のみならず,EF65の団臨が走ったりするので驚いちゃいます。正直言って,お前なんか,ここじゃ見たくない,と思いますけどね.....。

残念ながら昭和は戦争の時代,平成は震災や豪雨災害など,あまりにも自然災害の多い時代でした。次の時代が平穏な時代であることを願います。そういえば,戦後,高度成長期に昭和元禄という言葉がありましたけど,元禄の次は宝永だったわけで,宝永4(1707)年,南海トラフ地震(宝永地震)の49日後に富士山が大噴火したのは有名です。繁栄の後で災害の多い時代,というのは江戸時代と同じような気がします。次の時代は何も起こらないことを祈っています。


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Windows10の完全シャットダウン [パソコン]

2019年4月15日の日記

けふは久しぶりにパソコンネタです......(^^;)。

Windows10をWindows8からアップグレードして使っています。本当にクソだった8に比べれば,非常に使いやすくなり,特に,復活したスタートボタンがなかなか使いやすく,スタートボタンの上で右クリックするとタスクマネジャーやデバイスマネージャ,イベントビューアーが簡単に起動できるのは非常に便利です。パソコン自作マニアなので,インストール時やトラブル対応のため,これらを起動することが多いのですけど,今までのOSは結構,これらの起動が大変でしたが,Windows10からは簡単になり,助かっています。ひょっとして,Microsoftのエンジニアたちも面倒だから簡単に起動するようにした? と思っています。

iruchanはWindows7はすっ飛ばしてXPから8→8.1→10と移行したのですが,10は7よりも完成度が高く,使いやすいOSだと思います。

ただ......。

いくつか面倒なことがあります。

せっかくスタートボタンが復活したのに,いろんないらないタイルと呼ばれるものが表示されて幅が広くて邪魔で困っちゃうとか,Windows Updateは強制になっていて,手動でやることができず,自動でしかできないとか,いくつか不満があります。

まあ,タイルは面倒だけど,1個ずつ,ピン留めを外して最後に全部なくなったら狭くできるのでいいですけど,Windows Updateはどうしようもありませんね~。ある朝,パソコンを起動してみたらインストール中です,と出て1時間くらい放っておかれるとか,特にiruchanは古いPCなので,うっかりUpdateがはじまってしまうと非常に遅いとか,下手するとハードウェアが対応してなくて,Update後はエラー出まくり,なんてこともあるので困ったものです。

windows10 desktop-1.jpg iruchanはタイルを全部はがして使っています。

   iruchanのPCのデスクトップは2年前に行った襟裳岬です!

それと.....。

もうひとつ,気に入らないのがシャットダウン。

Windowsは昔から起動が遅い! と文句言われるので,とうとう,Windows10は完全にシャットダウンするのじゃなく,実際にはスリープしている状態になっていて,電源ボタンを押すと,スリープを解除しているだけ,という状態になっています。

まあ,そのせいで,結構,Windows10は起動が速いのでいいのですけど.....。

でも,これはこれで困ったもの。

なにより,パソコンを使っている間に何かがエラーを出して以後,その機能が使えない,と言うような状況になったら,今までは再起動するか,電源を切れば元に戻ったのに,Windows10はスリープから解除するだけなので,このエラーがリセットできない,と言うことになります。

iruchanが困っているのは,Chromeを閉じずにパソコンをシャットダウンすると,次回起動時にまたChromeが立ち上がっちゃう,ということ。まあ,さっき見たWEBをすぐに見られる,というメリットもありますけど,やばいWEBを見たあと,次に起動した人に見られちゃ,具合が悪いですよね~~~~。

shutdown2.jpg
 再起動してもまた開いちゃいます。なんでこうなるんだ~~...orz

それに,最近はなぜかUSB接続のキーボードがたまにエラーを出して認識しなくなるのですが,再起動してもキーボードが使えないので困ったもの。これも完全シャットダウンしないと直りません!


