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ロシアとエストニアと中国から愛をこめて.....ついでにアメリカからも [オーディオ]

2017年11月7日の日記

このところ,金田明彦氏設計のオールWE真空管式DCプリアンプを作っています。

15年前に一度,取りかかったのに,途中,引っ越しがあったりしてやる気をなくし,再び再開しているのですが,さすがに15年も経つといろんな部品がどこかへ行ってしまっていて,探すのにもひと苦労です。

ようやくトランスとシャシーを見つけたので再開しています。トランスは実家にありました。ところが,シャシーがない.....[雨][雨]

トランスと一緒に実家にあるはず,と思っていたらなくて,結局,今住んでいるところの押し入れの奥から出てきました。穴開けまで済んでいたはずなので,ないと困るところでした。

本当にやっぱ引っ越しが多いとこういうことになりますね.....。

また,15年も時間が経っているといたるところ気に入らないことがあり,結局,いくつか部品を買い直したりしています。シャシーもうっかり,パイロットランプ用にφ5mmで穴を開けちゃってたりしますし....。今だったらφ3mmのLEDで済ませちゃうところです。そんなに大きなLEDはいらんって!

と言うこともありますけど,いくつか,Trと真空管を買いました。

まずはトランジスタから。

高圧用の三洋2SA1967がちょっと気になります。

NEC製が多い金田式には珍しく,三洋製というのも気になりますけど,なにより定格がちょっと気になります。

VCEO=-900Vなのもちょっとオーバースペックだし,その割にコレクタ電流が小さく,Ic=-10mAです。PCもパッケージがTO-220なのに1.75Wしかありません。

こんなにVCEOは高くなくてもよいし,何よりコレクタ電流が小さすぎ,間違いじゃないか,と思うくらいです。これじゃ,うっかり過電流が流れると壊れてしまいます。もう少し余裕のあるTrを使いたいと思います。製法も三重拡散プレーナ型ですが,このタイプはあまり音がよくない,ということでTrアンプマニアの間ではよく知られていますしね。

世の中,マニアの皆さん,考えることは同じようで,ネット上でも2SA1967の代品についてテストしておられる方がいらっしゃいますね。

まあ,2SA1967は高圧Trには珍しく,hFEが比較的大きく,20~80くらいもあるので,増幅率は大きいのですが,なによりIcが小さいのでちょっと調整時は怖い感じです。

と言う次第で,何かいいTrはないかと考えました。

せっかく,別のTrにするのなら,ぜひ,メタルキャンTrにしたいな~とも思いました。やっぱ,トランジスタはメタルキャンですよね!!! んなわけね~って。

iruchanはなんでも昔からコンデンサと女房以外は古いものがいいと思っているんですけど.......(^^;),Trもやはり古い方がよいと思います。パッケージがメタルキャンだったりしますし,何より製法が古くて,音のよいエピタキシャルメサのものが多いのも理由です。

それに,B電源のレギュレータに2SA653を使っていますけど,もっと耐圧の大きなTrにしないとヤバそうな感じです。

と言うことで,メタルキャンで耐圧が大きなPNPのTrを探しますが....。

残念ながら国産は全滅でした.....orz。

▼に国産のTO-5かTO-66のメタルキャン高圧Trをリストアップしてみました。

〔国産〕
   品番   メーカー  VCEO  IC    PC   パッケージ
2SA566      日立         -100V     -0.7A      10W     TO-66
2SA653  NEC    -120V  -1A         15W     TO-66
2SA761  ソニー   -110V  -2A    6.3W  TO-5
2SA762  ソニー  -110V  -2A     1.5W  TO-66
2SA766  松下   -150V  -0.4A      20W  TO-66
2SA969  東芝   -160V  -1.5A       25W  TO-66

残念ながら国産のものは最大でも東芝の2SA969が最大で,それでもVCEOは-160Vしかありません。とても2SA1967の代用に使えるレベルじゃありません。それに,そもそも,もう2SA969も入手はかなり難しくなってしまっています。

