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スマホ替えました [パソコン]

2016年8月27日の日記

今年のお盆はちょっとひと騒動ありました。毎日,暑い日が続いているのに,カッカとしちゃいました.....。

XPERIA E1-2.jpg 壁紙はエルサにしちゃいました....(^^;)。

 新しいスマホです。ソニーのXPERIA E1にしました。4インチなのでこんなに小さいです。 

お盆前のある日,久しぶりに携帯電話の請求書を確認してみると,驚くべき金額が書いてありました。どう考えても以前,確認したのと5,000円近く違い,8,000円くらいの請求になっています。

おかしいと思い,確認してみると6月から跳ね上がっています。

これで察しがつきました。iruchanは現在のスマホは5月に購入したものです。

実際,請求書を確認してみると,パケット定額5,000円がついていますが,その割引がついていて,パケット定額料は5月まではほとんど相殺され,実質負担0でした。それが5月で切れたようです。

頭にきて私が使っているケータイのお店に行ってみると, "お客様の契約は2年で,その特約が切れたんですね~,機種変更してください,月額2,980円になります" ,って言われました。

おまけに,そのパケット定額をやめます,といっても解約できませんとのこと。機種変更してくださいの一点張りでした。 

まあ,確かにその特約は2年間だったのかもしれませんが,事前に6月から料金が上がりますからこの際,機種変更をお勧めします,なんて葉書やメールは一切,来ませんでした。

これってほとんど詐欺じゃないかと思います。 長期にわたって使っていただいているお客様をなんて考えているんでしょうか。2年過ぎたら割引してもよいくらいだと思います。また,2月頃, "お使いの機種は古くなっていますので機種変更をおすすめします" ,と言う葉書が来ていました。おまけに, "機種変更しないと速度を半分にします" ,とまるで脅迫状みたいな感じで一方的に書いてあり,その時点でiruchanはかなり頭にきていたのです。

iruchanが使っているのはPHSで,それこそ10年くらい,最初に携帯電話を買ったときからPHSです。

価格が安いのもそうした理由ですが,何より音質がよかったのがPHSにした理由です。最近はそうでもないかもしれませんが,あまりにも携帯電話は音が悪いと思います。オーディオマニアなので音が悪いのは我慢できません。某国営電話会社のが最悪だと思いますが,通信量を減らすため,帯域を狭めたり,サンプリングビット数を小さくして音質を落としているんでしょうね。

でも,PHSは普通に会話をしているような感じで自然な音質です。これが気に入っていました。

また,スマホに買い換えましたが,使っていたのはシャープのWX04SH。これがとても気に入っていました。

何より小さいのがその理由。手のひらにすっぽり収まるし,シャツの胸ポケットにもすっかり隠れてしまいます。画面が4インチなので小さいのですが,その分,本体も小さく,とてもいい感じです。大きさは60×122×11.9mmです。手のひらにフィットする,ちょっと丸みを帯びたデザインもお気に入りでした。

それにしても悪いのですが,皆さん,スマホ大きいですね~。ちょっと大きすぎないですか?

XPERIA E1&aquos.jpg 同じ4インチなのでほとんど同じ大きさです。 

電車の中で見かけるスマホは5インチのものばかりで,まるで葉書みたいな大きさ。ちょっとiruchanはこの大きさは嫌です。

確かに,ネット見るのに見やすいんでしょうけど,4インチでもちゃんと見えます。老眼がはじまったiruchanにはきついですけど.......(^^;)。

でも,眼鏡を外すとよく見えますし,ネットはパソコンで,と考えているので,スマホではメールとか地図とか使えれば十分と考えているので4インチでOKです。

web画面.jpg 4インチだとこんな画面です。十分読めます。

機種変更を勧められたのはDIGNOで,やはり5インチ。これじゃでかすぎる~~~~!!

それに,もはやPHSじゃありません。WX04SHが最後のPHSスマホでした。

ご存じの通り,私が使っていたPHSの会社は数年前に中国人みたいな名前の人物が経営している大手電話会社に買収されてしまいました。強引な買収方法や経営手腕で知られていますね。つい最近も英国の半導体会社を買収したばかりです。そんなお金があるなら利用者に還元してほしい,と思います。 それに,PHSについては地上設備をどんどん廃止しているらしく,最近はつながらないことが多かったし,この人物はもうPHSなんてやめるつもりなのだと思っていた矢先のことでした。

と言う次第で,料金のこともあり,頭にきたiruchanはこの際,ケータイ電話会社を乗り換えることにしました。もはやその剛腕経営者とは手を切りたいので別の会社にするつもりです。

でも,例によって電話会社と携帯電話本体はセットになっていますから,これがまたなかなか難しいんですよね~。

特に小さなスマホ,というのは非常に少ないのです。4インチなんて売っている電話会社はありません(ちゃんと探せばあるんでしょうけど)。

それに,結局ドコモじゃなかった,どこも2年契約で,2,980円/月なんてとこもありますが,2年経ったら機種変更してくれ,と言ってくるに決まっています。まあ,2年過ぎたからと言ってポンと料金あげてくる,というのはさすがに例の会社だけでしょうけど,ともかく,なんで2年縛りなのかというと,2年の分割払いで本体を買わせているからですね。つまり,電話会社にとっては2年ごとに電話機を売りつけて儲けているわけで,長期にわたって同じ機種を使っているお客さんは儲からないわけです。だからずっと同じ機種を使い続けているお客さんというのは迷惑な存在だし,また,本体を分割払いで売りつけているわけなので2年とか3年間,縛られてしまうわけです。

実を言うと,iruchanが使っていた会社は機種変更先として,iPhone5Sも用意していました。お店のねーちゃんがあとから見せてくれました。これ,4インチですよね~。

ちょっと心が動いたのですが,今さらAndroidだったのにiOSに乗り換えるのもしんどいしな~,と思いましたし,それにiPhone5S自体,すでにひと世代前の機種です。これって,また2年経ったら例の剛腕社長が "その機種はもう古いので,そのプランはやめました。これを機会にぜひ新しい機種をどうぞ" なんて言ってくるに決まっているな,と思ったのでやめました。それに,そもそも店はこれをあまり売りたくないようで,あとから出してきた,というのも引っかかりました。 

2年過ぎたからと言って料金をポンと上げて機種変更しろ,というやり方はちょっと許せないし,ほかの会社はさすがにこういうことをするとは思えないですが,全くないとは思えません。 本来なら長期間利用しているお客様には割引があってもいいくらいよいと思います。

と言う次第で,とうとうiruchanはケータイ電話会社と決別し,SIMフリーにすることとしました。

SIMフリーとはご存じの通り,SIMカードというメモリカードに記載された電話会社と通信するための設定ファイルのようなものが,日本では普通はロックしてあり,特定の電話会社としか通信できなくなっているのですが,このロックを解除したものです。

本体を別に自分で用意しないといけないのですが,SIMカードさえ入手できれば通話できます。本体とのセットで売っているところもありますが,これも例の分割払いとなっているわけで,結局は本体を買わされているわけです。セットで買ったものでもSIMを替えればほかの電話会社とつながるはずですが,どうなっているんでしょう。

それでSIMフリーで4インチの端末を探しますが,これがないんですね~。

結局,iruchanはソニーのXPERIA E1にしました。Amazonなどで売られています。ちょっと憎たらしいけど,"銀河" という名前の某メーカ製はとてもデザインが素晴らしいですが,買う気はしません。やっぱソニーだよな,と思いました。ほかに,coviaとかいう電話もあり,どっちにしようか迷ったのですが,Amazonのレビューを見てあきらめました。どうも電池に当たり外れがあるようで,当たった人はものすごく褒めているんですが,外れの人はすぐに使えなくなったとか,寿命が短いとか書いています。