で,Windows10を完全シャットダウンするには,よく言われるのはSHIFTキーを押しながらシャットダウンする,と言うことなんですが.....これはダメで,▲と同じ結果です。
 
でも,shutdownコマンドを使うと,完全にシャットダウンできる,と言うのがネットに出ています。
 
これ,iruchanもよく使っています。特に,リモートデスクトップを使っているときに,相手のPCをシャットダウンしようとして,普通に画面中のスタートボタンを押してシャットダウンすると自分のパソコンがシャットダウンしちゃって,間抜けなことになっちゃいますが,リモートのPCをシャットダウンするにはこれが便利です。
 
さっきのスタートボタン上で右クリックし,"ファイル名を指定して実行" を選択して,▼のようにコマンドを打つとOKです。
 
shutdown.jpg shutdownコマンドです。

/sだとシャットダウンで,/rとすると再起動します。また,/tはシャットダウン(再起動)までの時間(秒)で,しばらくパソコンを動作させたままにしておいて,一定時間後にシャットダウンする,と言うときに使えます。/t 0だと直ちにシャットダウンします。たまにiruchanも会社早く帰るときなんか,/t 3600とかしてアリバイを作っています.......。

      ☆          ☆          ☆

とはいえ,毎回こんなことやるのは面倒! ですよね~。

何かいい方法はないかと考えてみたら,バッチファイルにしちゃえばいい,と思いつきました。

さっきのコマンドをメモ帳に書き,適当にfull-shutdown.bat などという名前で保存し,デスクトップにでも保存しておけば,バッチファイルになるので,そのアイコンをダブルクリックするだけでシャットダウンできます。

shutdown4.jpg デスクトップにでも置いておきます。

shutdown3.jpg 完全シャットダウンします。

なお,このコマンドは中止できません。バッチファイルにコマンドを組み込んで,キャンセルするように組むことも可能ですけどね....。

面倒なので,一応,/t 60とかにしておいて,1分間はシャットダウンしない,と言うことにしておけば,"サインアウトしています" の横にある "閉じる" を押せばもとのデスクトップ画面に戻りますので,うっかり文書作成中だったりしたら,急いでファイルを閉じればセーフです。▲の画面もそうやって保存したものです。/t 0にはしない方がいいと思います。

まあ,デスクトップじゃ,うっかりダブルクリックしちゃう,ということもあり得るので,マイドキュメントとか,何か別の場所にバッチファイルを保管しておいた方が無難だと思います。


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ACE 6石スーパートランジスタラジオキットAR-606~ゲルマニウムTr版~の音質改善・NFBの利用 [ラジオ]

2019年4月6日の日記

先週,OPTを交換して高域のf特を改善しました。カットオフは2.5kHzから6kHzに改善でき,かなり音質もよくなりました。

もうひとがんばりして,高域を改善したいと思います。それに,低域も少し悪くなってしまったので,改善したいと思います。実際,聞いてみても,まだ音質は悪く,アナウンサーの声も少しひずんでいます。

もう,ドライバ段のトランスもOPTも交換してしまったので,あと,打つ手としてはNFBくらいしかありません。

前回,6dBほどのNFBをかけてやれば,80Hz~20kHz(-3dB)くらいになりそう,と予想したので,取り組んでみます。

☆LTspiceによるシミュレーション

まずは,回路シミュレーションソフトで確認してみたいと思います。

トランス類は今回使用したものをLCRメータで測定したインダクタンスなどを入力しました。残念ながら,ゲルマニウムTrのSpiceモデルは非常に少ないので,iruchanが以前作成した,2SB542SB56で代用します。

