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網走まで......~さよなら石北本線・白滝シリーズ & はまなすツアー~ [紀行]

2015年12月27日の日記

13Dオホーツク3号('15.12.25 下白滝)-1.jpg 

   下白滝を通過する "しろぼうず" 先頭のオホーツク5号('15.12.25) 

クリスマスだというのに子供を放ったらかして24日から北海道に出かけてきました........。

実は,ANAのマイルが年末で10,000マイルが消えてしまうのでどこかへ飛んでいこうかというのと,石北本線の白滝シリーズの駅のうち,上白滝,旧白滝,下白滝の3駅が廃止になるためです。 過去,何度も石北本線のたまねぎ列車を撮影しに行っているのに,これらの駅は訪問したことがありません。一度も駅を訪ねたことがないまま,廃止になってしまうのはとても残念です。

それと,何とかもう一度, "はまなす" に乗っておきたい,と思いました。8月に乗車していますが,最後のブルートレインですしね.....。

まずはいつもだと北陸からなので中部空港の女満別便を利用しますが,これはちょっと到着時間が遅いので今回は,羽田発の4777便にしました。これだと女満別着が13:00ですから半日有効に使えます。

驚いたことにAir Doとのコードシェア便でした。Air Do機に乗るのは初めてです。

Air Do winglet.jpg ウィングレットに描かれた熊がかわいい.....。

女満別空港ではトナカイの耳飾りをつけた女性の係員がお出迎えをしてくれました。こちらの女性もマンガから飛び出てきたようでかわいかったです。

ここからはいつも思うんですけど,西女満別まで歩いてそこから北見へ列車で行きたいと思うのですが,雪が深そうなのであきらめました。15:01発の4666Dがあるんですけどね.....。

結局,いつもの北見バスで北見へ。駅レンさんでレンタカーを借ります。冬なので4WD車を借りておきます。

今日のお泊まりはいつもの生田原のノースキング。北見からは1時間ほどです。温泉もあるし,レストランもおいしく,とてもいいお宿です。途中,ぶらぶらと駅に立ち寄りながら,また撮影地の下見をしながらドライブします。146キロポストへ行く林道もチェックしておきます。

過去,2回,冬に行っていますが,いずれも3月で,雪の量は断然,3月の方が多いようです。もっとも,寒さは今回の方が寒いです。

さて,夜は安国ののぶりんでラーメンとミニチャーマヨ丼で夕食。こんな田舎で,というと大変失礼ですが,とてもコクのある味噌味のスープのおいしいラーメンでした。チャーマヨ丼もとても美味。今度,家で作ってみたいと思います。でも,坊主は喜ぶだろうけど,マヨネーズ大嫌いの娘はいやがるだろ~な。

のぶりん.jpg のぶりんの味噌ラーメン。 

8072レ('15.12.24 遠軽).jpg 8074レ('15.12.24) 

クリスマスイブだというのにオヤジは寒い中,北の果ての遠軽駅でバルブ撮影をしておりました.....。赤スカの6号機が牽引していました。この日,ラッセルを待っていましたが,1時間待っても来ませんでした。特にこれまでの日は雪は積もっていなかったので運休だったのでしょうか。

ほとんど一瞬でライトを消してしまうので,タイミングを見計らわないとライトがついた状態で撮影できません。ちょっとぶれていますが,何とか撮影できました。 

4629D('15.12.24 遠軽).jpg 夜のキハ40はとてもきれい。

遠軽21:24着の4629Dです。JR北海道はキハ40の置き換えを発表しましたので,早めに撮影しておこうと思います。

さすがに寒いので,駅そばを,と思いましたが,北一そば屋さんは今日はお休みでした......orz。

遠軽駅開駅100周年記念エンブレム.jpg 遠軽駅は開駅100周年です。 

遠軽駅キオスク.jpg キオスクはなくなってしまいました....。

残念ながら,開駅100周年だというのに11月末でキオスクは閉店になってしまったようです。火災から再建した駅弁のおかむらさんもオホーツク車内の駅弁販売がなくなってお店を閉められた,とのこと。毎回,帰りのオホーツク車内で買って食べるのが楽しみでした。どちらも本当に残念です。 

翌日はいつも通り,早く起きて撮影に出かけます。

ただ,残念ながらこの日の日の出は6:48(根室)なので,6:30頃通過の白滝発祥の地はとても撮影は無理です。7:00通過の瀬戸瀬くらいが撮影の限界だと思います。丸瀬布で撮影しようと思いましたが,ビデオがせいぜいでした。3月だと旧白滝~下白滝間の白滝発祥の地で撮影できますから,やはり3月の方がよいと思います。

8071レ('15.12.25 146kp).jpg 146kpは大雪です。

残念ながら,25日は大雪。子供放ったらかして鉄ちゃんした罰ですね......orz。

もっとも,私も北陸の人間なのでわかりますが,これほどの雪はたいしたことありません。写真じゃ大雪に見えますが,実際にはそんなにひどい雪じゃありませんでした。

このあと,11:25頃通過のオホーツク1号まで粘りたいところですが,それじゃ凍死しちゃうので,1時間半ほどいて,特快きたみを撮影して下山しました。

オホーツク1号('15.12.25 56号線踏切).jpg オホーツク1号。おぉっ,寒~っ!

オホーツク4号('15.12.25 56号線踏切).jpg オホーツク4号 

先頭車はお座敷車のキハ183-6101です。なかなか赤いキハ183というのもかっこよいですね! 

ただ,どうもこれは明るい話題ではなくて,先頭車が足りなくなって仕方なく運用しているらしいです。そういえば,昨晩,遠軽で見た7号に入っていましたが,お客さんは中にいなくて,どうも変だと思っていました。締切扱いだったようです。 

ノースキングであんかけチャーハンのおいしい中華ランチを食べて,いよいよ白滝シリーズを攻めに行きます。

まずは奥白滝信号場から,と思いましたが,ダイヤを見てみるとオホーツク3号が撮影可能なようなので,逆に,下白滝から訪問することにしました。先に奥白滝へ行くと撮影はできませんので。

【下白滝駅】

下白滝駅.jpg 下白滝駅

下白滝駅名標.jpg 下白滝駅名標

残念ながら駅舎の内部の写真はぶれてしまっていました。いつも,ニコンを使っていたくせで絞り優先にしてしまうのが失敗の元ですね。プログラムだとこういう失敗はしないのですけど.....orz。 

駅の前の牧場のわんちゃんが駆け寄ってきます。吠えるわけじゃないし,人に馴れているようです。駅に誰か来ると,寄ってくるようです。 

【旧白滝駅】

国道333号線から見えるところにあるのですぐにわかると思います。 棒線1本だけですが,立派な木造の待合室があります。行ってみたら中に人がいるのでびっくり。同業者のようでしたが,挨拶をしても何も返事しないし,いやそうな顔をしていました。感じわる~! 

旧白滝.jpg 旧白滝駅

残念ながら,ここは廃止になると待合室も保線区の詰所としてつかわれていないようですし,解体されてしまうでしょう。 

旧白滝1.jpg 左は国道333号線

奥の踏切は墓地踏切というようです。ちょっと不気味な名前だな,と思ったら写真で言うと左奥に墓地があります。白滝開拓時に亡くなった方の墓地のようです。 

切符運賃表(旧白滝).jpg 

       これらの運賃表も不要になりますね.....。

旧白滝駅名標.jpg 

【白滝駅】 ※ もちろん,この駅は廃止になりません。

この駅は白滝村中心部の駅で,土地がやせていたため旧白滝地区から住民の皆さんが引っ越ししてできた町です。中は割に賑やかで,電器店や商店があります。でも,北海道でどこに行ってもあるセイコーマートがないくらいなので,やはり町はごく小規模な感じです。駅は特急の停車する駅なのに1992年から無人駅のようです。そういえば,同じく特急停車駅の留辺蘂も来年3月に無人化されるようです。

白滝.jpg すてきな時計台のある駅舎。

白滝駅名標.jpg 両側の駅が廃止になります。

とうとう,白滝の名前のつく駅はここだけになってしまいます。

【上白滝駅】

上白滝.jpg 何ともいい雰囲気の駅舎

上白滝1.jpg さびし~!