確かに,小型のスマホはサイズが小さいため,電池の容量も小さく,バッテリーの持ちが悪いと思います。ちょっとE1も心配なんですが.....。でも,普通にメールをしたり,電話をするくらいなら余裕で1日以上もつので大丈夫でした。

サイズは62.4x118x12mmですから,WX04SHとほとんど同じ大きさです。5インチのものは高さが140mmを超えますので,ワイシャツのポケットからはみ出しちゃいますね。 

さっそく,AmazonでE1を買いました。

XPERIA E1箱.jpg 小さな箱です。豆腐くらいです!?。  

海外仕様の機種で,ほとんどWX04SHと同じサイズです。液晶画面は4インチですが,高解像度で,見やすいです。SIMカードは海外仕様のため,デュアルになっていて,2枚差しができます。1枚は国内のSIM,2枚目は海外の電話会社用のSIMなんてことができます。

XPERIA E1 dual SIM.jpg デュアルSIMなので2枚挿せます。 

驚いたことにAmazonのマーケットプレイスで売っていたのですが,送ってきたのはドイツ仕様のものらしく,説明書はドイツ語。おまけに充電器もドイツ仕様のCタイプという丸いピンのものが入っていました。一応,売っていたのは日本のお店なので,日本のコンセントに合うよう,Aタイプという日本のコンセントに差せるアダプタも同梱されていました。おそらく売っている業者さんはドイツで仕入れて日本のAmazonで売っているようです。

説明書はネットで英語版がダウンロードできました。肝心の画面の方は起動するとすぐに言語の選択画面が表示され,日本語を選択すればOKです。その画面が中国語なのに驚きましたけど。 

後日,これ用の液晶画面保護フィルムも届きましたが,こちらはなんとベルリンから送られてきました。

言語選択画面&保護フィルム.jpg

 言語選択画面とフィルムです。中国語だぁ~~っ!! ハングルよりマシだけど.....。

残念ながらフィルムはいいものじゃなく,空気がどうしても抜けないのであとで買い直すことになると思います。フィルムはいいものは自然に空気が抜けますよね~。

お次はSIMカード。

普通のケータイ会社3社のうちのどこかと契約してSIMカードだけもらってもいいのですが,iruchanはケータイ会社とは縁を切りたいのでMVNOにしました。いわゆる格安ケータイですね。MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で,これらケータイ電話会社のネットワークを借りて商売をしている会社のことです。総務省がネットワークの独占を懸念して他の通信会社に割り当てるよう,指導した結果できたシステムです。

と言う次第で,結局はケータイ会社とは縁を切れないわけなんですが,直接,契約するわけじゃないので楽です。 

SIMカードは無料なんてのも多いのですが,音声の通話をしようとするとプラス700円くらいになるところが多いです。なんで音声通話だけ別なんでしょうね~。

結局,散々悩んで今使っているso-netの0 SIMにしました。データ通信量500MBまで無料です。その後,従量制であがっていきますが,2GBから定額の1,600円/月となるプランです。さすがに5GB以上は速度制限がかかっちゃいますけど。

so-net 0 sim.jpg 

  so-netの0 SIMです。 SIMカードはXPERIA E1は標準サイズでした。

iruchanはネットはPCで,と考えているので外でネットはやらないし,せいぜいメールか地図と言うくらいの使い方なので500MBで十分だと思いました。音声通話付で700円/月です。スマホが700円で使えるなんて素晴らしいと思います。 

MVNOなのでどこかのケータイ会社の回線を借りているのですが,so-netは某国営電話会社のを借りています。さすがに国営? だけあって一番ネットワークの信頼性は高いと思います。  

ただ,心配なのはso-netのSIMカードはLTE対応と書いてあるんですが,XPERIA E1は本体がLTEには対応してません。LTEは4Gとも呼ばれ,高速な通信回線ですが,その某国営電話会社の開発なので,so-netのSIMカードはLTEに対応しているんですね。

これって使えるの? と心配になりますが,LTEは4Gとも言われるように,3Gの上位なので,LTE非対応の機種では3Gでつながると考え,注文しました。

結論としては3Gでちゃんとつながります。何の問題もありませんでした。

また,ちゃんと番号ポータビリティ制度にも対応していて,もとのPHSの番号でそのまま引っ越しできました。それにしても,これをMNPというのですが,Mobile Number Portabilityの略だそうで,次のAPNもそうですが,SIMフリーの端末はややこしい用語だらけです。 

SIMフリーの端末は普通のスマホでは出てこない画面が出てきます。

電源を入れると,まずAPNの設定画面が出てきます。 APNとはAccess Point Nameの略で,アクセスポイントつまり電話会社の選択画面です。

結構面倒なことがWEBに出ていますが,XPERIAは簡単で,流れに沿って入力するとすぐに使えるようになりました。

ただ,これで接続できたのは音声通話だけなのでご注意ください。iruchanはこれで終わりだと思ってしまいました。

外に出て,ネットにつないでみるとオフラインとなっています。なんで~っ!?

要はモバイルネットワークの設定でこちらもAPNの設定があるのです。これを設定しておかないと電話回線経由でネットにつないでくれません。スマホの設定画面でモバイルネットワークを開いて,SIMカードの案内状に書いてあるAPN名やユーザ名,パスワードを入力してください。 

iruchanは最初にWiFiの設定をしてネットにつながるようになったのでこの設定を忘れていました。 SIMフリーの端末の場合,音声通話とモバイルネットワークの2つのAPN設定がありますのでご注意ください。

WiFiも使えますので,さっそく,家の無線LANのSSIDとパスワードを入力してネット接続します。本体の更新がはじまりますので,我慢強く待ちます。ついでにセキュリティソフトも入れておきます。あまりAndroidのウィルスは話を聞かないのですが,警戒するに越したことはありません。iruchanはセキュリティはKasperskyを使っています。個人ならインストール台数制限なし,というオプションがあるのでPCやスマホに入れ放題で便利です。

電話帳の移転も必要ですが,本体の電話帳とGoogleアカウントの連絡先の両方があります。私は前のWX04SHでは本体の電話帳を使っていました。再びWX04SHをonにして電話帳をいったん,ファイルにエクスポートしてそれをメール経由でXPERIAに送りました。G-MAILでOKです。

いきなり,その電話帳ファイルをダウンロードしようとしたら電話帳をインポートしますか? と聞いていて,はいで終わりでした。

こんなに簡単なんですね。昔は結局,電話帳は一から入力し直さないといけなかったですけどね.....(いつの話だ?)。 

あとはSDカードを挿して本体のアルバムをSDカードに移して終わりです。 

その後,どうしても着信音が気になったので,もとのWX04SHのMP4形式のサウンドファイルをbluetooth経由でPCにコピーし,そこでMP3形式に変換してXPERIAにエクスポートしました。どうも着信音はファイル形式はMP3のみのようです。 結構,こういうこと気になりますよね~。

ようやくこれで新しいスマホに引っ越しできました。SIMフリーの端末なのでいずれまた別の電話会社に引っ越すなんてことも可能です。月額たった700円で使えるのも安いです。

XPERIA E1ストラップ.jpg ストラップもつけられました。 

さて,これで長年お世話になったwillcomともお別れです。 

willcom.jpg さようなら。どうもありがとう。

長い間,大変ありがとうございました。某社に買収されなければ,iruchanもまだずっと使っていたことと思います。宣伝していたのも佐々木希だったし,とても好きでした。そういえば彼女はwillcomが買収されて今はフリーテルの宣伝してますね....。さようなら~~。 

 