AM Tr super radio LF circuit.jpgNFBなし

f特はこんな風になりました。

AM Tr super radio LF f特 0NFB.jpg やはりかなり悪いです。

1kHzを基準として,帯域幅は-3dBで824Hz~1.34kHzと言ったところです。

OPTの2次側から,LFの2SB54のエミッタに帰還します。

AM Tr super radio LF circuit-1.jpgNFBをかけてみます。

AM Tr super radio LF f特 NFB.jpg かなり改善されます。

25dBものNFB量になってしまいますが,かなりf特は改善され,74Hz~5.4kHzとなります。

こんなに大量のNFBをかけることなんてできひんやろ,と思ったのですが,とりあえず,この定数で実験してみようと思いました。

☆実験結果

ただ,シミュレーションではちょっとNFB量が過大で,間に2つもトランスが入っているのに,こんな大量のNFBをかけることは実際には絶対無理,と思ったので,最初はもとのAR-606の回路のとおり,R5=1kΩのままとし,付加したNFループ内の抵抗はR10=1.6kΩ,R11=2.2kΩにしてみました。NFB量は▼から,7dBほどです。

ACE AR-606 NFB結果.jpg実測結果です。

かなりf特は改善され,-3dBで,180Hz~90kHzとなりました!!

ただ,残念ながら,SPの代わりに8.2Ωのダミー抵抗をつないで,両端の電圧をオシロで観測してみると,100Hz以下の周波数では▼のように発振しており,残念ながら,この定数はNGのようです。

低周波発振.jpg あちゃ~~[雨][雨]

こんな風に,100Hz以下の信号を入力すると,寄生発振しています。これだとNF量は過大で,減らさないといけません。

その後,いろいろ定数を変えて実験してみました。

やはり定数はかなりシビアで,驚いたことに,チューニング用のダイヤルを回すと所々で発振したり,放送を受信すると発振が止まったりする現象が出ます。それどころか,ボリウムを大きくすると発振する,なんて現象もあります。音量が小さいときはOKだけど,音量を大きくするとSPからビ~~ッと発振音が聞こえます.....。

また,実際に使用しているLFの2SB175のエミッタ抵抗は1kΩくらいでないとまずいようで,これまでの定数だと2kΩを超えるのですが,こうなるとコレクタ電流が小さすぎ,かなりひずむようです。

結局,あれやこれや変更してみて,ようやく▲のLTspiceの回路の定数としました。

ACE AR-606 NFB結果1.jpg最終f特です。

最終的に,このグラフで決着です。が実際の低周波部のゲインで, は1kHzを0dBとした相対レベルです。

NF量は5dBほどで,帯域幅は-3dBで300Hz~20kHzくらいとなりました。低周波の発振も消えましたし,今回はチューニングダイヤルの全帯域で発振するところはありません。まあ,40kHzにピークがありますが,やはりこのあたりの周波数は不安定のようですが,可聴帯域外なので問題ありません。

さて,実装の方は大変でした。AR-606は比較的基板も大きいし,部品も余裕をもって取り付けられているので楽そうなんですけど.....。ただ,低周波部は混み合っていて,CR類を取り付けるスペースはあまりありません。結局,基板の裏表を使い分けて実装しました。

ACE AR-606 NFB回路実装.jpg NFB回路の実装状況

ACE AR-606 NFB回路実装1.jpg 基板の表側です。

 写真では,抵抗は1.6kΩですが,あとで470Ωに交換しています。

OPT2次側から負帰還しますが,OPTの接続によっては正帰還になって,思いっきり発振しちゃいますので,気をつけないといけません。

残念ながら,オリジナルのOPTの接続状態では正帰還となってしまい,SPをつないでスイッチオンしたら,大音量でビ~~ッと発振しちゃいました。

慌てず落ち着いて,OPTの2次側の配線を逆にします。OPTの2次側のGNDを逆に配線しないといけないので,パターンを切って,▲の写真のように,ジャンパ線で2次側の配線を逆にしました。もちろん,2次側の電線を入れ替えてハンダ付けしてもOKです。