ということで,やはり海外のTrを探すしかなさそうです。

幸い,RSコンポーネンツやMOUSERはパッケージで検索ができるので,TO-5やTO-66のTrも検索できます。

なんと,驚いたことにいまだにこのパッケージでTrを製造しているところがあるんですね~~[晴れ]

それにしても意外に高圧のものの品種があり,やはり軍用か? という気がします。うれしいことにTO-5のものまであります。2SA606/C959と同じパッケージで,電圧増幅用なら最適だし,これなら音がよさそうです。

残念ながら,海外のものは製法まで記載していませんが,日本製はいずれもエピタキシャルメサかエピタキシャルプレーナー型ですから,時代的にも同じ頃なのでおそらくエピタキシャル型だと思います。

驚いちゃいましたけど,米国のMicrosemiか,Central Semiconductor,NTE semiconductorという会社が昔のMotorolaやHarris,RCAなんかのセカンドソースを今でも作っているようです。

おそらく,軍や通信用に古い機器があって,その保守用に作っているんでしょうけど,儲からないことには作らないと思いますので,やはりそれなりに儲かるんでしょう。

〔海外製〕
   品番           メーカー    VCEO   IC    PC   パッケージ
2N5096      NJ semiconductor    -450V     -0.5A       2W       TO-5
2N5415  Central        -200V   -1A    1W    TO-5
2N5416  Motorola            -300V   -1A         10W  TO-5
2N6211   RCA,Central           -225V  -2A   25W   TO-66
2N6212  RCA,Central    -300V        ↑     ↑    ↑
2N6213  RCA,Central    -350V        ↑     ↑    ↑
2N6214  RCA,Central          -400V        ↑     ↑    ↑   
2N6421  Central       -250V   -2A   35W   TO-66
2N6422      NJ semiconductor   -300V        ↑     ↑    ↑
2N6423      NJ semiconductor   -300V        ↑     ↑    ↑
NTE38   NTE         -350V   -2A   35W   TO-66
その昔,"電子立国・日本の自叙伝" という元祖? 日本ヨイショの番組を国営放送がやっていましたけど,iruchanはとても気に入ってビデオに録って何度もiruchanはその番組を見たし,これを見てエンジニアになろう,と思った次第なんですけど,その頃,電機メーカは破竹の勢いで,もはや向かうところ敵はインテルだけ,という状況だったのに,今じゃ中韓の後塵を拝していてひどいものです。東芝だって,身売りですからね.....。

その番組の中で,インドの半導体会社でいまだにゲルマニウムTrを作っているところを紹介している回がありました。なんでも,残存者利益といって,最後まで残っていると結構,需要があって儲かる,と言う話でしたけど,今の米国のこれらの半導体会社はそんな感じなんでしょうね。

と言う次第なんですけど,結局,iruchanはこういう半導体の会社の製品は買わず,結局,オリジナルのMotorolaを買いました.....(^^;)。

実は,今作っている会社の製品,というのは高いんですよね....。

ちなみに2N5416はSTマイクロのが@239円,2N6421はRSでは在庫切れですが,MOUSERだと売っています。ただ,1個,2,200円もするし,最低販売数が50になっています......[雨]

おそらく,今どき,メタルキャンのTrなんて作るとべらぼうにお金がかかる,と言うことなんでしょう。お金のある方はRSコンポーネンツやMOUSERで探してみてください。

と言う次第で,結局,eBayで昔の古いTrを売っている人から買いました。

まずは中国から。

買ったのは2N5416です。TO-5のパッケージで小型だし,回路によっては2SA1967の代わりに使えそうです。もちろん,耐圧は2SA1967の方がはるかに高いので,WE 421パラPPDCパワーアンプ(MJ'01.12)のOTLアンプなんかだと使えません。

ただ,写真はMotorolaでしたが,来たのはオンセミのやつ。何個か,Mのマークが入ったものがありましたけど....。ほかに,STマイクロのものも入手は容易なようです。STマイクロもオンセミもつい最近まで製造していたようです。TO-5のパッケージなので使いやすいですし,よほど大量に作られたのか,今でも値段が安く,日本でも売っている店があるようです。また,耐圧も300Vありますから,プリアンプだったら2SA1967の代わりに使えそうです。