2016年10月15日追記

本機用のヘッドホンを買いました。もちろん,ヘッドホンが付属していたのですけどね......。

でも,最近はどのスマホやウォークマンなどの携帯音楽プレーヤーもそうですけど,付属しているヘッドホンは全部カナルタイプ。耳の穴に突っ込んで密閉性をあげ,外のノイズを遮断できて音楽に没頭できる,と言うシロモノです。

でも,これ,いやなんですよね~~。なんか,そもそも外の音が聞こえないなんて危険だし,耳に入り込むんで痛くなるし,つけるにも外すにもひと苦労。なんでこんなのつけてんだ? という気がします。

といって,別にヘッドホンを買おうとしても,昔ながらのイヤホンタイプは本当に数が少なく,困ったものです。

と言う次第ですが,米Amazonで独SENNHEISERのMX80のMX80を買いました。もう古い機種で,入手が困難になっていますが,まだ売っていました。こういうヘッドホンの方が楽ですよね~。

Sennheiser MX80.jpg SENNHEISERのMX80 

聴いてみてびっくり,結構,ヘッドホンって音の差があって,国産でこのようなイヤホンタイプの安いのを娘が使っていますが,オヤジには我慢できない音質でした。とてもこんなのじゃダメ,という感じでしたが,このMX80は本当に重低音がすごく,音がよいです。SENNHEISERの低価格機種ですけど,すごく音がよいです。 

Ticonderroga pencil.jpg ついでにこんなの買っちゃいました。

米国に行ったとき,現地のスーパーで子供の土産に買った消しゴム付鉛筆を息子が気に入って,またほしい,と言うので米Amazonで買いました。日本のアマゾンでも売っているんですけど,1ダース2,700円もします。向こうじゃ,安いものなんですけどね~。結局,米Amazonで,8ダース$10でした。送料入れても1ダース$5でしたから,日本製より安いです。使っている木はヒマラヤスギらしく,結構,鉛筆の材質に向いているらしく,なかなか硬くていい感じです。消しゴムもなかなかよく消えて使いやすいです。


ソニーのパワーアンプTA-N86の整備~パルスロック電源~ [オーディオ]

2016年8月19日の日記

sony TA-N86.jpg 

毎日暑い日が続いていますが,皆さんくれぐれも体調など崩さないよう,お気をつけてください。

さて,iruchanはこのところソニーのTA-N86パワーアンプを直しています。 6月に購入したものです。

この前修理したパイオニアのC-21プリアンプと同世代です。 あの頃,オーディオは輝いていましたね~。もちろん,日本の電機メーカも輝いていました。世界の電機,半導体業界を牛耳っていたし,それほど数が出るとは思えない,オーディオ用にわざわざ半導体を開発するなんて今じゃ考えられないようなこともしていました。あぁ~,本当にいい時代だったな......(遠い目)。

本機は1978年の発売で,出力段には新開発のハイfTトランジスタを用いています。来たるべきデジタルオーディオの時代に向けて,より広帯域のHiFiアンプを作ろう,という時代で,出力半導体もfTの高さを競っていました。

本当だったら数年前に開発されたV-FETの方がスイッチング速度は速く,これを普及してほしかったと思いますが,V-FETは3極管特性だったのが災いし,飽和領域が広いので出力が取れない,と言う欠点があります。折からアンプの大出力時代が始まり,59,800円のアンプですら100Wの出力は当たり前,と言う時代になるとV-FETでは不利,と言うこともあったのでしょう。 

MOS-FETだと大出力が取れますし,高周波特性も良好ですが,日立に特許料を払うのも何だし,そもそも日立が大宣伝していたので自社のアンプにMOS-FETを使うのは癪だなんてこともあったのでしょう。NECやソニー,山水,ヤマハと言ったメーカはハイfTトランジスタを使ったパワーアンプを発売しました。もっとも,あとでソニーなども自社でMOS-FETを開発してアンプに搭載したりするんですけどね。実はMOS-FETだと素子自体は高いけど,ドライバ段の回路が簡単になるのでコスト的には抑えることができます。熱補償も不要ですしね。

でも,iruchanはどうにもMOS-FETは好きになれません。ゲートが絶縁されているため,真空管に似ている,なんて言われて音も真空管に近いなんていう人も多いのですが,実際,自作して鳴らしてみるとなんか眠い音がします。iruchanはよっぽどバイポーラTrの方が音がよいと思っています。V-FETも聴いてみたいと思いますが,まだ作っていません。 

それにしてもあの時代,いろんなメーカが半導体まで作ったりしてしのぎを削っていたのはマニアとしてもわくわくする時代で,MJやFM雑誌など,毎号,出るのが楽しみな時代でした。

ということで,iruchanもハイfTトランジスタを用いたパワーアンプを作っているのですが,先にソニーのこのアンプを入手しちゃいました。

薄型のパワーアンプで,とてもかっこよく,いつかは手に入れたいと思っていました。

兄貴分でTA-N88というパワーアンプもありますが,こちらはV-FETのパワーアンプです。ただ,残念ながらこのアンプはデジタルアンプになっていて,今でこそデジタルアンプが主流となっていますし,中国製のLEPY(旧Lepai)のアンプなんか,私も2台持っていて,驚くほど音のよいアンプなんですが,ちょっとせっかくV-FETを使っているのにスイッチング動作しかしていない,というのは引っかかります。やはりV-FETは非飽和領域で使用したいものです。

弟分は出力は自社製のハイfTトランジスタ2SA10282SC2398を使っています。 このTr,当時のMJを見ると秋葉原の某通商会社の広告で1ペア5,800円(!)もしています。こんなの買えないってば。当時,カナダ・マルコニ社などの2A3が入ってきていて,1本2,000円くらいでした。こっちの方が安いですね~。そういえば,この2A3,とても品質がよくて今から考えれば,もっと買っておけばよかったと後悔しています。

2SA1028.jpg 本機の出力段です。 

その割に,このTrはVCEOが低く,100Vしかありません。ちょっと100Wのアンプを作るにはしんどく,安全を考えるとパラPPにしないとダメで,そうなるとコストが高くつきますからこのアンプはシングルPPで作ってあり,最大出力も80Wに抑えてあります。

まあ,iruchanもパラPPのアンプは作ったことないし,シングルPPの方が音がよい,なんて話もあるのでこれでよいと思います。

さて,買ったはいいけど,さすがに40年近くも前のアンプなので中の部品を取りかえて整備したいと思います。特にこのアンプはアンプ部はアナログですが,電源はスイッチング電源を採用しています。発熱も大きいでしょうからケミコン類は交換したいと思います。

さて,アンプ自体は故障していなくて音は出る状態です。パワーアンプはジャンクと称するものに手は出さない方がよいと思います。一応,音が出る状態のものを買って整備する方が安全です。特に出力の石が飛んでいると目も当てられませんしね。

また,こういう古いアンプを修理する際には必ずマニュアルを入手してください。幸い,このアンプは英語版のマニュアルが入手できました。 そもそも,下手するとケースの分解方法すらわからなくてマニュアルを読まないとダメ,と言うこともありますので。

service manual.jpg サービスマニュアルを入手しました。

まずはフタを開けてチェックします。上下のフタが簡単に外れるようになっていて,ソニーのアンプとしては珍しく? メンテ性はなかなかよいアンプです。

original inside.jpg 内部 

電源はさっきも書きました通り,スイッチング電源となっています。今じゃごく普通ですけど,当時はスイッチング電源は画期的で,高効率,軽量な電源部となるのが特長です。 ソニーはパルスロック電源と称していました。いったん,AC100Vを整流したあと,再度,スイッチングして高周波のパルスにして高周波トランスを介して電圧を必要な電圧まで下げます。トランスを通るのが高周波の交流なので非常に小型にできます。