こうして発振音もせず,きれいに放送が聞こえればまずは成功です。▲の写真のチューブラ電解コンデンサ100μFをつけたり外したりしてみて,つけたときにSPの音量が小さくなれば,NFBがかかっています。オシロがあると,実際に波形が小さくなるのを観測できれば,ひとまず成功です。

あとはf特を測って検証しますが,今回,iruchanはチューニングダイヤルやボリウムの位置によっては発振したりしたので,その点も注意してチェックします。

1kHz(NFB 5dB).jpg1kHzの波形です。

低周波~高周波で全帯域に渡って発振しなければOKです。ひずみも改善され,きれいな正弦波が観測できました。

なお,NFBをかけると低周波部のゲインがその分,低下し,音量が小さくなります。AR-606は低周波のゲインには余裕があり,ボリウムを一番小さく絞ってもかなりの音量なので,前回まで,アッテネータ抵抗を入れていたくらいですから,NFBをかけても十分なゲインがありました。今回,その抵抗を撤去しましたが,一番絞っても音が聞こえないくらいになったので,逆に使いやすくなったと思っています。

         ☆          ☆          ☆

やはり,SPをつないでみると,非常に自然な音になり,HiFiとなりました。さすがにSPの口径が小さいので,低音があまり出ないので,やはりAMラジオだな,という音ではありますが,非常に音がよくなりました。オリジナルの状態とは劇的に改善され,聞きやすいです。いくら小型ラジオとは言っても,少なくともこれくらいの音質でなきゃ,という感じです。これなら長時間聞いていても疲れないし,自然な音で聞きやすいと思います。

小型Trスーパーラジオの音質改善にはやはりNFBが有効であると実感できます。今後,iruchanが作るTrラジオにはNFBをかけることにしたいと思います。

実際,AMラジオでも低周波部にNFBを使う,というのは古くからあり,iruchanが持っている,奥沢清吉著 "新しいトランジスタ製作集" (誠文堂新光社'67.3)では,7石スーパーの回路にNFBをかけています。TrラジオではNFBを使った記事は少ないようで,iruchanが持っている資料でもNFをかけたラジオの製作記事は見たことがありません。そもそも,Trのスーパーの製作記事はほとんどないし,あってもキットの製作記事であることが多いので,なかなか資料探しも大変なんですけどね。

そのほか,真空管時代のラジオもLPレコードが登場してHiFiがキーワードとなる1950年代末にはNFBをかけることが盛んに行われました。もっとも,5球スーパーでは検波に6Z-DH3A6AV6と言った球を使うのですが,これらは2極部と3極部のカソードが共通になっていて,NFBをかけると2極部の動作点が変わってひずみを生じてまずいので,これらのカソードを独立させた,6W-DH3S6AV6Sが発売されています。6Wとなっているのはカソードを分離してピンが1本増えてためですが,Sってなんや? という気がしますけど......。separateの略でしょうか? A電池の消耗を減らすため,フィラメント電流を小さくした,電池管の1T4-SFなどのSFも昔からイミフなんですが....。こちらのほうは,save filamentの略のようです。

もう,大昔の話ですし,こんなこと知っている人も少ないと思いますけどね.....。

    ☆          ☆          ☆

最後に,ACEのAR-606形トランジスタラジオキットの回路を載せておきます。残念ながら,オクで入手したAR-606キットは未組み立て品でしたけど,説明書がなかったので,回路は推定です。標準的な6石スーパーの回路なので簡単です。

ACE AR-606トランジスタラジオキット回路.jpgAR-606回路

丁寧に2段あるIFに中和がしてあるのに感心します。後期のTrラジオは中和してないことが多いのですが,本機は中学の技術家庭の教材としても使われることが多かったため,中学生が組み立てても,無事に動作するように設計されているのだと思います。

赤字部分が今回の改造部分です。オリジナルを尊重するのがiruchanの主義なんですけど,今回は大幅に改造しちゃいました.....(^^;)。

アンテナコイルとバリコンに直列に挿入されている5.6ΩはQダンプ用です。こうするとHiFiになりますし,同調もやりやすくなります。逆に,感度が下がってしまうので,低感度のラジオじゃNGですが,ACEのキットはとても高感度なので,十分利用できます。