上白滝駅舎内.jpg きれいに清掃された駅舎内

上白滝駅名標.jpg

防風柵が駅の反対側にもうけられていることからも,ここが豪雪地帯であることがわかります。実際,このあたりから雪がひどくなり,どんどんやばくなってきます。国道も,"夜間は除雪作業をしません" なんて看板が出ているくらいで,車もほとんど通りませんし,道路沿いに人家はないし,もし,夜中にスタックしたりしたら命に関わります。危険なので早めに帰ろうと思います。 

【奥白滝信号場】

ここは一足早く,2001年6月30日に廃止になっています。駅は保線区の詰所になっているらしく,ガラスもきれいに磨き上げられていますし,正面にトラックが止まっていて,ポイントの除雪作業をしておられました。本当にお疲れ様です。 駅としては廃止になりましたが,列車の交換設備は必要なので除雪などの作業も必要となります。

奥白滝信号場2.jpg 旧奥白滝駅舎

裏に回ると改札口のラッチが残っていました。公衆電話が残っているのか,と思ったら中は鉄道電話が設置してありました。でも,どう見ても前はNTTの公衆電話。使う人がいたのでしょうか。  

奥白滝信号場1.jpg 改札口跡

奥白滝信号場.jpg 鉄電の公衆電話?

残念ながら当然のようにカーナビには出てきません。昔の地図を見るしかないと思いましたが,Googleマップで見ると,それらしき痕跡がありますし,Earth表示で見ると線路が2本あるのでわかります。道の駅しらたきのすぐ近くです。国道からも取り付け道路があるので,何とかわかります。

ただ,それにしてもものすごい雪。路面も雪が積もり始めているし,吹雪くと全然前が見えなくなりそうで,このまま先へ進むと危険です。早めに帰ることにし,旭川紋別自動車道の奥白滝ICから生田原に帰りました。 

でも,本当言うと,上越信号場(1975年までは上越駅)まで行ってみたかったのです。石北トンネルを出たところにあって,徐行しながら通るので車窓から駅の看板も見えて,いつか行ってみたいと思っているのですが.....。でも,北見峠を越えて訪問する,というのは冬だとやっぱり自殺行為ですね.....。 

【金華駅】

生田原から留辺蘂方面へ走ると金華峠を越えたところにあります。ここを訪れるのは2回目です。前回は10月でした。

生田原~金華間の常紋峠越えのため, 9600やD51などの補機の付け替えのため賑わった金華駅も廃止になります。駅前に農家が数軒あるだけの寂しい駅です。 かつては人口も多かったらしく,川と道路を挟んだ反対側に金華小学校があり,その跡地に常紋トンネル工事殉難者慰霊碑があります。最初に常紋へ撮影に来たとき,お参りしてきました。

金華駅.jpg 金華駅

金華駅名標.jpg 駅名標

かねはな駅.jpg 重厚な木造の駅名標

ここで折り返す列車が上下3往復あるのに驚きますが,西留辺蘂の高校の通学生のためです。駅が廃止になっても,西留辺蘂での折り返しは不可能でしょうから,ここで折り返すはずです。

帰る予定の26日はどうしようか迷いました。いつもだと追っかけをして,北見でレンタカーを返すので146kpへは行かないのですが,昨日は大雪であまりいい天気でなかったので今日も山を登ることにしました。

8071レ('15.12.26 瀬戸瀬).jpg 瀬戸瀬にて。

瀬戸瀬で何とか8071レを撮影した後,また生田原へ戻って146キロポストへ向かいます。残念ながら12月では瀬戸瀬より西では撮影は無理です。 

ただ,麓は快晴のいい天気でしたが,山を登るうちに曇ってきて,8071レの通過時は小雪が舞っていました。でも,昨日よりはよい天気でした。 

8071レ('15.12.26 146kp)1.jpg 

      12月26日撮影。今年最後の運転です。

さて,帰りはオホーツク6号です。いつもだと北見10:19発のオホーツク4号ですが,実を言うと石北本線はまだ完乗していません。北見~網走間が未乗です。北海道のローカル線を乗りつぶしていた頃,ここは湧網線を優先して乗りませんでした。急行 "大雪" にも乗らなかったので未乗のまま残ってしまいました。あのとき,中湧別で名寄本線に乗り換えたのですが,中湧別~湧別間も未乗のまま廃止になってしまいました。清水港線が1日1往復でしたが,ここも1日2往復しかなかったので乗っておけば,相当今ごろ自慢できるな......と思っても後の祭りです。

ただ.......,昨日からTVでは北海道の暴風雪を伝えています。暖冬だというのにこの冬一番の寒気が来て,昨晩から大雪との予報。実際,昨日は白滝が全道で最低気温だったようです。

という具合で,生田原でも夕方からひどい雪。今日は遠軽駅に行くのはあきらめてホテルのレストランから8074レの通過を見ます。でも,全然来ません。オホーツク5号が1時間遅れで通過していったので,金華でずっと交換待ちしていているはず,と思ったので,45分くらいは遅れます。ただ,こうだと後続の4678Dまで遅れちゃうので,留辺蘂で待避していたかもしれません。でも,予想通り轟音をたてて20:25くらいに生田原を通過していきました。

明日,ちゃんと帰れるか心配になってきましたが,何とか夜7時くらいから月が見え始め,積雪もそれほどじゃなくなりました。翌朝も雪は降っていないし,道央では豪雪のようで,先が心配ですが,何とかなりそう,と考えて網走に向かいます。 

北見10:45発の4659Dに乗って網走へ行き,石北本線の完乗を果たしました。 

オホーツク6号('15.12.26 網走).jpg オホーツク6号(網走にて)

"しろぼうず" こと,キハ183-104先頭のオホーツク6号です。留辺蘂の2号線踏切で撮影していた鉄ちゃんにはいいプレゼントだったでしょう。 

石北トンネル付近は豪雪でしたが,オホーツク6号は定時で運転。札幌着も駅進入時にホームが詰まっていたせいか,ちょっと待たされて2分遅れでしたが,何とか無事に札幌に着きました。

それにしても翌27日早朝,函館本線・伊納~近文間の嵐山トンネル内で漏水防止用の塩ビパイプが外れて架線に触れ,火災になって函館本線が不通になりました。29日昼まで運休だったようで,よく無事に帰れたものと思います。 

ほぼ定刻で札幌に着いたので,ESTA10Fの札幌ラーメン共和国で夕食を摂って近くの七福湯さんへ。ANAホテルから東にちょっと歩いたところにあります。 疲れた体を銭湯で温めました。やっぱ銭湯はいいですね~(^^)。

さて,旅の締めくくりは "はまなす" です。今日は堂々の12両編成。寝台車は3両でした。

札幌駅はホームがあまり長くなく, "北斗星" の時も駅撮りでは先頭からちゃんと撮れませんので,ホームの途中で通過写真を撮りました。

余談ですが,生田原でTVニュースを見ていたら,北海道新幹線の札幌駅ホームが問題になっているそうです。本州では全然話題にもなりませんが,大問題になっているようです。

最初はタワーズ側の現在の#1,#2線を新幹線用に転用し,在来線が玉突きで移動して#11,#12線ホームを作る予定だったらしいのですが,コストが高いため,#11線のみにしようかとか,新幹線の方をけちってタワーズとの狭い隙間に1本だけホームを作るとか,そんな話になっているようです。そもそも,以前からタワーズの位置がホームに近すぎ,おかしいと思っていました。新幹線が来ることはわかっているのだし,もっとタワーズを南に建てる必要があるんじゃないの? と思ってました。Googleマップなんかで見ると駅が北に偏っていることがわかりますね。札幌や名古屋など,駅を高架化するときは旧駅を営業したままやらないといけないので,高架駅はずれたところに作ります。名古屋駅なんて,いまは駅前になっているところをSLが走っていたりする写真があってびっくりしますね。でも,札幌開業は2030年度の予定なのであと15年もありますが,どうなるんでしょうか。 

それに,いつも思うんですけど,札幌駅の待合スペース(室じゃない!)はどうなってるんでしょ。そもそも札幌駅は山手線の通勤客だけを対象とする駅みたいになっていて,ろくに待合室がありません。いったい,何を考えてこんなバカな設計になっているんだ,と思います。待合スペースはコンコースのど真ん中に自販機で囲った? 程度で木の長いすが何脚か置かれているに過ぎません。冬は寒くて大変です。近くに石油ストーブが置いてある,なんて状況もとても近代的な駅とは思えません。札幌で特急を乗り継いだり,長距離のお客さんの交通結節点となっているわけですから,きちんと待合室を用意しないといけないと思います。

はまなす('15.12.26 札幌).jpg 急行はまなす(札幌)

やはり道北の大雪のせいで "スーパー宗谷" が遅れているので "はまなす" は札幌駅33分遅れで22:33に発車となりました。

それにしても車内は同業者ばかり。もちろん,それはかまわないんですが,車内で大声でしゃべるのはやめてほしい。実際,私の乗った車両でも2人組が通路のいすを引っ張り出して自慢大会。いくら周りが同業者ばかりだからと言ってマナーはわきまえてほしいもの。さすがに11時半を過ぎてもずっとしゃべっているので注意してやろうかと思ったら通りかかった車掌さんが注意しました。本当にグッドジョブ! です。

ようやく静かになったので後は寝ました。

"はまなす" はDD51 1両牽引なので牽引定数が足らないのか,渡島砂原回りです。こちらの線も乗っていませんので完乗できました。といって爆睡していたので全然気がついていませんけど.....。

がくっと減速したので目が覚めたら函館駅でした。ここで,通常だと1時間ほど停車ですが,今回は札幌発が30分ほど遅れたせいもあり,函館駅の停車時間は半分です。でも,何とか起き出してED79を撮影しました。

急行はまなす(’15.12.27 函館).jpg ED79ともお別れです。

それにしてもここでフラッシュ焚いているバカがいたのに驚き。運転士さんの迷惑も考えろっちゅ~の。 

特急「白鳥」.jpg 

        これも撮っておかないといけませんね~。

最後の485系です。"白鳥" も廃止になります。 それにしても青森~函館間の特急の名前が "白鳥" と言うのは北陸の人間としては違和感ありまくりでしたけどね。大沼の白鳥をイメージした名前なのでいいのでしょうけど。来年3月,北海道新幹線が開業しますが,列車名は "はやぶさ" のままのようです。将来,札幌まで伸びたらぜひ, "白鳥" にしてもらいたいと思います。当然,新青森行きは "はつかり" ですねっ!!