パルスロック電源1.jpg 電源のブロック図

ただ,いきなりAC100Vを整流するので結構危険で,また,スイッチング時に盛大なノイズを出しますので,本機も電源部だけアルミのダイカストケースに収められ,シールドされています。

結構面倒ですが,そのダイカストケースを分解します。中は密封されているので高温になりますからケミコン類の劣化が心配です。

original puls lock power supply.jpg オリジナルの電源部

幸いにも中はとてもきれいで,ケミコン類も液漏れや膨れたりして劣化したあとは見られません。ケミコンやコイルの下部に見える茶色い塊は液漏れのあとではなく,接着剤です。大型のコンデンサやコイルは振動で断線することがありますので,このように接着してあることが多いです。 

右奥に電線が集まっているのが高周波用トランスです。 60Hzのトランスなら考えられない小ささです。

S-34.jpg サンケンS-34

スイッチング電源を出たあとの20kHzのパルス電流を整流するDiで,500V,0.8A,trr=300nsの高周波整流用ダイオードです。ノイズを発しますので,ファーストリカバリDiにしたいところですが,このDiは比較的高速ですし,今どきこのような金属ケース入りのDiはほとんど入手不可能ですのでそのままにしました。 

電源部ケミコン.jpg 交換したコンデンサ類

      色はオリジナル交換品です。 

電解コンデンサはすべて105℃品に交換しました。ほとんどはニチコンのKTシリーズにしましたが,一部,入手できなかったので日ケミのKM 105℃品に交換しました。当時はそんなのなくて85℃が最高です。容量もできるだけ大きくしました。30年の時間が経っているため,ずいぶんと小型化しています。 

電源部交換後.jpg コンデンサ交換後です。

電源部フィルタ.jpg AC100V整流後のフィルタです。

このコンデンサはあとで中国製のチェッカで調べたら30年経ってもちゃんと1000μFありました。 

127V フィルタコンデンサ.jpg 容量は倍でもサイズは小さいです。

AC100Vはダイカストケース外で整流され,同じくケースの外に設置された1000μFのコンデンサで平滑化されます。60Hzのブリッジ整流なのでリップルは120Hzで,かなり低いのでもっと大容量のものにしたいところです。最初,同じ1000μFを買ってきましたが,▲の写真のように非常に小さくなっています。そこで,フィルタコンデンサはニチコンのスイッチング電源用KXシリーズ2200μF 200Vを使いました。同じく105℃品なので安全です。 幸い,技術の進歩で容量は倍ですが,サイズは小さくなっています。

実は,これでも30年前の1000μFより少し小さくて,基板にはバンドで固定するのですが,ごそごそだったのでゴム板を挟んで固定しました。 

平滑化後,本機はTrを使ったシリーズレギュレータを通ってDC127Vにしています。その後,20kHzの周波数でスイッチングします。現代のスイッチングレギュレータならICを使うんでしょうけど,本機はトランスを使ったブロッキング発振回路になっています。 よく,自動車のバッテリーで蛍光灯を点灯する,なんて2石式のインバータ回路が本に出ていましたが,それです。

30D4F.jpg 30D4FA(600V,3A)

AC100Vを整流するDiです。なぜか古いDiはこのように脚が真っ黒になっちゃいますね。安全のため,交換しておきます。ここはファーストリカバリですので,VishayのウルトラファーストリカバリDi UF5408にしました。いつも真空管アンプで使っているやつです。1000V,3A,trr=75nsと高速です。

ただ,スイッチング電源の設計時に気をつけないといけないのは電源のインピーダンスで,AC100Vいきなりだとインピーダンスが低いため,突入電流が問題となります。これ,私も頭を悩ますんですけどね~。本来なら入口に数Ω~数10Ωの抵抗を入れたいところですが,レギュレーションや音を考えると入れるわけにいきませんしね。 整流管のときは特にそうですが,ダイオードを使った現代の電源でも問題は同じです。

UF5408-2.jpg VishayのUF5408を使いました。

耐圧は1000Vで,余裕十分です。AC100Vをブリッジ整流していますが,ブリッジの場合,耐圧は電源電圧の2倍でよいので,余裕を見ても普通なら400V級でOKです。

オリジナルはリード線がむき出しになっていましたが,ここはAC100Vを直接,整流しているところですのでリード線の1本に触れただけで感電することがあります。安全のため,スリーブをかぶせておきました。 

基板上にはスイッチング電源で作った±45Vのフィルタコンデンサが並んでいます。20kHzの高周波なので容量は小さくて済み,実際,1000μFをパラにしているくらいで小容量です。 このまま交換してもよいのですが,例によってサイズ的に小さくなりすぎるので許される範囲で大きなものにしておきます。今回,3300μFでも同じサイズ(φ18mm)でした。技術の進歩に驚かされますね。うまくニチコンの105℃オーディオ用が手に入りました。

50V 1000μF,3300μF.jpg こんなに大きさが違います。 

電源部コンデンサ交換後1.jpg これで電源部は終了です。 

パイロットランプ.jpg パイロットランプの修正。LED接着中。

なお,故障箇所としてパイロットランプが切れていました。オリジナルは6.3Vの電球ですけど,さすがに今どきランプでもあるまいし,と言うことで直列に1kΩを入れて緑色のLEDにしました。 本来なら逆耐圧保護用のシリコンDiが必要ですが,電源がAC6Vなので入れませんでした。

さて,ここまで来たら電源をつないでテストしてみます。アンプ部へは3Pのコネクタとなっていますので,このコネクタをまずは外しておいて,電圧の確認をします。±45VくらいならOKです。 

長時間放置して,コンデンサのチャージがなくなってからアンプに接続してください。これを忘れていたiruchanはコネクタをつなごうとしたとたん,目の前で火花が飛んで,久しぶりにビビりました.....(^^;)。

次回はアンプ編です。 


中国製トランジスタテスターMTesterについて [ラジオ]

2016年8月14日の日記

iruchanは電子工作マニアなのでいろいろと計測器も集めています。一応,オシロと低周波発振器,ミリバル,ひずみ計なんかはそろえてあります。

ただ,結構問題なのはCR類の容量やインピーダンスを計測したいという場合です。本来ならブリッジなんでしょうけど,ブリッジは10万円以上しますしね.....。それに,最近はデジタルテスターでLCの容量が測れるようになっているものが多いですが,困ったことにあまり大容量のものは測定できません。せいぜい100μFとか,数Hくらいのものでしょう。

それに,iruchanはTrのhFEを測定したいとずっと思っていました。FETのIDSSも選別する際に測定する必要がありますね。これらは簡単に測れるのでちょっとした治具を作ればいいのですが,面倒でまだ作っていません。いざ,こういうのを作ろうとすると結構面倒なんですよね......(^^;)。

と言う次第で,ともかくhFEくらいは測りたい,と思ってトランジスタチェッカーで検索したところ,中国製の基板のみという感じのテスターがネット上に出ています。一見,おもちゃみたいなんですけど,ちゃんとLCD表示器がついていますし,ボタン1発で測定できて便利そうです。それに万能測定器みたいになっていて,コンデンサやコイル,Trなどを適当に挿すと勝手に機械が判断して測定してくれるようです。hFE測定器などはちゃんとベースやコレクタなどの電極を決められた通り挿さないとダメですが,こいつは勝手にどれがどの電極かを決定して測定してくれるようです。