2N5416.jpg 2N5416

ご存じのように,すでに半導体の名門モトローラは消えてしまっています。そのディスクリート部門がスピンアウトしてできたのがON semiconductorで,1999年に発足しています。ということなので,2N5416にもモトローラ時代のとオンセミのとがあるはずなので,このTrは正しい感じなんですけど.....。

一応,デートコードがありますので見てみますと,2004年の21週目と2008年の5週目の製造のようです。2004年にはオンセミのはずなので,Mはおかしいのですが.....。一応,オンセミはモトローラの100%出資子会社だったので,親会社のブランドを使っていた,と考えてもおかしくありませんけど。

ロット番号はKではじまっています。モトローラの規格表を見ると最初の文字は工場を表しているようです。韓国の工場製か,と思いましたがそうではなく,思いっきりMade in Mexicoと書いてある2N3055にもKではじまるロット番号のものありますので,韓国ではなく,どうもメキシコのどこかの工場製のようです。

会社名については,バーブラウンを買収したテキサスも旧バーブラウンのICにはTexasじゃなく,今でもBBと書いてありますし,しばらくはオンセミになってからもMと書いていたのではないか,と思うのですけど。

値段は1個で1ドルくらいでした。米国の電子部品を扱っている店で買うとこの倍,という感じです。

         ☆       ☆       ☆

次は米国から。

TO-66の2N6421を買いました。こちらは正真正銘オリジナルのモトローラで,1970年代半ばの製造です。

これは,TO-66なので,2SA653の代わりに使いたいと思います。VCEO=-250Vで35Wですから,かなり定格は大きいです。

こちらも古いTrですが,れっきとした現行品のようで,RSコンポーネンツなどで新品が入手可能です。

届いたのはなぜか,GAS106と書かれたもの。なにそれ~~!? って感じなんですけど....。

ガスってアニメ・ペンギンズに出てくるロシア人のひげ面でマッチョで実直な配管工かよ,って思いましたけど.....。うちの子供らも大好きなキャラです。改めて英語のwebを見たら彼の名前はGasじゃなくて,Gusのようですが,彼が登場すると必ずバックにボルガの舟歌が流れている,というのも笑っちゃうんですけどね。なんか,これって典型的な米国から見たロシア人のオヤジって感じですね~。チビで出っ歯で眼鏡かけてカメラをぶら下げているどこかの国の人というイメージに近いですけど..........(^^;)。

ま,このアニメの場合,どうもスタッフに日本好きなやつがいるのか,出っ歯の日本人は登場しないし,たまにペンギンたちは寿司を食べているし,このまえはシンゲンという武将の亡霊が登場してびっくりしました....。

 これがザ・ペンギンズのガスです。

2N6421(GAS106).jpg こっちはGAS106です。

売り手によれば,Great American Soundの略らしく,iruchanはそれすら知りませんでした。まとめて中古品を売っている人がいて,安く買えました。

よく調べてみると,Ampzillaを作っていた会社とのこと。ようやく思い出しました。そういえば,日本ではSUMOのブランドで知られていて,会社はGAS社とか呼ばれていたことやAmpzillaってアンプが売られていたのを思い出しました。ただ,日本ではその子分のSon of Ampzillaの方が有名だった気がします。

ついでに,ネットに出ている画像を見るとAmpzillaの内部写真にGAS106が使われていて,隣に2N6421が載っているという写真もありました。おそらく,修理か,それとも最初からGAS106と一緒に2N6421が使われていたようです。Trのメーカ名が書かれていなくて,アンプのメーカの記載があるものや,2SAとかじゃなくて,独自の番号のTrを使っている,と言うアンプはたまにありますから,その類いのようです。

来たのは中古品ですが,モトローラのマークがついていますし,全部,テスト済と言うことなので安心です。実際,トランジスタチェッカーでテストしたらすべてOKでした。

それにしてもTrが軽いのにびっくり。ケースがアルミなんだからでしょうけど,モトローラの2N3055も,持ってみるとあまりに軽いのにびっくりしますが,2N6421も同じでした。これでPCが35Wもあるので驚きです。