以上で,ACEの6石スーパートランジスタラジオキットAR-606の記事は終わりです。どうもありがとうございました。


☆おまけ‥‥‥‥LTspiceによるトランスのシミュレーション

LTspiceにはトランスという部品はありません。

トランスのシミュレーションには,2つのコイルを用い,インダクタンスを設定するとともに,2つのコイル間の結合係数を追加します。結合係数は,LTspiceでは,ツールバーのEditメニューから,Textを選択すると追加できます。

1次巻線が発生した磁束が漏れることなく,2次側コイルに入れば結合係数は1です。実際には漏れや損失がありますので,若干小さくします。

と言うことなんですけど.....。

iruchanは今回ドはまりでした.......orz。

今回,NFBの効果を見ようかと,6石スーパーの低周波回路をシミュレーションしようとしたのですが,何度シミュレーションをチェックしても,出力は0です。

最初は初段のLFの2SB54の定数が悪くてカットオフしちゃって出力が0なのかと思いましたが,そうでもないし,いくら調べても原因がわかりません。

困ったな......。

結局,原因がわかるのに2ヶ月もかかっちゃいました。なんでそんなにかかるのか!

頭にきて,トランス単体にして,AC電圧源をつないでみて気がつきました。

やっぱり出力は0なのです....。

結合係数の設定・誤.jpg Commentになっていました。

ようやく,トランスの結合係数をきめる,コメントがフツーに,Commentとなっていて,単なるメモになっちゃってて,LTspiceは結合係数とは理解していないため,と言うことに気がつきました。なぁんだ,という原因なんですけど....。

結合係数の設定・誤1.jpg 出力は0です。

まるでこれじゃ,心停止!! 出力は直線のままです......。

先ほどの,結合係数の定義のテキストをCommentから,SPICE directiveに変更します。

トランステスト回路.jpg ようやく成功です。

ちゃんと,高校の物理でならったように,2次側は90゜位相のずれた波形が表示されればOKです。

こういうミスのないよう,最初から,ちゃんとトランスの部品が用意してあれば,問題なかったと思います。

こんなことに気がつくのに,かなり時間がかかっちゃいました。皆さんお気をつけてください。


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ACE 6石スーパートランジスタラジオキットAR-606~ゲルマニウムTr版~の音質改善・つづき  [ラジオ]

2019年3月31日の日記

このところ,オクで入手したACEの6石スーパーラジオキットに取り組んでいます。非常に感度もよく,近所のすべての民放も入りますし,夜になるとSTVラジオ(札幌)や大陸や朝鮮半島の局も入るので,なかなかよいラジオです。

ただ,どうにもポケット形スーパー特有のキンキンというかん高い音で,あまり音質はよくありません。もっとも,これはACEのこのラジオだけが悪いわけでなく,小型のTrスーパーラジオは全部,こんな音ですよね......orz。

その点,真空管式のものは結構音がよいし,iruchanも普段はオールロクタル管5球スーパーで放送を聞いています。FM同等とまでは言いませんけど,かなり聞きやすく,いい音で鳴ります。

で,Trラジオの音が悪い原因は,やはりスピーカの口径が小さいし,筐体も小さいので仕方ない,と思ってはいました。

ただ,以前作った,英Mullardの初期のTrを使った6石スーパーが音がよいので,ひょっとしてSPのせいばかりではないのでは,と思って調べてみたら,何のことはない,電気的な特性もかなりひどく,低周波部のf特は前回書きましたとおり,高域のカットオフ周波数(-3dB)が2kHz程度でした。これじゃ,音が悪いわけです。