長尾ラーメン.jpg 長尾ラーメンの醤油ラーメン。

さて,お腹もすいたことだし,朝食に津軽ラーメンを食べに行きます。駅前の長尾ラーメンはすぐそばの市場に来るお客さんのため,朝7時から開いているので本当に助かります。

大雪の青森駅から歩いてすぐの小さなお店に行きます。店内はこぢんまりとしていて親切な店長さんがおいしいラーメンを作ってくれます。津軽ラーメンは2回目ですが,煮干しのだしがきいてちょっと中華そばと言うよりは日本そば,という感じがするあっさりとしたラーメンですが,非常に口に合います。それに大盛り650円で,ライス無料という驚きの値段にも感激。 何より大雪の寒い朝に温かくておいしいラーメン,というのは本当にありがたいです。

9:52発のはやぶさ14号で帰ります。やはり新幹線は速い! 盛岡からは320km/hなので速いです。でもトンネルの中は特にうるさいですね~。結構,長いトンネルだとうるさくて苦痛です。宇都宮から275km/hに減速するのでひと安心ですけど。また函館まで開通したら家族つれて函館へ遊びに行きたいと思います。 

では,本年もどうも大変お世話になりました。皆さん,よいお年をお迎えください。 

【おまけ‥‥‥急行 "はまなす" 車内放送】

ちょっと,音を収録してきたのでupしておきます。いくつか,周囲の鉄がうるさいのはカットしました。 

下り急行 "はまなす" 青森駅発車放送('15.8.31)

下り急行 "はまなす" 札幌駅到着放送('15.9.1) 

上り急行 "はまなす" 札幌駅発車放送('15.12.26)

上り急行 "はまなす" 青森駅到着放送('15.12.27)

 


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デジタルアンプLepai LP-2020の改造~その5・メタルキャンOPアンプへの交換~ [オーディオ]

2015年12月19日の日記

先週,LEPYのLP-2024A+アンプのOPアンプをメタルキャンのLF-355Hに交換し,音の良さにびっくりしたiruchanは悪のりして前作のLP-2020A+の方もメタルキャンOPアンプに交換しちゃいました......(^^;)。

LP-2020A+の方はオリジナルは4558を使っています。これ,デュアルのOPアンプの嚆矢を飾るもので,米Raytheon社がオーディオ用に開発したものです。音もよいことで知られています。

ただ,さすがに古いし,なによりLepai(米国ではLEPYにブランドを変えたようです)が使っている4558は表面にJRC4558 とは書いていますが,日本の新日本無線製ではなくて,どこのかわかりません。

という次第だし,もっと音のよいOPアンプを,ということで現在は同じ新日本無線のMUSES8820を使っています。詳しくはその4をご覧ください。

でも,改造は大変で,もとよりオリジナルの4558は表面実装のものを使っているのでそれを引っぺがした上,DIP→SOP変換アダプタを使っています。これ,よく秋葉などで売られているSOP→DIPの変換アダプタと逆で,DIPのOPアンプを表面実装用に作られている基板のパターンに合わせるためのものです。そもそも基板を小さくするために最近は表面実装の部品を使っているところにわざわざ大きな古いタイプのOPアンプを接続するなんて普通はこんなことやらないし,単に大きくなるだけならまだしも,2階建てみたいな構造になるのでタテにも大きくなっちゃいます。

ともあれ,せっかく改造したのでこっちの方もモールドのOPアンプからメタルキャンに代えたいと思います。

あまのじゃくのiruchanは同じOPアンプではおもしろくない! ということで前回はナショセミのLF355HといういにしえのOPアンプを使いましたが,今回はLME49720HAを使いました。もう残念ながらLF355Hなど,LF356ファミリーのOPアンプは入手困難で,秋葉で探してみましたが全滅でした。LF357が一番入手難のようで,モールドでも売っていないようです。そういえば,私もLF357は持っていません。

なにより前回使用したLF355HはシングルのOPアンプなので2個も必要なのもネックです。といって,実を言うとメタルキャンのOPアンプでデュアル,というのは少ないのです。LME49720のほかはLM4562とか,LM747くらいしか思い浮かびません。

LME49720HA, LF355H, uPC251A, CA3193T.jpg 手持ちのメタルキャンOPアンプ

左からLME49720HALF355H,NEC μPC251ALM747互換),RCA CA3193T

LME49720μPC251Aのみデュアルです。 

NECのμPC251Aは非常に古いもののようで,NECのロゴもウェスタンの雷ロゴに似た古いロゴですが,その中でも細身のロゴの最初のものだと思います。

LME49720HA.jpg ナショセミのLME49720HA

μPC251ALM747)は驚いたことに,入手してみると10本脚です。普通,デュアルのOPアンプは8本脚ですからどうも変です。内部の+Vccが2つのOPアンプで別々にでていて,そのくせ-Vccは共通だし,なぜか空きピン(NC)があって使いにくいです。やっぱ,タコじゃなきゃだめだな~。

普通のDIP8ピンのOPアンプはパッケージがモールドでもメタルでもピン番号は同じで,DIP8ピンのソケットに収まります。突起が#8ピンで,DIP同様,左回りにピンを数えます。

LME49720N.jpg LME49720H.jpgLME49720のピン配置

という次第で,LME49720HAにしました。堂々の現行品で,RSコンポーネンツでも即納になっています。ただ,なぜかLM4562とスペックは同じで,どうも同じもののようです。LME49720LM4562の選別品か,なにか特殊な仕様のものだと思います。

どちらもかなり歴史は長いもののようですが,LME49720HAは現行で,貴重なメタルキャンパッケージです。ちょっと値段が高いのを我慢すればとてもよいOPアンプです。

私は秋葉に行ったついでに秋月電子さんで買いました。@1,000円とRSコンポーネンツより安かったです。モールドのLME49720NAだと@270円です。

LME49720HA(秋月).jpg 秋月電子のLME49720HA

レジに持って行くと,年配のオジサンの店員さんが,

これ,メタルですけどいいですか?

と親切に聞いてくるので,

いいです!

と答えました。オジサンはニヤリとしてました。

こいつ,切れるな........。 

と思ったか,どうだかわかりません。 こいつ,あほちゃうか....., と思った方の確率が高いかもしれませんけど.....(^^;)。

という次第ですが,家に帰ってきてさっそく,OPアンプを交換します。すでに表面実装の基板上にDIPソケットをハンダ付けしてしまっているので簡単です。

やっぱ,いいですね~~~[黒ハート][黒ハート][黒ハート]

Dave Brubeckの "Take Five" を聴いても,非常にシンバルの音がよく,高い音まで澄み切っていますし,とてもリアルで臨場感があります。やはりメタルキャンのOPアンプは音がよいです。

メタルキャンOPアンプ実装.jpg こんな風に実装しました。

横にあるバイパスコンデンサの16V,100μFが邪魔をするので,これもLP-2024A+の時と同様,背の低いOSコンに交換しました。音もよいです。 ただ,手前の100μFはうっかり表面実装の基板のパターンをはがしてしまい,回路が切れてしまうのでスズメッキ線でパターンを作り直した関係で浮いちゃってます。かっこわる~!。

モールドのLME49720NAは買ってきませんでした。比較するまでもないと思ったためです。LF356もモールドタイプのLF356Nは入手可能で,今も音を聞くことができますが,過去,1度も買ったことがありません。同様に,メタルキャン持ってんだったらモールドはいらんだろ,と思っています。

という具合で,OPアンプをメタルのLME49720HAに交換してこのまま聴くことにします。


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ハードディスクの交換 [パソコン]

2015年12月12日の日記

つい3,4日前からパソコンにハードディスクが破損している,とメッセージが出るようになりました。今使っているのはWindows8.1ですが,7以降,ハードディスク破損時にこのようなメッセージが出るようです。