デートコードを見ると1976年か77年製のもののようです。iruchanはその頃,まだはんだづけを始めたばかりで,Trも真空管もちんぷんかんぷんで,本の通り作るのがやっとな頃ですね~~~。

         ☆       ☆       ☆

お次はロシアから。

以前から6C19ПのOTLを作ろうかと思っていました。

なお,ロシアの6С19Пという球は金田氏以前から日本では6C19Pで定着してしまっていますが,ロシアのキリル文字のCはラテン文字(ローマ字)ではSですので,本当は6S19Pと書くのが正規だと思います。ロシア以外の国では6S19Pと言う方が多いらしく,やはり6C19Pというのは誤りのようです。実際,eBayで検索すると断然,6S19Pの方がたくさんヒットしますし,6C19Pで検索すると変な巨大なトップグリッドの球が出てくるのにびっくり。なんと,ちゃんと6C19Pというのもあって,それはTV用のダンパ管のようで,2極管です。

ということで,一応,iruchanも今後,6S19Pと書くことにします。

ロシアの6S19PはNECの6R-A3同様,レギュレータ用の真空管で,プレート損失11W,内部抵抗400ΩのMT管です。レギュレータ用ですが,OTLアンプにもよく使われ,iruchanもMT管は大好きなので使ってみたいと思います。実はOTL用に6R-A26R-A3を買い込んであるんですけど....。ちょっともったいなくて使う気がしません.....(^^;)。買った値段は1本,2,500円くらいだった記憶がありますが。

6S19Pは値段が安く,日本でも1,000円くらいから買うことができますね。

ただ,ちょっと届いてみてびっくり。6S19Pは意外に小さいんですね。6R-A3と同じと思っていましたが,6R-A2A3は高さが71.4mmですが,6S19Pは65.5mmですこし小さいです。ちなみにプレート損失が半分の12B4Aでも71.4mmあるのでこっちの方が背が高いです。

iruchanはeBayで安く買いました。まとめ買いすると最低で1本あたり150円くらいになったりします。今も作っているような感じではありますが,いつまでこんな値段で買えるかどうかわからないので,今のうちに入手しておきたいと思います。

6S19P.jpg ロシアの6S19P

製造したのはサンクトペテルブルクにあるSvetlana工場製とのことです。ただ,現在,北米でSvetlanaと称して売っている会社の製品じゃありません。もっとも,昔はこの工場の球をSvetlanaというブランドで売っていったのですが,北米販社が倒産し,ブランドが債権として別の会社に売られてしまったので,今のSvetlanaは別の工場製です。また,いくらソ連が社会主義国で,真空管メーカも国営とは言っても作っている工場により品質に差があり,6S19Pもこのように旧ソ連軍用のものが一番のようで,Svetlana工場製が一番とされています。管にOTKとマーキングされ,▲のように羽根の生えたマークのものがそれらしく,よいらしいです。確かに,ほかのマーキングをした6S19Pも見かけますが,ほとんどはこのマークのやつですね。

ただ,このマーク,Winged Cマークと言うらしいですが,例によってこのCはキリル文字なので,おそらく,ソヴィエトSovietの意味のсоветからきているでしょうから,本来はWinged Sマークというべきなんですが.....。

管壁に製造年月が書かれ,Ⅵ 69とあるので,1969年6月の製造のようです。

ただ,実を言うとこれは失敗でした.....。

なんでか,というと6S19Pはジルコニウムゲッターを採用していて,普通の真空管で見られるようなゲッターがついていません。

本来ならあるはずのものがない.....というのはちょっと寂しいですよね~。

何か,iruchanも頭が薄くなってきたのであまり言いたくありませんが,この,ハゲ~~~~!!! という感じなんですよね~~[雨][雨]

このおばさんもと国会議員はこの発言がたたったのか,落選してしまいましたね.....。

ジルコニウムは900℃くらいに熱すると活性化して管内の残存空気を吸着してくれます。一方,通常の真空管ではバリウムが使われていますが,バリウムの場合,蒸着したものが空気を吸着してくれるので,管壁に銀色のゲッターが付着します。ジルコニウムだと固体のままで吸着してくれるので,ゲッターを飛ばす必要はなく,だから6S19Pは頭がはげちゃっているんですね。

と,iruchanは思っていたのですが,なんと,よく探してみると6S19Pにもちゃんと頭が銀色のものがあるではないですか!!