すでに日本でも使っておられる方は多いようで,記事を拝見してもなかなか意外にも使えそう,という感じがします。 

売っているのは中国のAli Expressで, "transistor tester" とか "transistor checker" というワードで検索すると出てきます。どうにも名無しのゴンベらしく,正式な製品名がないようです。一応,スイッチを押すとLCD上にMTesterと表示されるので,本ブログではMTesterとしておきます。

測定範囲はAliの広告を見ると,

Capacitance 25pF~100,000μF

Inductance 0.01mH~20H

Resistance ≤20MΩ

のようです。もう少しインダクタンスは大きい方がよいと思いますが,コンデンサはかなりの大容量です。  

値段はせいぜい10ドルくらいで,おまけにこれで送料込みなんてところも多く,これならおもちゃと割り切って購入してもよさそうな感じです。

ただ,iruchanはさすがに基板のみじゃしんどいのでケース入りにしました。大体,プラス10ドルくらいでケース入りが売られています。結構,電子工作マニアの悩みの種がケースなんですよね~。値段も高いし,デザインのいいのがないし,穴開け加工も年とるとめんどくさいし........(^^;)。

Ali ExpressはAmazonのマーケットプレイスや楽天市場のようなもので,いろんな店がここで出品しているので,このトランジスタチェッカーもいろんな店が出しています。ケースもいろいろです。値段も結構ばらけていて,よく探すと安く買えます。

それと,内部のチップのソフトがちゃんと更新されているようで,2016年版というのがあるので,それも探しました。 

結局,iruchanは透明プラケース入りで15ドルのを買いました。送料はたったの2.39ドルでした。

中国郵政の封筒に入って2週間ほどで届きました。欧米だと1週間くらいですから,中国は少し時間がかかるようです。

封筒.jpg こんな封筒に入ってやって来ました。

さて,さっそく開封します。実は最初はキットかと思っちゃいました......。

中身.jpg

ケースや基板の部品がすべてビニル袋にばらばらの状態で入っています。ケースは組み立てないとダメなんですね。まあ,たいした手間じゃないですけど。

電池は006Pを使います。基板を見るとちゃんと5Vのレギュレータが入っていて,9Vでなくても動作するようです。それに,説明書は一切入っていません。

さて,結構面倒ですがケースを組み立てて実験します。なんとLCDの表示器のガラス部分が基板から外れていてびびりましたが,はめ直してOKでした。基板の白いプラのバックライト部分が緩いようです。軽く接着剤で固定しました。

外観.jpg なかなかよさげです。

なかなか組み立ててみるとかっこよいです。LCDもバックライトがついていて見やすいです。残念ながらバックライトは緑なので白色にしようかと分解しましたが,LEDと白いプラスチックの部分は一体化していて分解できませんでした。透明のスケルトケンケースが見た目もよいですが,アクリルじゃなく,スチロール樹脂のようで,かなりヤワです。

それに......。

電池はケースの中に閉じ込められてしまう構造になっていて,周りのねじを全部外さないと電池交換できません。 いったい,電池はどうせいちゅうんじゃ!?

しかたないのでiruchanは結局,いろいろ考えて充電式の6P型ニッケル水素電池を使うことにし,ACアダプタを介して中の電池を充電することにしました。単にACアダプタ式にしちゃうとコードが邪魔ですが,充電式にしておけばACアダプタのコードが邪魔にならずに済みます。

それに,大型の電解コンデンサやTO-3型Trのチェック用に,別途,コードを挿せるような構造にしたいと思います。 

では,さっそくテストしてみます。まずはコンデンサから。 

ニチコンMK.jpg 電解コンデンサの結果

ニチコンの105℃オーディオ用KMの結果です。表記は10μF 25Vなので,ほとんど表記と同じ値です。等価直列抵抗ESRも表示します。 

OSコン.jpg OSコン

サンヨーのOSコンの結果です。39μF 16Vのものです。これも電解コンデンサ同様,表記とほぼ同じ値です。驚くのはESRです。OSコンは超低ESRと言うことに特長がありますが,やはり電解コンデンサの1/16くらいです。 

さて,次は半導体。基板上に1,2,3と表示されている位置にそれぞれ1本ずつ脚を差し込めばOKです。自動的にどれがベースかコレクタなどの電極を判断してhFEや順方向電圧VBEを計測してくれます。もし,ジャンクのTrなどで表記が消えていても,電極はこれでわかります。Trの電極判別は結構難しい話で,ベースはすぐにわかりますが,コレクタとエミッタは簡単にはわかりませんので。 

2sc1330.jpg NEC 2SC1330

パワーアンプのバイアス用によく使っているTrですが,シリコンTrなので,VBEは0.6V程度ですが,ぴったりです。 

sony 2sb379a.jpg SONY 2SB379A

ゲルマニウムTrだとVBEは0.2Vくらいですが,これもやはり小さな値を表示します。 これを使うとゲルマかシリコンか,と言うこともわかりそうです。

2sj123.jpg 東芝2SJ123

FETの場合,接合型かMOS型かもわかります。バイアス電圧が大きいこともこれでわかりますね。Eはエンハンスメントモードであることを示しているのでしょう。ただ,やはりMOS-FETは入力容量が大きいので,その容量が十分充電するまではコンデンサとして認識されるようです。一度,capacitorと表示されたら,もう一度やってみるとMOS-FETとして測定してくれると思います。

と言う次第で,意外に使えそう,と言うことがわかります。そこで,仕事で使っている日置の3522型LCRテスタと比較してみます。

結果は次の通りで,コンデンサはおおむね+5~+10%くらい大きめの値を示すことがわかります。 小さく表示することはなさそうです。残念ながらコイルはそんなに持っちゃいないので(オーディオじゃコイルを使うことはほとんどないので持っていません),コイルは1品種のみのテストですが,インダクタンスもほぼ正確だと思います。

なお,ディップマイカやスチコンなど,小容量のものはESRを表示しません。 

MTester結果.jpg 

これらの結果は測定した周波数やコイルの場合は重畳する直流の電流値で大幅に変わるので,一概に高価な機械の測定結果と比較して正確だからよかったとは言えないのですが,まあ正確な値を示すんじゃないかと思えます。

さて,次は若干,改良したいと思います。

まずは電源。9Vの乾電池を使いますが,このケースは電池が交換できるように考えてなく,電池交換時はケースをばらす必要があります。

そこで,ACアダプタ式にすることも考えましたが,これじゃコードが邪魔。

何かいい方法はないかと思っていたら9Vの充電式電池の在庫があったのでそれにしました。昔,マイクロホンアンプでやった方法で,この電池を内蔵させ,外からACアダプタで充電する方法です。

充電回路はこの記事と同じもので,ごく簡単にCRD(定電流ダイオード)を用いたものです。石塚電子のE452を用います。

ただ,単純にCRDだけじゃ面白くないのでLEDを直列に入れました。こうするとLEDの順方向電圧分だけ,CRDの使える電圧が減るのであまりうまくないのですが,電源が12Vでもうまく充電できました。

充電バラックテスト.jpg こんな回路で充電できます。 

充電中.jpg 充電中です。

ACアダプタは12Vのものを使いました。LEDは順方向電圧の低い赤にしてください。充電電流がごく小さいので充電にはまる一晩かかります。回路的には▼の通りとなります。基板上には5Vのレギュレータがついているので,充電中でも使用できます。

  MTester充電回路1.jpg 充電回路です。

さて,次は大容量コンデンサなどのチェック用に,別途,バナナプラグを差し込めるようにしました。これらを▲のように#1,#2端子にはんだづけしておけば,ブロック電解などのチェックができます。 