といってどうにもMicrosoftがいうことは信用できないので........(^^;), 改めて別のソフトで診断することにしました。

今使っているのは米SEAGATE社のHDDなので,Seatoolsという診断ソフトが使えます。別に同社製のものでなくても使えるので,HDDに問題が出たらこのソフトで診断してみるのが手です。

seatoolsテスト結果1.jpg 他社のもチェックできます。

某国産大手家電メーカ製(最近,粉飾決算で問題になっているとこ)のはデータ用に使っています。Seatoolsでチェックしても問題ありませんでした。もう一方の某国産大手家電メーカ(粉飾決算してない方)のHDDは過去,何台も壊れたのでもう使いません。 

seatoolsテスト結果.jpg 

seatoolsテスト結果2.jpg "閉める" って何だよ~....(^^;)。 

すると,ショートテストすら "パース" できず(笑),ほかのテストでもエラーが出ます。詳細な診断結果もでますが,ハードディスクの専門家でないとよくわかりません。それに,考えてみるとどうもひと月くらい前から使用中に突然フリーズして1,2分,何とも動かなくなることがありました。そのときはセキュリティソフトが動いてるんだろう,というくらいにしか思っていませんでした。でも,Microsftの言ってることはどうも正しそうです......。 

という次第で,まだ,OSが起動する間にHDDの交換を考えます。

まあ,WindowsXPの頃はこんなメッセージは出ずに,ある日突然再起動をしたり,ブルー画面になってフリーズする,というのが常でしたから,こうなる前に手を打てるようになったのは進歩ですね~。

という次第で,新しいHDDを,と考えますが,私はデータ用とOS用でHDDを分けているので,C:ドライブ用なら128GBもあれば十分です。それに,HDDを交換すると言っても,データ用と分けてあれば時間的な損害をのぞけば損害はたいしたものじゃありません。C:ドライブにデータまで保管するとOSが立ち上がらなくなるともうデータの復旧はできなくなりますからね。外付けドライブにして何とかほかのPCで読み出してみる,ということが必要ですね。

んじゃ,やっぱSSDでしょ,という気がするのですが,私はSSDにはいい印象がありません。例のプチフリーズですね。仕事をしているとある瞬間,パタッとPCが止まり,しばらく何もできません。短いと数秒ですが,そのうち,1分くらいフリーズするようになります。

原因はNANDメモリが寿命があるため,極力書き換え回数を減らすべく,コントローラが空き場所を探しながら書き込むせいで,コントローラが追いつかなくなるとフリーズします。

これで頭にきて,以前,30GBのTranscend社製のSSDを使っていましたが,再びHDDに交換しました。

しかし,あれから3年たっていますし,プチフリについてもネットで調べてもそんなに出てこないようです。今じゃそんなに問題じゃないのかな~,という気がします。

実際,数年前までのSSDは台湾JMicron社のコントローラを使っていて,どうもそのコントローラのせいだったようです。

という次第で,今回はPLEXTORのM6Vを使いました。コントローラはMarvell社製のものです。 PLEXTORは何台か,DVD-Rドライブを使ってとてもよかったので今回もPLEXTORにしました。先日,10年近く使ったのが故障してバイバイしたところです。長い間,全く故障せず,ありがとうございました。

Plextor M6V.jpg

さて,買ってきて,早速C:ドライブを交換しますが,Windows8.1はイメージのバックアップをしてくれるので,それでやろうと思いました。普通ならそれで簡単のはずです。

ところがこれが大変。まず,ドライブのバックアップのやり方がわかりません。

ようやくコントロールパネルの中にあるのを見つけました。"ファイルの履歴とバックアップ" なんて変なタイトルのところです。

ファイル履歴でファイルのバックアップ.jpg

ようやくここをクリックすると次に保存するディスク(外付けドライブがいいのは言うまでもありません)に保存できます。

システムイメージバックアップ.jpg

システムのバックアップはメインのメニューの中になく,左下に小さくあるだけです。 

次に,OSが起動しているとこのバックアップイメージを別のドライブに保存できないので,改めて修復ディスクを作っておく必要があります。

本来ならWindowsのシステムディスクでやってくれればよいのですが,残念なことに大部分の人がそうだと思いますけど,Windows8.1のユーザは最初から8.1だったわけじゃなく,大方の人は8をインストールして,後から8.1にアップグレードした人だと思います。

この場合,Windows8のシステムディスクで8.1に移行したシステムのリカバリはしてくれません。エラーが出て止まってしまいます。

これに気づくまでに1日かかってしまいました。 

しかたないので,修復ディスクで起動します。これ,リカバリディスクとでも言ってくれればいいのですが,回復ドライブというのがWindows8以降の正式名称のようです。7では回復ディスクと言っています。じゃ,ドライブとディスクで何が違うんだよ,という気がしますが,回復ドライブはUSBメモリにもインストールできるため,そう言っているようです。昔のようにCD-RやDVD-Rに焼く必要がなくなったから,ということらしいです。

回復ドライブ自体はコントロールパネル→システム→アクションセンター→回復と選択するとようやくメニューが出てきます。

回復ドライブ.jpg

USBメモリをスロットに挿入し,回復ドライブを作ります。なお,USBメモリ内のデータはすべて消えますのでご注意ください。

これでようやくOSを起動することができるようになります。件のUSBメモリをスロットに差したまま,PCを起動し,BIOSで起動する順番をそのUSBメモリに指定すればOSが起動します。

この後,トラブルシューティング→詳細オプション→イメージでシステムを回復と選択すれば,自動的に先ほどシステムのイメージを保管したドライブから回復してくれる.......はずなんですけどね~!!!

でもここで失敗。不思議なメッセージが出ます。

ファームウェアが異なるコンピューターにシステムイメージを復元することはできません。このシステムイメージはBIOSを使用するコンピューターで作成されましたが,このコンピュータはEFIを使用しています。

何じゃ,それ?

調べてみるとイメージを保存したドライブのプロパティがシステムのドライブと異なるためだそうで,管理ツールの記憶域の管理で修正することが必要だそうです。

で,何とかこれはクリアできたのですが.....。

なんと,今度は元のC:ドライブの容量より新しく買ったSSDの方が容量が小さいため,イメージを保存できませんだと!

元は500GBのHDDだったので128GBのSSDじゃコピーできないのは当たり前ですが,元のC:ドライブで使用している領域は50GBくらいだったので楽勝でコピーできると思っていたのが誤りでした。

仕方ないので,元のC:ドライブを再度,接続し,再び管理ツールの記憶域の管理を使って使用している領域を小さくしようとしましたが,これも最低小さくできるのは250GBくらいで,これでもイメージは128GBのSSDに収まりません。何で,実際の使用容量が50GBくらいなのに,縮小できるのが250GBくらいなのかわかりません......。 

結局,やはり新しいSSDにOSをインストールした方が断然早かったのでした。 

という次第で,さんざん,調べ回っていろんなことをやったりしたけど,結局はOSの新規インストールでした。いったい,何をやっていたんだろ。

専用のバックアップソフトで,以前仕事で使っていたAcronisのTrue Imageだと容量の小さなSSDにもシステムの移行ができるんじゃないかと考えて,後日,メーカに問い合わせてみたらできます,とのこと。ちゃんと実際の使用容量より少し小さいバックアップファイル(.tib)を作り,それからリカバリができると言うことでした。やはりWindowsの標準機能を使ってタダでリカバリしようと考えると手間と時間を食うだけのようです。最初からこれを使えばよかった。

でも,やはりSSDは快適。OSの起動は20秒ほどになりました。以前のHDDの時は1分以上かかりました。ネットブラウザも速いです。プチフリが出るかどうかわかりませんが,今のところは断然快適です。カリカリ言うシーク音もしないので静かでいいです。セキュリティソフトが必須になってから,どうにもHDDがカリカリと始終言っていますが,SSDはそういう音がしないので快適です。 


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ワイドFMがはじまった~既存のラジオのFMバンドの変更~ [ラジオ]

2015年12月7日の日記

ニッポン放送聴取位置.jpg FMでニッポン放送を聴いてます。

今日,関東地区でもFMでのAM局の放送が始まりました。TBS,文化放送,ニッポン放送のAM3局がFMで同時放送を開始しました。昨日から東京へ出張だったので聴いてみました。

これは,2011年7月にTVがデジタル放送に完全に移行し,それまでアナログのTV放送の1ch.~3ch.が使っていた90~108MHzが空いたため,その有効活用として民放各局が求めていたものです。