おそらく,6S19Pも初期のものはバリウムゲッターで,途中でなぜかジルコニウムに変わったようです。いつ頃かわかりませんが,eBayで出ている6S19Pの画像を見ると,どうも1966年以後はジルコニウムのようです。

と言う次第で,iruchanはちゃんと頭が銀色の6S19Pを探しているところです。

         ☆       ☆       ☆

最後はエストニアから。なんと,2SA649を見つけました。

今まで,さんざんニセ物ばかりつかまされましたが,ようやく本物のようです。売り手も,genuine NEC made in Japanと書いていました。

届いてみたらロゴも正規のものですし,どこもおかしくありません。ロット番号はK2Z。1972年の12月の製造のようです。hFEもランクどおり,70~100くらいでした。初期の2SA649らしく,裏の封止材は白。ただ,TO-3の金属ケースの台座部分とケース部分でメッキが違うのが気になります。どうも台座は亜鉛メッキ,ケース部分はニッケルメッキのようです。2SD218なんかの初期のNECのTO-3はオールニッケルメッキで,2SB541などの時代になるとクロムメッキになります。ちょっとクロムメッキはギラギラと輝きすぎていて,こっちの方が金もかかって高級メッキなんですが,ニッケルメッキの方が鈍い光を出してiruchanはこっちの方が好きです。カメラのライカも戦前製はニッケルメッキですが,ニッケルエルマーなんて言ったりしてニッケルメッキのカメラやレンズの方が珍重されますからね。ニッケルメッキは鈍い光沢があり,ちょっと見,銀に見えてわりに品のいい感じがします。

今回の2SA649の台座が亜鉛メッキなのはコストの問題,と考えているのですけど.....。

ついでにサンケンの2SA747も買いましたが,国内で買ったものとまったく同じものでした。もっとも2SA747だったらまだ国内で買えるので,そっちの方が安いのですけれど.....。

それにしてもなんでエストニアにNECのTrがあるの~~!?

2SA649-1.jpg 2SA649

         ☆       ☆       ☆

閑話休題

今日はロシア革命記念日でした。100年前の今日,レーニンが自由主義の臨時政府を倒すクーデターを起こして社会主義政府を樹立しました。よく誤解されますけど,ロマノフ朝が倒れたのは2月のことで,すぐに社会主義国が誕生したわけではありません。社会主義革命の11月のはロシア暦から10月革命と言われます。

世界初の社会主義政権というのは1871年の普仏戦争の混乱のさなか,パリで誕生したパリコミューンとされていますから,ソ連の誕生は世界初ではありません。

そのソ連が崩壊してからもう四半世紀になります。ようやく自由や人権を尊重する民主主義社会になってこれから仲良くしようと思ったらプーチンが登場し,制度は違うけどやはりまた独裁の道を歩んでいるのが気になります。

その昔,iruchanの友達がロシア語を選択していましたけど,その先生が "ソ連の人たちはとてもいい人たちだが,国の体制はとても悪い" とおっしゃったそうですけど,今も国の体制はそんなに変わらないなと思います。 

かと思ったらわが盟主? のアメリカにも変な独裁者大統領が誕生し,おかしなことになっています。さっきのGAS106じゃないけど,やたら自分の国をGREAT! なんて言っているやつはロクなもんじゃないと思いますけどね.....。COOLなんとかなんて言っているどこかの国も同じ,と思います。

中国だって同じで,17世紀以前の偉大な中華民族の復興なんて叫んで周辺国に圧力を加え,自分の支配権を広げようとしています。おぉ~,こわっーー!!