ブロック電解.jpg 

大容量のブロック電解コンデンサもこんな感じで測定できます。

2sa649.jpg TO-3型アダプタ

ついでに,#1,#2,#3端子にICピッチの端子を差し込んでTO-3型やTO-66型のTrがチェックできるようにしました。ただいま,NECの名石2SA649をチェック中。A級15W DCパワーアンプに使ってやろうと考えています。

2sa649-1.jpg こんなのをテスト中です.......(^^;)。

sony 2sk60-1.jpg こんなのもテストできました。

sony 2sk60.jpg 結果です。

ちゃんとV-FETはJ-FETとして認識します。 

故障Tr2sc1815.jpg ご臨終になったTrの結果

過電流で死んじゃった2SC1815の結果です。うっかり,300Vをかけたら死んでしまいました。2SC1815はVCEO=50Vです。こんな高い電圧かけちゃいけません!! .........orz。単なる抵抗として表示されました。 

こんな具合で,非常にチープな測定器ですが,結構使えます。皆さんもいかがでしょうか。 

 

2016年9月10日追記

実は,2SA649をテストしていますが,今回,Aliの別の店で2SA6492SD218を売っている店を見つけ,買っちゃいました。

金田式DCパワーアンプの名石中の名石で,今も人気があるのですが,iruchanは2SD218は持っているものの,2SA649は持っていませんでした。どうしてもコンプリメンタリの石というのは先にPNPが廃番になっちゃうのでPNPが入手しにくくなります。逆に,廃番になった時点で大量に余っていて,もとからPNPの方の需要が少ないのでそれからも市場に出回っている,と言うことも多いのですけどね.....。2SA606とか,2SJ18なんかがそうだと思います。金田さんも2SA649がすぐになくなり,2SB5412SD388に代わりました。2SD218なら直流回路から蛍光灯を点灯させるためのインバータなどに使用されたので,根気よく探せばまだ手に入ります。

ということで,海外に目を向けてインターネットがはじまる前からiruchanは海外から個人輸入したりしていたので2SD218は持っているのですが,どうしても2SA649だけは何度買ってもダメでした。間違いなくニセ物をつかまされますのでご注意ください。

今回は,業者が本物のNECの2SA6492SD218の写真を出しているので油断しちゃいました。

でも,来たのは案の定,これ。

2SA649, D218 fake.jpg 

       こんなのニセ物~~~~~っ!!! 

2SA649は表記が黒だし,2SD218に至ってはロゴやフォントも違うし,それにどちらもロット番号が出たらめ。

中国だし,返金は無理だよな~と思いつつもAliのPrivacy Policyを読むとちゃんと返金に応じると書いてありますし,業者とも連絡がつきます。さっそく,ダメ元でクレームつけたら返金する,とのこと。 

やはり,中国も信頼を重視するようになったのでしょう。商取引の基本ですよね。ちょっとびっくりするくらいでしたが,ちゃんと返金してもらえそうでよかったです。

それにしても皆さん,くれぐれも海外から半導体を買う場合はご注意ください。 真空管だと少なくとも管名はごまかしできないので安心ですけど,半導体の場合は簡単にリマークできちゃうので気をつけてください。OPアンプの帝王,OPA627なんて海外だと安いのですが,怖くて買えません。


アッテネーターボックスの製作 [オーディオ]

2016年8月13日の日記

アッテネーターボックス.jpg こんなに小さいです。 

このところ,アンプの修理をしています。国鉄型ファンの私は残念ながらとうとう被写体がなくなってしまい,鉄ちゃんの方は休業状態です......。

さて,私は自分で作るパワーアンプの場合は入力にボリウムを入れることにしています。やはりあるととても便利ですからね。

ところが,本来は音質を考えるとない方がよいのです。ボリウムは当然出力インピーダンスがあり,回転角度により異なりますが,中点で一番出力インピーダンスが大きくなり,最大抵抗値の1/4となります。つまり,100kΩのボリウムだと,最大の出力インピーダンスは25kΩと言うことです。

このあとに接続される真空管やFETの入力容量とローパスフィルタを構成してしまいますので,このブログにもありますとおり,12AX7ECC83)の場合で実稼働状態で100pFくらいありますから,カットオフ周波数は60kHzくらいになります。

これなら十分な値ですが,真空管アンプの場合はプリアンプの負荷を軽くするため,100kΩじゃなくて500kΩとか,1MΩのボリウムが使われていることが多いです。 プリアンプの出力が12AX7のプレートから取っている,と言う回路が多いですが,これだとあまり低い負荷にはできません。この場合,上記と同じ計算で,仮に500kΩだと12.7kHz,1MΩだと6.4kHzとなっちゃいます。

まあ,真空管時代だとLPですし,モノラル時代の初期のLPだと高域は10kHzくらいでしょうからこんなf特でもよかったとは思いますが,今だと問題ですね。 

半導体のアンプの場合はFETやTrの入力インピーダンスが低いので高抵抗のボリウムを設置しても意味がないのと,FETの漏れ電流の影響を避けるため,ボリウムは10kΩくらいのことが多いので,カットオフの問題はありません。 

それに,ボリウムは接点ですので,ここを通過すると音が劣化するのは明らかです。

ということで自作マニアの方でもパワーアンプの入力にボリウムをつけない人が多いかと思います。金田式DCアンプにも入っていませんね。メーカ製のアンプにも入っていないことが多いです。

でも,これってやっぱ不便です。調整中に何か音を出そうと思うと入力を何かで絞っておかないといきなり大音量で鳴り出す,と言うことになります。

それでiruchanは外付けのボリウムを作っちゃいました。

回路は簡単なもので,こんなものです。

アッテネーターボックス回路.jpg 

ボリウムは部品箱から出てきた懐かしいVIOLETを使いました。バイオレット電機は真空管時代からの名門で,とてもしっかりした高品質の可変抵抗を作っていましたが,もう今はありません。 品質がよいのに安価だったのでiruchanは愛用していました。消えてしまったのは残念です.....。

ケースは秋葉で見つけた赤いアルミダイカストケースを使います。 とても小さく,53×53×34mmというサイズです。値段は1,000円ほどです。製造は宣叉實業有限公司という中国メーカのようです。いろんな色がありますが,iruchanは赤がお気に入りなので赤にしました。なぜかチヂミ塗装になっていて,表面はでこぼことしています。むかし,カメラとかこんな感じでしたね~。カツミのパワーパックなんかもこんな感じでした。でもチヂミ塗装というのはなかなか自作では難しく,専用のチヂミ塗装用というスプレーもありますが,高いので自作ではあきらめています。

部品.jpg 部品です。 ボリウムはVIOLETです。

内部.jpg 

   中はこんなのです。ちょっとギリギリですけど......(^^;)。

やはり使ってみるとなかなか便利で,これからパワーアンプの調整に使ってみたいと思います。 


6G-A4シングルパワーアンプの製作~その7・真空管テスト~ [オーディオ]

2016年8月7日の日記

暑いですね~。皆さんも体調にはくれぐれもお気をつけください。

さて,北海道から帰ってきてみると,いつも大変お世話になっている河童さんから荷物が届いておりました。またたくさんの貴重な真空管をいただいてしまいました。どうも大変ありがとうございます。

今日はさっそくテストしてみます。

まずは整流管から。

今回,6G-A4のシングルアンプを作るにあたり,最初は整流に6AX5GTを起用しました。これは傍熱管のため,スタートが遅く,6G-A4に優しいですし,使う側としてもフィラメントが見えないので精神的にもよいです。どうも直熱整流管というのはフィラメントが丸見えで,ものによっては電源スイッチをonすると同時にパッと光ったりしてあまり安心して使えませんので....。