実際,都市部ではマンションなどの鉄筋構造の建物に住む人が多いこともあり,家の中でラジオが聴けない,という苦情が寄せられていたこともあります。特に,近年ではインバータ制御のエアコンやデジタル機器が増え,これらの機器は中のクロックにより動作するため盛大なノイズを発しますし,ACアダプタなども昔はトランスを使った3端子レギュレータなどのアナログ電源? だったのに近年ではスイッチング電源が主流となっては家中ノイズだらけという状況で,家の中で元々ノイズに弱いAMは聴けないという状況です。

私の家は木造ですが,それでもこれらのノイズにより満足にAMは聴けない状況です。マンションだと電波が遮られるし,余計ひどいでしょう。鉄骨を伝わってノイズがばらまかれる,ということもあると思います。

一方,そもそもラジオが聴けない,という状況では聴取者が減り,CM収入に頼る民放では聴取者の減少は広告料の減少につながり,死活問題です。なおさらインターネットの普及で既存の電波メディアの存在価値が下がり,特に音質の悪いAMラジオはそれこそ存亡の危機というべき状況ですからね。それでAM局がFMでの放送を望むこととなったのだと思います。

ということもあったところへ,東日本大震災もあり,総務省では災害発生時の電波メディアによる情報提供も重要だと考え,2014年1月にAM局のFM帯での放送についての指針をまとめ公表しました。

確かに,radikoなど,ネット放送も普及している状況では今さら電波メディアでラジオを聴く必要もないですし,私もパソコンで仕事しながらラジオをradikoで聴くのが普通になっています。 といって,災害時にスマホやパソコンが動くか,というとそんなことは考えられず,やはり昔ながらのラジオが災害には断然強いので,電波メディアの存続を図る,ということも政策のひとつなのでしょう。当然のことだと思います。

ということで,2014年12月の北日本放送と南海放送を皮切りに各地で民放AM局のFM帯での同時放送が始まっています。3大都市圏では名古屋が一番早く,今年10月1日の本放送開始です。関東は今日です。関西地区は来春というところまでは決まっているようですがまだ具体的な期日は決まっていないようです。

さっそく,ラジオマニアの私は聴いてみようと思いました。

ところが,ラジオマニアなのにFM帯で108MHzまで入るラジオは手持ちがありません.......orz。

実はラジオのコレクションは全部実家においてあり,今,手元にあるラジオで108MHzまで聴けるのはありません。

海外のラジオだとほとんどFMは88~108MHzのもので,海外で買ったラジオだとワイドFMを聴くことができます。私も何台か持っています。FMはバンドの変更をしないとあまり日本の局は聴けません。特に,日本のFMはすぐ上にTVがあったこともあり,IFによるイメージ妨害を警戒してか85MHz以下の局が多すぎて,海外のFMラジオは日本に持ってくるとほとんど使えません。85MHz以上の局がある地域はTVの1ch.がなかった地域でしょう。実際,α-STATIONエフエム京都が89.4MHzなんてかなり高い周波数にあるのに対し,愛知県ではNHK FMの82.5MHzが最高です。 関西は1ch.はありませんでしたが,中京地区は東海TVが1ch.を使っていたせいでしょうか。なお,TVは関西が偶数のチャンネルで,中京地区が奇数というのはもちろん,混信を避けるためでした。

それに,余談ですけどNHKのFM局はどんな基準で置局されているか,というと驚くべき事実に気がつきました。

ラジオ深夜便で1:00以降はFMでもやっていますが,ある日,アナウンサーが "ラジオのバンドをFMに切り替えてください。ダイヤルを少し右に回すとお近くのFM局があります" なんて言ってました。そ~ゆ~決め方だったんですくゎあ~~っ!?

確かにダイヤル式のラジオでやってみるとどこでもこんな感じです。昔は民放のFMなんてほとんどなくて,FM帯はがらがらだったからNHKが勝手にこんな風に決めたのでしょう。 

ちょっと脱線しちゃいました。 

一方,海外製のラジオのAMはフィルタの帯域幅が広く,とてもHiFiなので愛用しています。なお,FM帯のバンド変更はアナログチューニング(バリコン)のものは可能で,自分でバンド変更をして聴いています。 

ところが,このせいでせっかく海外製のカナダMagnasonic社製のMM176Kというラジオを持っているのに,バンド変更をしてしまったので,今はワイドFMが聴けません。

このバンド変更は日本のラジオ用に88~108MHzだったのを76~90MHzにするもので,私のMM176Kでの改造で77.4~90.9MHzが受信できます。いずれこいつもきちんとワイドFM対応の周波数変更をしたいと思います。

また,TVが聴けると称して,76~108MHzになっているラジオが昔ありました。これだとワイドFMは聴くことができます。ただ,PLLシンセサイザ式のものだとTV帯でも0.1MHzピッチで移動できるものはOKですが,1ch. 2ch. 3ch. となっていて周波数が固定されているものはだめです。ちなみにTVの音声周波数はそれぞれ95.75,101.75,107.75MHzでした。これじゃ聴けません。 

ほかに聴けるラジオはないかと探してみますと,ソニーのSRF-18がありました。小型でありながらスピーカを2つ搭載し,スピーカでステレオで聴けるのはとてもうれしいです。感度も音もよくお気に入りです。ただ,これ,AMステレオに改造しようと買ったのですが,残念ながらAMのIFを取り出すことができず,あきらめました。

しかし,このラジオ,FMは76~90MHzで,ワイドFMに対応したものではありません。もっとも,アナログチューニングのFMラジオの場合,少し余裕があり,90MHzより少し上まで聴けるはずです。というのはFMもAMも電波には帯域幅があり,ぎりぎりの同調範囲とすると周波数帯ぎりぎりの局は聴けなくなってしまうからです。 

実際,ダイヤルを回してみますと90.5MHzのTBS,91.6MHzの文化放送までは聴くことができます。 とてもHiFiで,美しい音を楽しめました。残念ながら93.0MHzのニッポン放送は聴くことができません。もしかして,TBSと文化放送はこれを狙っていた......? のでしょうか。

という次第で,今日は本格的にソニーのSRF-18を調整してワイドFM対応ラジオにしたいと思います。 

アナログチューニングのラジオの場合,最終的に同調範囲の調整をして出荷されています。最近は部品代より人件費の方が高いので,アナログチューニングのラジオの方が部品代ではPLLシンセサイザ式のラジオより安いのに非常に数が減っているのはそのせいです。今回,その調整をやり直してFM帯を拡張したいと思います。

でも,これは非常に大変です。相当電気に詳しい人でないと勧めません。メーカの保証もなくなりますし,調整を誤ると使い物にならなくなりますので,自信のある人以外はおやめください。

まずはばらします。フタにねじがありますので,それを外します。ソニーは親切にねじの位置が "" で示されているので楽です。電池箱の中にもねじがあることが多いので気をつけます。やはり電池箱の中に4本ねじがありました。

SRF-18内部.jpg 電池箱の中にもねじがあります。

ただ,ねじを外してからが大変で,なかなかフタが外れません。なんと,表側のボディと両面テープで貼り付けてありました....。

SRF-18 FM antenna.jpg  FMアンテナの電線を外します。

SRF-18内部1.jpg ようやくフタが外せましたが.....。

ようやくフタが外れますがこれでも調整はできません。残念ながら,基板はボディ表側に固定されていて,表のボディを外さないとバリコンが調整できません。

何とか基板を外して,バリコンのトリマを見つけます。調整するのはただ1カ所,基板上に "FM OSC" と書かれたバリコンのトリマコンデンサです。

SRF-18バリコン周辺'.jpg

   このトリマです。今の羽根の位置に印をつけておきませう。

FMに限らず,スーパーヘテロダイン方式のラジオは同調回路が2つあり,ひとつはアンテナ入力部で,もうひとつは中間周波数だけ離れた周波数を発振する局部発振器の同調回路です。

ラジオの受信周波数 fin は局発の周波数 fosc で決まります。 fin=fosc±fif です。fifはIFの周波数で,AMは455kHzで,FMは10.7MHzと決められています。AMの場合,PLLシンセサイザ式のラジオなどでは450kHzのことが多いですし,カーラジオでは半分の227.5kHzのこともありますが,FMは10.7MHzがほとんどです。

また,±の符号は普通は-のみです。これを上側ヘテロダインと言います。受信周波数より高い周波数を発振させるのが普通です。AMだと990~2060kHzを発振させるわけです。これが逆に下側ヘテロダインだと80~1150kHzを発振させることになり,周波数は14倍です。バリコンの容量はこの2乗に反比例しますので,約200倍の容量変化が必要です。こうなると1個のバリコンでは無理で,2個以上のバリコンを組み合わせないとAM帯全部がカバーできないことになります。上側ヘテロダインだと容量変化は4倍程度でOKですから,AM帯では上側ヘテロダインが使われます。