前回はとりあえず,ドライバ段のf特を改善しましたが,今回は終段も改善したいと思います。実際,f特はOPTが決めてしまいますので,OPTを改良したいと思います。せめて,目標としてはカットオフを5kHz程度にしたいと思います。

じゃ,どうするんだ,と言うことなのですが......。

低周波部のf特が悪いのは,どうやらOPTのせいのようです。漏れインダクタンスも大きい上,線間の分布容量が大きく,カットオフが下がっているため,と考えられます。

そこで,改めて,6石スーパーTrラジオのOPTについて調べてみると....。

奥沢清吉氏の "新版 図解ラジオの作り方" を見ると,氏の設計した6石スーパーはなんとOPTが200Ω:8Ωとなっているではないですか!! 山水のST41です。

普通,ゲルマニウムTrの出力段の負荷インピーダンスは1kΩくらいが普通で,iruchanもいつも,ST-32(1.2kΩ:8Ω)を使っています。もし,1次インピーダンスが200Ωなら,巻数は平方根に比例しますので,1.2kΩのものの1/2.5になっているはずですから,分布容量も小さく,高域のカットオフ周波数も高くなっているはずです。

奥沢氏の他の記事を見るとやはり1kΩ程度のOPTを使っている記事もあるので,氏は高音の問題点をすでにご存じだったのかもしれません。

と言う次第で,もっと1次インピーダンスの低いOPTにしたいと思います。

現行品だと,ST-62が120Ω:8Ωと低いのですが,残念ながらコアのサイズが大きすぎ,ボツです。

小型のものだと,ST-83が400Ω:8Ωですので,比較的,1次インピーダンスが低いです。

山水ST-83-1.jpg 山水のST-83です。400Ω:8Ωです。

UT-32, ST-83 opt f特.jpg周波数特性です。

1次:2次の周波数特性を実測してみました。ST-83のf特は発表されていないので貴重だと思います。

ただ,実際にはドライバトランスと同じ,互換品がありましたので,そちらにしました。インピーダンスは600Ω:10Ωのものです。こっちの方が値段は半額ですし....。また,▲のf特を見ても,ST-83より広帯域です。UT-32は前回までのものです。

600Ω:10ΩOPT交換.jpg トランス周辺です。

OPTは600Ω:10Ωのものに交換しました。

600Ω:10ΩOPT10kHz.jpg 10kHzの出力波形です。

さすがに,レベルも低くなっていますが,きちんと正弦波を保っていますし,良好な波形です。

600Ω:10ΩOPT1kHz clip.jpg 1kHzクリップ時の波形

ちなみに最大出力は150mWとなりました。上側が先にクリップしちゃうので,プッシュプルのTrの特性にばらつきがあるようです。本来ならペアの石を使うべきですね~。

ACE AR-606 600Ω:10ΩOPTf特.jpg改良後のf特です。

-3dBで180Hz~6kHzというところで,前回だと60Hz~2.5kHzと言うところでしたから,ずいぶん改善できました。

それにしても全然フラットじゃないし,低音はほとんど出ませんね~。まあ,口径が50mmほどのSPを使っているので,これでも問題ないと思いますけど.....。

実際,放送を受信してみますと,非常に音質が改善され,自然な音質になりました。You TubeにAR-606や他の6石スーパーTrラジオの動画が出ていますが,残念ながら,やはり音が非常に悪いので,それに比べれば,大きく改善されています。

無帰還のB級トランス結合プッシュプル出力段のf特なんて,こんなものなのでしょう。▲のf特を見ると,6dBほどの負帰還をかけてやると80Hz~20kHzくらいになりそうですから,負帰還をかけてみる,と言うのも手だと思います。

ということで,今回のACEのAR-606形6石スーパーTrラジオの話はここまでとしたいと思ったのですが,前回までの特性だとNFBをかけてもむだ,という感じでしたが,今回は効果ありそう,なのでテストしてみたいと思います。

2019年4月7日追記

NFBをかけて実験してみました。こちらをご覧ください。

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