といって,この瞬間にフィラメントが切れる,と言うようなことはないと思います。よく,昔の5球スーパーなんかでスイッチonと同時にヒーターがパッと光る球がありましたけど,切れることはなかったと思います。特にトランスレスのセットだとAC電源のインピーダンスが低いのでスイッチonと同時にかなりの大電流が流れ,パッと光りましたが,特に問題はなかったと思います。 

5Y3など,ほかの整流管も使いたい,と言うことで河童さんから6AX55Y3を共用する回路を教えていただいたので,各種の整流管が使えます。

  管名 メーカ 出力電圧 6G-A4プレート電圧(対GND)

5Y3WGTB GE 278.1 270.0

5T4 RCA 303.8 294.2 

5Z4GT Haltron 309.2 300.6

5Z4(メタル) RCA 308.0 298.5 

5W4GT Raytheon 278.9 271.3

5CG4 松下 271.5 265.3

5G-K20 NEC 270.6 262.6

5CG4はもとから5Y3と差し替えができるように考えられた全波傍熱整流管です。 5W4だとmax. 100mAなのでちょっと6G-A4ステレオには厳しいのですが,私のアンプはバイアスが深めで,全電流85mAくらいでしたので大丈夫です。

整流管.jpg 今回テストした整流管

結構,出力電圧がばらつくのに驚きますね。30Vくらいは差が出るようです。6G-A4から見れば電圧が低い方が優しいので,5W45G-K20がいいでしょう。5G-K20だとサイズもぴったりです。本来は5G-K246G-A4用らしいのですが,今まで入手したことはありません。

GEの5Y3WGTB5Y3一族で珍しく,唯一,傍熱管となった球です。軍用なのでベースもマイカノールで茶色になっています。

GE 5Y3WGTB.jpg GEの5Y3WGTB

さて,お次は電圧増幅管。まずはこれから.....。

US Navy 713A.jpg Tung-sol製の713A

WEがUHF用に開発した713Aです。Bernard Magers著 "75 Years of Western Electric Tube Manufacturing" によると,1943年開発で,gm=4.3mSです。同じ形態の717Aと同特性です。717Aとの違いはベースだけのようで,717Aはマイカノールに鉄でシールドしていますが,713Aはベークライトです。ドアノブ管と呼ばれている小さな球ですね。製造はすべてTung-solで,1943年5月に米海軍が納品受け入れをした印刷がしてあります。こういうのが保管期限切れや使用予定なしと言うことでサープラス業者に払い下げられてわれわれが手にするわけですね。

UHF帯だと電極間の容量が問題となるため,電極をMT管のように円形に引き出し,それとともに電極を水平に寝かせた構造になっています。電子が空間を飛ぶ時間も問題になるので,電極全体も非常に小さくできています。もちろん,こんなことやると作るのがめんどくさいので,後にMT管が開発されると消えていき,この球の後継は6AK5のようです。

オーディオ用としてはなによりWEというご威光があるため,とても人気がある球です。値段も高いですね。

iruchanは今まで,この球はFM用と考えて一度も使ったことがありませんでしたが,河童さんによると6SH7の代わりに使えるそうです。

ということで挿してみました。

713A.jpg こんな感じです。電極は寝てます。

思わず,おぉっと思いました。とても音がよいです。 高周波用と思っていましたが,オーディオ用としての素質も十分です。

さて,お次は赤球。RCAが開発した高信頼管のシリーズで,5690番台の番号がついています。56916SL7同等ですが,有名なのは6SN7同等の5692です。ほかに傍熱整流管の56906SJ7同等の5693があり,このシリーズ唯一のメタル管ですでも.....。 

RCA 5693, Philips 6SH7.jpg 6SH75693

今回,6SH7の赤球をいただきました。おまけに,なぜか背面にPhilipsと書かれています.....。色もミョ~に明るい赤色です。

実はこれ,真っ赤なニセ球!? らしく,おそらくもとは黒い6SH7をどこかの業者がいつの時代かに高く売りつけようと赤く塗ったもののようで,一時出回ったそうです。 どうも頭にすこしはちまき巻いたみたいにへこみがあるのはGEのメタル管の特徴ですから,もとはGEの黒いメタル管でしょう。

Philips 6SH7 NEC 5G-K20.jpg 6SH7赤球を挿しました

   整流管はNECの5G-K20です。なにかやっぱりしっくりきますね。 

ところが,今回のテストで一番音がよかったのはこの6SH7でした。前回,米国製の6SH7はハムが出るので要注意,と書いていますが,この球はなんともありませんでした。低音から高音までバランスがよく,一番いい音がしたと思います。

5693はかっちりとした音が出ますが,よく言われるように高信頼管は音が硬いと言われ,実際,そんな感じです。そんなの先入観だと思うんですけどね......。 

と言う次第で,本当に河童さん,どうもありがとうございました。おかげでいろんな真空管を楽しむことができました。 


タウシュベツ川橋梁へ...... [紀行]

2016年8月5日の日記

iruchanは先週もまた,かやうなところに行つてをりました。

十勝三股駅名標.jpg 十勝三股駅名標

29年前,iruchanは廃止直前の北海道・士幌線に乗りに行きました。当時,北海道は民営化を目前にして,赤字ローカル線の廃止が相次いでいました。

帯広と十勝三股を結ぶ全長78.3kmの士幌線は,すでに末端の糠平以遠が1978年からバス転換されていましたが,1987年3月23日をもって全線廃止となりました。 

今回,その廃線跡を見に行くことにしました。途中,北海道遺産にも指定されて有名になったタウシュベツ川橋梁を通ります。美しいアーチ型のコンクリートの橋が湖面に映える姿は一度,ご覧になったことがあるでしょう。

糠平駅入場券.jpg 糠平駅入場券

   実家に帰ったら出てきました。廃止2週間前ですね...... 。

とはいえ,夏はダムの水位が上がり,ほとんど水没した状態となってしまいます。運がよいと7月でもアーチの姿を望めるらしいですが,今年はこんな状況でした。

ほとんど,触雷して沈没,着座,という状況なのですが........。 

タウシュベツ川橋梁1.jpg 

   ネッシーじゃありませんってば........(^^;)。

橋は10‰の勾配となっているようで,このように水没すると三股側のみ姿を現しています。 

士幌線はもとは十勝と石狩を結ぶ目的で敷設され,本来の終点は石北本線の上川でした。帯広の連隊を有事の際に旭川方面へ動員する計画があったようです。現在の国道273号線に沿ったルートですが,峻険な三国峠を越える273号線自体,現在は舗装された2車線のよい道ですが,道路が改良されて通年通行可能となったのは1993年のことです。そんな具合ですから,鉄道で三国峠を越えるのはやはり無理だったでしょう。

もっとも,よく誤解されるのですが,この橋が廃止になったのはバス転換の1978年のことではなく,ダムにより水没するため新線に切り替えられた1955年のことです。この橋自体は水没するため切り替えられた旧線上にあります。糠平駅自体も西に移設され,従来は近くの温泉郷から遠かったのですが,新線切り替えのため,近くなった,と喜ばれたそうです。

士幌線.jpg 士幌線のアーチ橋群地図

   ひがし大雪自然ガイドセンターのアーチ橋ガイドマップより作成

有名となったタウシュベツ橋梁以外にもたくさんのアーチ橋が存在しています。戦前に敷設されているのですが,周辺で採取される砂利やコンクリートを使う,と言う目的以外にも景観に配慮してこのような橋梁となったようです。戦前にもこのような配慮がなされたことに少し安心します。

残念ながら資材不足を補うためなのか,タウシュベツ川橋梁はアーチ部分こそコンクリート構造ですが,その上は大きな溝のような構造となっていて,その溝にはたくさんの砂利が詰められ,側面のみコンクリートとなっています。側壁は鉄筋が入っていますが,冬期に中の溝にたまった水が凍結するため側壁が崩壊しやすく,一方,夏期は水没するので保存処置をすることは困難で, 橋そのものも消えていく運命にあります。