まあ,確かに唐や明など,大帝国を築いた中国の歴代王朝は周辺を侵略しましたが,基本的に漢民族が住む一帯を統一しただけで,異民族の朝鮮や越南とか,琉球など,漢民族が住んでいない離れた国に対しては朝貢を求めるのみで直接統治をしようとはしませんでした。むしろ,元や清など異民族支配されたときの方が攻撃的でした。

それだから,エストニアをこれらの国と一緒に扱っちゃうのは間違いですね~。

エストニアはピョートル大帝がバルト海へ進出する目的で,同じように今の姿からはまったく信じられないほど好戦的だったスウェーデンから奪った領土で,スウェーデンが年少のカール12世に代わったのに乗じて侵略(北方戦争)した国です。以来,ロシア領となってしまいました。都もモスクワから沿岸のペテルブルクへ引っ越ししちゃいますね。

時代は下って,第1次世界大戦は1918年11月,ドイツが敗北したことで終結していますが,ロシアはボルシェヴィキが戦争を早く集結させるため,3月にドイツと単独講和したため,実質的にドイツ勝利の講和条約となり,大幅に国境が東に移動してエストニアをはじめとしてバルト3国や,18世紀以来,世界地図から消滅していたポーランドが復活することになりました。

これで世界平和が確定していればよかったのですけど......。

実際はヒトラーとスターリンが登場し,お互いに失った領土を取り返すことに躍起となるわけですね。

結局,再びエストニアなどバルト3国はソ連に蹂躙され,ポーランドは再び分割されて消滅されることとなります。

正直言って,やれやれ~,という感じです。歴史は繰り返す,と言いますけど,200年前,フリートリヒ2世やエカテリーナ2世と同じことをまたやったわけですね。

それに,今の世界の状況はまた当時とそっくりですね~。

ロシアは伝統的に不凍港をもとめて各地に進出する,ということを繰り返してきました。遼東半島に進出して旅順港を確保して日本と戦争になったのもそうですし,黒海にピョートル大帝が足がかりを作って,最終的にクリミア半島を併合したのはエカテリーナ2世でした。その後も黒海を完全に押さえ,ボスポラス海峡を支配するのが最終的な目標でしたが,再三にわたってイギリスに阻止され,いまだにこれは達成されていませんね。

ウクライナ危機も記憶に新しく,クリミア半島は実質的にロシアが支配しています。在留自国民を保護する,と言う名目でチェコやノルウェー,ポーランドなどを侵略したナチスドイツの常套手段と同じです。エストニアにも多数のロシア人がいますから,ウクライナの状況は人ごとじゃないでしょう。

翻ってアジアを見ると,今の状況は20世紀初頭のバルカン半島とそっくり,と思います。

退潮しつつある大国はオスマン・トルコじゃなくてアメリカ,老大国なのにボスニアを併合したりしてバルカン半島に火種を撒き散らしたオーストリアは中国,小国だけど好戦的な国はセルビアじゃなくて北朝鮮,その後ろ盾はやっぱりロシア,という感じだし,セルビアと仲良しそうに見えるけどわがままなブルガリアはフィリピンといったところでしょうか。

一体,世界はどうなってんだ,とまた世界史を復習しているiruchanでした。

そもそも領土的野心は結局は自国のためにならない,という教訓はかつての大日本帝国が得た苦い教訓だったわけですし,最近の研究では繁栄を極めた大英帝国も植民地経営を総決算すると収支は赤字になる,とのことです。そもそも植民地の防衛,インフラ建設をしないといけないばかりか,住民の生活確保はもちろん,教育までしているとペイしない,というわけですね。それに,周辺国とのあつれきを生むので軍事費が膨大になりますね。

実は共通一次(センター試験じゃない!!)を世界史で受けたのは理科系志望だったiruchanです.....(^^;)。

アホか,と言われましたけど.....やっぱ,いまも勉強になっています。プーチン君も習君もキム君もトランプ君も,そして安倍ちゃんも センター試験の世界史を受けといた方がいいぞ! こいつら赤点だな。

      "過去に目を閉ざす者は,現在にも盲目になる"  

            Richard Karl Freiherr von Weizsäcker(1920~2015)

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