ところが,FMの場合,諸外国は+で上側ヘテロダインを用いて98.7~118.7MHzを発振させますが,日本だけはFM帯が76~90MHzと変な周波数帯なのにもかかわらず,さらに局発は-を使い,下側ヘテロダインで設計されています。という次第で,日本で使用されるFMラジオの局発は65.3~79.3MHzで調整されています。

何でこうなのか,というと日本の場合,すぐ上にTVの周波数帯があり,FMラジオの局発がTVの受信周波数に影響を与えてしまうからなのです。でした,というべきでしょうけどね。

なんか本当に日本だけ,FMの周波数はおかしいのに,局発まで変な設計になっていて困ってしまいます。

そこで,今回はこの調整をやり直すわけですが,受信周波数の上限を高くするだけなので,局発の周波数を少し上まで発振させればよい,ということになります。

さて,ワイドFM対応にするには実際,どこまで周波数を上げればよいか,ということになります。

総務省はワイドFMには95MHzまで割り当てており,そこから上はマルチメディア放送といって映像や双方向通信を行う放送が始まる予定です。地デジで使われている方式と同じものです。

といって,95~108MHz帯でマルチメディア放送が始まるからといって,従来のFMラジオで聴けるようにはなっていません。変調方式はデジタル変調で,周波数変調(FM)ではないので聴くことができません。

という次第なので,FMは76~95MHzにできればそれでよい,ということになると思います。 

そうは思うのですが,ソニーやPanasonicなど,ワイドFM対応と謳っているラジオのFMは76~108MHzとなっています。何でかわかりません。

私も一応,108MHzまで対応できれば,と思いましたが,実際はそこまでは調整できませんでした。ここまで対応するには局発コイルの調整か,あるいは取り替えが必要で,あきらめました。うっかりコイルまでいじってしまうと全部の調整をやり直しになってしまいますので。

テストオシレータ.jpg 

テストオシレータで90MHzを発振させ,まずはラジオのダイヤルを一番高い方に回して90MHzを受信することを確認します。特にラジオと接続するまでもありません。テストオシレータに送信アンテナ代わりの短い電線をつけて発信させるだけでOKです。

実際,SRF-18でも一番右に回して90MHzがきれいに受信できることを確認しました。

次はバリコンのトリマをいじります。その前に,FM OSCと書かれたトリマの現在の羽根の位置に印をつけておきます。うっかり調整し損なっても元に戻せるようにしておきます。

これをすこし左に回し,できるだけ上の方の周波数が高くなるようにします。本機では98MHzくらいまであげることができました。

あとはこの状態で,基板にANTとあるところに1mくらいの電線をつないで実際に放送を聴いてみます。

無事にニッポン放送が聴けます。さらにダイヤルを高い方に回すことができますので,成功です。98MHzくらいまでは受信できそうです。

こうしてふたを閉めて完了です。無事にワイドFMが聴けるようになりました。

なお,こうすると当然ながらダイヤルがずれてしまい,いままで聴いていた位置とは異なる位置で受信しますので,ご注意ください。ダイヤルをプリンタで印刷して書き直す,ということとも考えましたが,まあ上限が95MHzになったくらいで,ずれはたいしたことないのでやめました。 

また,この調整法はアナログチューニングのラジオ共通の調整法です。ほかのラジオで無事にバリコンにアクセスできる状態ならこの調整法でワイドFMを聴くことができます。もっとも,最初にお断りしたとおり,よほど自信のある方でないとおすすめしません。 

それにしてもAM局がFMで,しかもステレオで聴けるので最高です。来年の夏はナイターをステレオで聴くことができるでしょう。AMステレオ開始時にはTBSが大相撲の中継をやっていて,折から若貴全盛の頃で,大相撲がとても人気があった頃でしたから,私もTBSのAMステレオ中継を聴いて楽しんでいました。またステレオで聴けるようにならないでしょうか。

でも,ちょっぴりラジオマニアとしてはAMの地位が下がりそうで,残念です。ワイドFMを聴いた人はもうAMには戻れないらしいですが,確かに,という気がします。

今後,AM帯での放送をやめてFMに移行する局も出てきそうです。 実際,日本の民放は戦後の開始なので,古い局だとAMの送信塔が経年60年といったところで,減価償却が終わる頃です。送信塔を建て替えるくらいならAMやめちゃえ,と考える局が出てきてもおかしくありません。とはいえ,AMの送信エリアとFMじゃ,断然AMの方が広いので,FMで中継するにはたくさんの中継局が必要になるのでそう簡単じゃない,という気はするのですが,今,日本中にボコボコ建っている携帯電話の基地局を借用すればFM中継局の問題は解決します。もしかして,携帯電話の会社と結託してAMやめちゃうところが出てくるかも.......。そのうち,AMはNHKだけ,という時代が来るのではないかと危惧しています。そして,誰もいなくなった......。

日本を含むアジア圏やアフリカ圏のAM局の混信や周波数不足が問題となり, 1978年11月,国際電気通信連合の国際主管庁会議でアジア,アフリカ,欧州圏はAM局の置局間隔が従来の10kHzから9kHzに移行することが決まりました。そのとき,先進国はAMをやめてFMに移行する,という議論がありました。あれから30年を経て,先進国はFMへ移行していくのでしょうか。実際,英BBCもAMで5局あったのを順次,FMに移行しています。ちょっと調べてみたらAMはもう1局だけのようです。なんか,英国のアマチュアラジオの団体BVWSがBBC-4のFMへの移行について反対していたのが昨日のことのように思い出されますけど。それに,そもそも欧州ではFMすらやめてデジタル放送(DAB)に移行することになっています。

日本ではFMのデジタルへの移行は断念することとなりました。FM東京ではマルチメディア放送を開始する予定です。将来,FMをやめてマルチメディア1本にする戦略があるのでは,と思います。と言っても,マルチメディアの先駆け,NTTのNOTTVは私の予想通り赤字続きで来年夏には早々に放送終了です。儲かるわけないと思ってました。ネット配信もあるし,単純にマルチメディアが成長する,というわけでもなさそうで,FMの次の世代は不透明です。そんな混乱の中,AM局は今後どうなるのだろうと考える今日この頃です。


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デジタルアンプLepy(旧Lepai) LP-2024A+の改造~メタルキャンOPアンプ~ [オーディオ]

2015年12月6日の日記

久しぶりに中国Lepai社(米国でのブランドはLepy)のLP-2024A+をいじります。Amazonなどで3,000円ほどで買えるデジタルアンプです。小型で軽量のアンプなのに驚くほどいい音を出すのでとても気に入っています。専用のアナログ電源まで作ってやりました。スイッチングノイズは出ないのでACアダプタより音はよいと思います。

先代のLP-2020同様,米Tripath社のデジタルアンプICを使っていて,LP-2024A+は同社のTA2024を使っています。ちなみにLP-2020は型番が示すように,TA2020を使っています。このIC自体,2,000円以上しますし,周辺の部品を買っていると軽く1万円は超えるので,製品で3,000円ほどという値段は安いです。実は私もTA2020 IC自体を1個持っているのですが,さすがにコストを考えると自作することは躊躇してしまいます。なにより自作だとケースがださくなっちゃいますからね。Lepaiのアンプはなかなかかっこよいですし,自作ではこんなにかっこよく作ることは無理です。ちなみにTA2024は36ピンのSOPなので自作は無理だと思います。

さて,前回は入力のOPアンプを新日本無線のMUSES8820に取り替えて,今もこれで聴いています。最初からオーディオ用として設計されたものなので,しっとりした音質とローノイズなのはさすがだと思います。

でも,私にはぜひやってみたいことが残っていました。

前回のブログにある,OPアンプの一覧表には出ていませんけど,使ってみたいのはLF356です。最初のJ-FET入力のOPアンプで,1970年代半ばにナショナルセミコンダクタが作ったものです。 同じシリコンウェハー上にバイポーラTrとFETを一緒に作るのは難しかったらしく,ナショセミがBI-FETテクノロジという技術を開発して可能になりました。それまではハイブリッドICと言って,シリコンの基盤上にディスクリートのTrやFETを載せるタイプで,代表的なのがナショセミのLH0032ですね。この石,音がよいことでも知られています。残念ながら今じゃテキサスと合併してしまったのでナショセミは消えてしまいました......。

何で使ってみたいのか,と言うと私が最初にOPアンプを使ったアンプを作ったときに使ったのはこのOPアンプだったからです。音もよく,気に入ってイコライザアンプのほか,SEPP出力段の電流ブースタをつけてパワーアンプまで作りました。パワーアンプは今も現役で,三菱のロクハンの名機P-610を鳴らしています。

ほかにも三栄無線やいろんなところからこのOPアンプを使ったキットが出ていました。

何より音がよかったのも割にオーディオに使われた理由ですが,J-FET入力なのでDCアンプにすることもできたのが普及した理由でしょう。Tr入力のOPアンプではどうしてもバイアス電流が流れるのでDCアンプにはできません。