なにか廃墟というのは心惹かれるものがあり,一度,完全に消えてしまうまでに見に行きたいと思っていました。でも,いざ,行こうとなると大変です。

普通なら帯広からレンタカーなんでしょうけど,公共交通機関で行こうとすると大変です。iruchanは帰りに根室本線の未乗区間を乗りたいので,レンタカーはあきらめました。

一応,帯広から十勝バスが糠平まで運行しているのですが,あくまでも北海道のほかのローカル線同様,通学用に設定されたダイヤのため,日帰りで橋を見て帰ろう,などと考えることは無理です。

一方,旭川から帯広を結ぶ都市間バスもありますが,これも糠平で乗降区間の切り替わりがあり,旭川発のバスは糠平で乗車することはできませんし,逆に帯広からのバスは糠平で下車することはできません。

結局,旭川からのバスに乗って糠平へ行き,その日のうちに橋を見学して翌朝の十勝バスで帯広へ出る計画にしました。

道北バス.jpg 道北バス(層雲峡バス停にて) 

バスは旭川駅北側の藤田観光ワシントンホテルの前から発車します。駅前には何にも案内がないので焦りました。何のことはない,上川駅からも乗車できるので,上川からの方がよかったと思います。でも,バスの時刻表には"上川森のテラスバスタッチ" と表示されています。これって,上川駅ってなんで書けないの~って思いました。駅のすぐ隣に停車するんですけどね。上川駅から乗車できるとは思いもしませんでした。 

三国峠.jpg 三国峠

三国トンネルをくぐってずっと下っていくと突然,展望が開けます。三国峠を越えました。道東の大平原が望めます。昔,根室本線の狩勝峠が日本の3大車窓のひとつと言われていましたが,こんな感じだったのでしょう。これからバスはぐっと左に曲がってこの松見大橋の上を走って行きます。 

十勝バス糠平営業所.jpg 十勝バス糠平営業所

帯広行きのバスは糠平温泉の営業所に止まります。瀟洒な営業所が迎えてくれます。ここで降りたのは私1人だけでした......。 

さて,ここから少し歩いて糠平温泉文化ホールに集合です。ここでNPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターのツアーに参加します。タウシュベツ川橋梁へ行く途中の林道が自然保護のため,許可制になっているので車で通ることはできません。まあ,営林署へ行って許可証をもらえば可能なのですが,▼に示す通り,ヒグマ出没地帯でもあり,個人で歩いて行くことは危険です。 

ヒグマ出没.jpg 林道入り口の看板。

← は数年前,この看板に腹を立てた? ヒグマがひっかいた跡だそうです。 そのほかにも周辺のフキ群生地は荒らした跡がたくさんあり,この周辺にはヒグマが多数棲んでいるようです。

それにしても北海道のフキは大きいですね~。うちの庭に生えているのはこれの1/10くらいの大きさです。 

林道.jpg 

 タウシュベツ川橋梁は湖の反対側です。国道から離れてこのゲートを開けて林道に入ります。

タウシュベツ廃線跡.jpg タウシュベツへ続く廃線跡です。

途中から林道から離れて廃線跡に入ります。最初はこのようにきれいな道ですが,最後の橋につながる部分はぬかるみで流木が散乱しているため,長靴が必須です。 

十勝三股.jpg 十勝三股の平野

橋を見学したあと,十勝三股へ案内していただきました。かつては戸数1,500を数え,小学校や神社,郵便局もあって林業で栄えた十勝三股も外材の普及で寂れ,現在は民家が2戸あるだけの寂しいところとなってしまいました。 

驚いたことにこれだけの山の中なのに十勝三股はかなりの平野が広がっています。最近の研究で,カルデラだったことがわかっています。 

十勝三股車両修理工場.jpg 林鉄の車両修理工場

かつては十勝三股駅の駅舎が廃屋となって残っていたそうですが,最近,撤去されたそうです。ここから伸びていた森林鉄道の修理工場の建屋が修理されることもなく保存されています。 

十勝三股駅跡.jpg 十勝三股駅跡

    ここから川を下って糠平に戻っていきます。 

第5音更川橋梁.jpg  第5音更川橋梁

幌加.jpg この駅名標はレプリカです。

途中,幌加駅跡に立ち寄ります。ここは線路が残り,交換用のポイントが上下線とも残っています。ホーム上に鉄道電話のボックスが寂しく建っていました。 

幌加駅跡.jpg きれいに除草されています。

う~ん,なんかしみじみ......。今にも列車が走ってきそう......。ホームの左側には貨車の引き込み線跡が残っていました。 

第3音更川橋梁.jpg 第3音更川橋梁

糠平から帯広寄りにもいくつか美しいアーチ橋が残っています。特に第3音更川橋梁は川面に橋が映え,とても美しい光景です。 

第2音更川橋梁.jpg 第2音更川橋梁

旧線上にある鉄橋です。分岐点はこの写真の左手で,新線はこのずっと山の上を走っています。 

第2音更川橋梁は旧線の上にある橋梁で,この欠落した部分はプレートガーダー橋となっていました。全線廃止後に撤去されたそうです。 ところが,その工事の際にその橋桁が落下し,2人の方が亡くなっているそうです。ほかにも,新線工事中の落盤事故で9名の方が亡くなったり,急勾配で貨車が暴走する事故が相次いでいます。 

今日の泊まりは糠平温泉。透明な温泉につかって山野草の天ぷらのご飯を食べて寝ました。

翌朝は糠平周辺を散策します。 

トロッコ線路.jpg トロッコ線路

もとの糠平駅には上士幌町鉄道資料館が建っています。残念ながら新設のもので,もとの駅舎を利用したものではありません。中はタブレット閉塞機や保線用具などが展示され,なかなか見応えがあります。帯広~糠平間の前面展望映像が見応えがありました。駅舎の裏からトロッコが運転できる線路が敷設されています。

上士幌鉄道資料館.jpg  上士幌町鉄道資料館

廃線跡.jpg 廃線跡です。

さっきの線路は新たに敷き直したもので,そのほかの廃線跡はこのように砂利が残るだけです。一部,遊歩道になっていますので,きれいな空気を吸いながら散策もよいですね。 

本当に楽しめました。29年ぶりに一度,行ったところを訪ねてみて,とてもなつかしかったです。

さて,帰りは糠平温泉から帯広へ十勝バスで出て,帯広から根室本線の新得~滝川間が未乗のため,普通列車に乗りました。かつては帯広から広尾線も出ていたのですが,こちらは乗らないまま廃止になってしまいました。乗っていたら相当自慢できたのに.....と残念に思っています。

御影駅.jpg 御影駅にて

2434Dをスーパーとかち8号が抜いていきました。御影駅なんていうと,どうしてもiruchanは阪神の御影駅を思い出しちゃうんですけどね......(^^;)。

それにキハ261系は例の石勝線事故など一連の事故以来,車体傾斜機構は使わなくなっていて,tilt261の表示は誤りなんですが.....。 

次の平野川信号場でスーパーとかち5号と交換しますが,これが遅れていて,ずいぶん待たされました。 

hiri hiriスープカレー.jpg hiri hiriの厚切りベーコンスープカレー

札幌に戻り,駅西高架下のhiri hiriさんでスープカレーで夕食。数量限定の厚切りベーコンスープカレーが食べられて大満足です。スープカレーっておいしいですね!!!!

上に写っているアナ雪の布は嫁はんに作ってもらったカメラバッグです.....(^^;)。