それに,すぐモールドタイプが出ましたけど,LF356はTO-99のメタルキャンパッケージだったのも魅力でした。と言うより,当時はそれが当たり前だったんですけどね......。どうしてもオーディオマニアだとメタルキャンにこだわっちゃうんですよね~。 製造される数が少ないのか,使う人もいないのか,お店で扱ってなくてメタルキャンタイプのLF356Hは入手は難しく,現在でも入手可能なのはモールドのLF356Nです。一応,日本語のLF356の規格表にはメタルキャンタイプは出てきませんが,英語版には載っているので,今も製造はされているようです。アメリカは軍があるので,今も軍用とか航空宇宙用とかで需要があるのでしょう。

ただ,このOPアンプはシングルなので,デュアルタイプのOPアンプを使用しているLP-2020やLP-2024では使えません。

でも,今はいい時代で,前回もSOPのICをDIPに変換するアダプタを使いましたが,このようなサーキュラー状の電極をデュアルインラインに変換するとともに,シングルのOPアンプをデュアルに変換する基板が売られています。いつかやってやろうと思って,前回と同じく,ほかの部品と一緒に大阪のシリコンハウス共立さんで買ってありました。

ただ,肝心のOPアンプですが,LF356Hが見つからず,探していました。結局,弟分? のLF355Hにしました。LF356Hはまだ手持ちがあったと思いますが,金田式DCアンプのターンテーブル制御アンプに使用するつもりなので,今頃になってLF356Hを探していましたが,見つからず,困っていました。ところが,ちょっと近くの部品屋さんに行ったらLF355Hがあったので買ってきた,と言う次第です。もう古い在庫で売れそうにないし,と言うことで親父さんはおまけで1個余分にくれました.......!!!!!

LF355H.jpg LF355Hです。 NSのマークが懐かし~~。

  おそらく製造は80年代のものだと思います。働く場所を見つけて喜んでいるでせう。

LF355とは知らなかったのですが,LF356のファミリーで,規格は

 品番 メーカ  ノイズ  GB積 スルーレート 入力

                          (nV/√Hz)       (MHz)       (v/μs)

LF355  NS    20 2.5     5 FET

LF356  NS 12  5 12 FET

LF357  NS 12 20 50 FET 

となっています。これを見て,"LF357が一番いいじゃん! これにしよ~。" なんて思ってはいけません。LF357は内部位相補償コンデンサが小さくなっているだけの話です。LF355356では位相補償コンデンサが10pFですが,357では3pFとなっているので高速なのは当たり前です。そのため,LF357は100%負帰還をかけると発振します。規格表にもゲインを5倍以下にすると発振する旨,記載があります。LP-2020の初期型をのぞけばLepaiのデジタルアンプのプリアンプはこのブログにもあるとおり,ゲイン可変の反転増幅器となっていて,ゲインは1以下にもなりますから確実に発振します。いまは内部で100%位相補償をするのが普通で,外付け回路にもよりますが,100%負帰還をかけても発振しないようになっています。LF357はぎりぎりまで位相補償コンデンサを小さくしているため,外部で位相補償をして使うのが前提のOPアンプで,うまく使うと広帯域のアンプが作れます。こういうOPアンプは非常に少ないので,貴重ではあるのですが,アマチュアが使用する場合は避けた方がよいと思います。

can→DIP変換アダプタ.jpg こんな変換アダプタです。

LF356H-1.jpg こんな風になります。

IC取り外し3'.jpg 

まずは横の電解コンから取り替えです。普通のサイズの電解コンだと背が高すぎて邪魔をするので,今回は背の低いOSコンに交換しました。前回,ニチコン・ファインゴールドに交換しているので再交換です。

右側の2つのOSコンは前回交換したものです。入力のカップリングコンデンサで,オリジナルは積層セラミックが使われていますが,ここは前回のブログにもあるとおり,10μF以上ないと低周波のf特が悪いです。音の問題もあるのでOSコン39μFに交換しています。 

LF355H転換後.jpg 早速載せ替えてみました。

OPアンプの載せ替えは前回,DIP8ピンのソケットをつけておいたので,簡単です。左下にあるNE5532はもとからあるOPアンプですが,トーンコン用で,私はいつもトーンコンは使わないので載せ替えはしていません。

早速音を聞いてみます。

       おぉっ,いいじゃん~[黒ハート][黒ハート][黒ハート]!!

このところいつも聴いている,デイブ・ブルーベックの "Take Five" を聴いてみます。 1曲目の "Blue Rondo a la Turk" の冒頭のシンバルの音が冴えきっています。おそらくトルコのジルジャンのシンバルなんでしょうけどね~。その音がとてもきれいで響きが心地よいです。ピアノの高音も美しく,とても自然で倍音が豊かなのがわかります。

やはりメタルキャンのOPアンプは高音が美しいです。思わず何枚もCDをかけ直して聴いてみました。MUSES8820もよかったですが,ちょっとこれには勝てない感じがします。やっぱ,メタルキャンのOPアンプだわぁ~~。MUSES8820もメタルキャンバージョンがあったらいいのに~って思いました(無理!)。

OPアンプのカラヤンじゃなかった,ジャック・ニクラウスでもなかった,え~っと,帝王のバーブラウンOPA627にはメタルキャンタイプがあります。これを2つ使えば絶品の音がする......と思いますが,2つで軽く1万円は超えるのでこれなら2A3でも買った方がよさそうです。

 

2016年12月24日追記 

本機にヘッドホン端子をつけてヘッドホンが使えるようにしました。ご興味のある方はこちらへ。 


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コンデンサチェッカーの製作 ~その3・テスト編~ [オーディオ]

2015年12月5日の日記

とうとう今年も12月ですね~。年賀状の準備を始めました。

さて,先週末に完成したコンデンサチェッカーを今回,テストしてみます。

まずは単純に抵抗をいくつかつないで表示される電流値で確かめてみます。10MΩを4個直列にはんだづけしたものでテストしてみます。

抵抗テスト結果.jpg まあまあいい感じです。

低い方でずれているのはラジケータの特性が放物線みたいになっていたせいです。JIS規格準拠の高価なメータを使えば問題ないでしょう。 

で,次はいよいよコンデンサのチェックをしてみます。

ところが.......。

テスト結果(入力部回路変更前).jpg 何だ,これは~っ!?。

ちょっと意外です。200Vより300Vの方がリーク電流が小さくなっています。なんか変~!。これじゃ 負性抵抗 だよな~。 

と思っちゃいました。と言って純粋にマイナスの抵抗なんてなくて,負性抵抗とは∂V/∂i がマイナスになるだけのことなんですが,コンデンサや抵抗など,受動素子がこのような特性を示すことはありません。

負性抵抗と言えば普通は半導体で,有名なのはエサキダイオードですね~。ゲルマニウムDiの一種で,このような特性を示すものがあります。これを発明した江崎玲於奈氏はノーベル賞を受賞しました。もっとも,エサキダイオード自体,青色LEDのように広く用いられる素子ではなく,素子としての利用はそれほどありませんでした。江崎氏がノーベル賞を受賞したのはトンネル効果の発見にありました。何気ない物理現象から大発見をするのは非凡な才能です。

ほかには4極管がプレート電圧が低いときにこのような特性を示します。ダイナトロン現象ですね。もっとも,真空管の場合は2個目のグリッドとして挿入したスクリーングリッドがプレートより近いし,プレート電位が低い場合は電子がそっちの方に流れるので当然の現象です。これを防ぐためにビーム4極管や5極管が発明されました。 

さて,本機の話です。これって,俺もコンデンサでノーベル賞か!? と思いましたけど.....(^^;)。

やはりそんなバカなことはありません。 

実を言うと,大発見か,とも思ったのです。でも,このまま進めると某インチキ細胞みたいなことになりますね。間違ったデータを鵜呑みにしてはいけません!!!!

実際,他のコンデンサを測ってみると同じ傾向があり,どのコンデンサも200Vのときより300Vの方がリーク電流が小さくなります。

と言う次第なので,コンデンサの問題ではなく,やはりチェッカーの回路自体に問題がありそうです。

しばらく原因がわからず,頭を抱えましたが,とりあえず測定中の波形をオシロで見てみて気がつきました。

DC 200V波形.jpg 何じゃこれ?

200Vのときだけ,こんな三角波が観測されます。P-Pで20Vくらいになっています。これ以外の50Vや100V,300Vではきれいな直流です。何か,異常発振しているようです。

検査する電圧がきれいな直流じゃなく,リップルを含んでいると試験対象がコンデンサなので,当然,直流分はカットしますが,脈流はそのまま流れてしまいます。 肝心のリーク電流のみならず,脈流まで測定してしまうことになるので正確な測定ができなくなります。

調べてみると,負荷が小さいときにスイッチング電源のパルスが抜けて間欠発振する現象のようです。

今回,NJM2360を使用した昇圧チョッパ回路を構成していますが,負荷が小さいため,電圧が高くなり過ぎて調整するために発振が停止し,電圧が下がってくるとまた発振する,と言う具合で,発振→停止→発振→‥‥‥を繰り返しているようです。この間隔が私のチェッカーでは30Hzくらいのようです。

JRCが発行しているアプリケーションノートを見ても,対策はあまりありません。部品のばらつきを考慮していないとか,負荷の変動を考慮していないとか,はなはだ無責任(失礼!)な対策しか書いていません。まあ,平均値としてはテスターで測っても200Vを表示するので,スイッチング電源としては正常な動作ということなのでしょう。

しかたないので,いくつか回路中の抵抗を替えてみたりしてみましたがダメです。

実は,電源に昇圧チョッパ回路を使っているので,スイッチングするために発生するリップルが漏れてくることは,多少懸念はしていました。その場合は出力電圧がリップルを含んでいるのですから平滑してやればいいやと思ってました。まあ,スイッチング周波数が20kHzと高いので,フィルタはそんなに厳重なものでなくてもよいはずで,単純に0.1μFを入れていただけでしたが,こんな低い周波数だとフィルタの定数が全然足りません。  

それで昇圧チョッパ出力に大容量の電解コンをつないでみても同じで,かえって三角波の周波数が低くなってメータの針がゆっくり左右に振れる始末。やはりこのような試験器には最終的に定電圧電源でないといけないようです。といってそれじゃ回路が大がかりになりすぎます。

最悪,100Vや300Vでは発生しないことから200Vをあきらめてほかの電圧にしようかとも思いましたが,よく考えてみると脈流だけ電流検出抵抗(1kΩ)を流れないようにすればよいはずなので,バイパスコンデンサを接続することとしました。

簡単にSpiceでシミュレーションしてみますと,1000μFを挿入すればP-Pで1mVくらいになりそうです。 

結果は備後! じゃなかったビンゴでした!

コンデンサチェッカ回路2.jpg 

         ▲ これで最終の回路図です。 

再びコンデンサをつないでチェックしてみると100V→200V→300Vときれいにリーク電流は増えていきますし,指示する値も大幅に小さくなりました。 

と言うわけで,ようやくトラブル退治ができました。本当に電子回路って,考えたとおり動かないし,作ってからのトラブル対策が大変ですね~。

【テスト結果】 

さて,いよいよお楽しみ。完成したコンデンサチェッカーで片っ端から古いコンデンサをチェックしてみました。

国産オイルコン,MPコン,フィルム.jpg テストした国産の古いコンデンサ 

中古オイルコン,MPコン結果.jpg  経年40年以上のコンデンサの結果です。

オイルコンやMPコンは修理中のLUXKITのKMQ60やA3600で使用していたコンデンサです。 どれも経年40年と言ったところです。

予想どおりこれらのオイルコンやMPコンはアウトでした。特に250V,0.22μFのMPコンのリークが激しいです。300V時に50μAも流れます。もし,出力管のグリッドリーク抵抗が100kΩだとするとバイアスが5Vも狂うことになります。危ね~~!。 

一方,フィルムコンは優秀で,私も中学時代よく使った日通工の平べったい灰色のフィルムコンはリークは40年経っても0μAです。 Trラジオなんかでよく使われるマイラコンデンサと呼ばれる緑色のキャンディみたいなコンデンサも問題ありませんでした。

ちなみにオイルコンやMPコンはKMQ60のもので,フィルムコンはA3600に使用されていたものです。 

50C-A10PPのKMQ60はOPTが切れてしまうトラブルが非常に多く,原因はOPT内部の防湿処理が甘く,中の銅線が腐食して切れてしまうのが,最大の原因と思っていますが,カップリングコンデンサのリークによる過電流も原因のひとつだと思います。8045GPPのA3600は出力管がより大型なのにもかかわらず,あまりOPTが切れた,という話を聞かないのはカップリングコンデンサがフィルムだったせいかもしれません。もっとも,どちらも固定バイアスのアンプなので,バイアス回路のトラブルによる過電流→OPT断線という場合も多かったと思います。

ついでに,先日,河童さんから送っていただいた写真にあったNOBELCONは私も1個持っていました。これなんかおそらく1950年代の製造なので経年60年と言ったところだと思います。 

NOBELCONテスト状況.jpg

60年前に作られたと思われるNOBELCON製ペーパーコンは優秀でした。300Vを印加してもリークは0μAと優秀で,現在でも十分使用可能です。 外周が樹脂でがっちり固められていて,しっかりした構造だからでしょうね。それにしてもまだ終戦からそれほど経っていない頃の製造で,まだ日本人も貧しかった頃の部品だと思います。そんな頃の製造でも今でも使えるよい品質の部品を作っていたとは驚きます。なんか,しみじみしちゃいました。

同様に,松下製の赤いフィルムコンも優秀で,リークは0μAでした。40年くらい経っていると思いますが,やはりフィルムコンは優秀です。

次は新品未使用のものを調べてみます。オイルコンはいわゆるN.O.S.のもので,未使用ですが,20年くらい前のものです。

国産オイルコン,MPコン.jpg 国産のオイルコン,MPコン 

   下2つは中古ですが,上2つは新品です。 

n.o.s.オイルコン,フィルム結果.jpg 新品でもオイルコンはダメでした。

さすがにオイルコンでも未使用のものは全くリークが出ないものもありましたが,少しリークが出ます。これらは80年代に買ったもので,経年20年と言ったところですが,リーク値としてはまだ小さいですが,カップリングコンデンサとしての使用は避けた方がよさそうです。

フィルムコンは内外各社のを調べましたが,どれも全く問題ありませんでした。 

最後に電解コンも調べてみました。なお,電解コンデンサは極性があります。間違えないようにしてください。

電解コンデンサ1.jpg テストした電解コンデンサ  

電解コンデンサ結果.jpg 電解コンデンサの結果です。 

米軍放出の250V 27μFですが,リーク電流は80μAといったところで古いペーパーコン並みです。これも経年40年という感じですが,ほかのデータを見ても,電解コンデンサのリークはこんなもののようです。もっとも,電解コンはカップリングには使用しないので,特に問題はないと思います。 

なお,本機にはフォーミング機能を持たせました。テスト用のプッシュスイッチの接点を閉じて,出力に高圧をずっと出すようにしています。コンデンサのテスト時はTESTポジションにし,フォーミングをするときはFORMINGにします。

formingスイッチ.jpg フォーミングスイッチを設けました。 

古い電解コンデンサは絶縁皮膜の特性が劣化して,低い電圧で絶縁が破壊されることがあります。

日本製のものではぶつかったことはありませんが,米国製のケミコンはよくあります。米国製のケミコンはいきなり高圧をかけてはいけません。ご注意ください。

米国のケミコンは人気があり,金属製のバンドじゃなくてベークライトのベースに固定する方法やスリーブがなくてアルミ缶むき出しの銀色の姿は真空管にマッチしますし,音もよいと言われているので私もとても好きです。でも性能はいまいちな感じです。 ケミコンは日本製が一番のようです。

以前,米Mallory製のブロックコンデンサを5球スーパーに使ったことがありますが,いつものように普通に電源SWを入れ,高圧をかけたらいきなり整流管がスパークし,フューズが飛んでびびったことがあります。

知らなかったのですが長年放置されていた米国製のケミコンはこうなること多いらしく,AWA Journalの過去の記事にも forming なる言葉が出ていることに気づきました。米国の真空管マニアの間では常識らしく,古いケミコンを買ってきたら必ずフォーミングをしてから使用するのは当たり前のようです。日本製のケミコンだといきなり高圧をかけてもフューズが飛んだりしたことはありません。

フォーミングは低めの電圧をかけて絶縁皮膜を回復させることで,100~200Vくらいの高圧に電流制限抵抗を入れてケミコンに電流を流します。

本機はせっかく高圧を発生させる回路があるので,簡単にできるようにスイッチを設けました。今後はフォーミングをしてから使用することにします。 

やってみるとおもしろいもので,最初は数10μA~数mAくらいの電流が流れますが徐々に小さくなっていくのがわかります。絶縁被膜が回復し,絶縁抵抗が上昇しているのでしょう。

dischargeボタン.jpg テストのあとは放電しましょう。

試験をした後,そのままコンデンサを取り外すと感電することがあります。放電用のボタンを設けたので外す前に押しましょう。 

こうやってようやく長年の懸案だったコンデンサチェッカーが完成しました。古い真空管アンプやラジオを修理するのに便利です。皆さんもいかがでしょうか。 リークするようなカップリングコンデンサは危険なことは当然ですが,"音が出ない" という原因にもなります。おかしな場合はカップリングコンデンサを外して本機でチェックするとよいと思います。

 


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