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6G-A4シングルパワーアンプの製作~その7・真空管テスト~ [オーディオ]

2016年8月7日の日記

暑いですね~。皆さんも体調にはくれぐれもお気をつけください。

さて,北海道から帰ってきてみると,いつも大変お世話になっている河童さんから荷物が届いておりました。またたくさんの貴重な真空管をいただいてしまいました。どうも大変ありがとうございます。

今日はさっそくテストしてみます。

まずは整流管から。

今回,6G-A4のシングルアンプを作るにあたり,最初は整流に6AX5GTを起用しました。これは傍熱管のため,スタートが遅く,6G-A4に優しいですし,使う側としてもフィラメントが見えないので精神的にもよいです。どうも直熱整流管というのはフィラメントが丸見えで,ものによっては電源スイッチをonすると同時にパッと光ったりしてあまり安心して使えませんので....。

といって,この瞬間にフィラメントが切れる,と言うようなことはないと思います。よく,昔の5球スーパーなんかでスイッチonと同時にヒーターがパッと光る球がありましたけど,切れることはなかったと思います。特にトランスレスのセットだとAC電源のインピーダンスが低いのでスイッチonと同時にかなりの大電流が流れ,パッと光りましたが,特に問題はなかったと思います。 

5Y3など,ほかの整流管も使いたい,と言うことで河童さんから6AX55Y3を共用する回路を教えていただいたので,各種の整流管が使えます。

  管名 メーカ 出力電圧 6G-A4プレート電圧(対GND)

5Y3WGTB GE 278.1 270.0

5T4 RCA 303.8 294.2 

5Z4GT Haltron 309.2 300.6

5Z4(メタル) RCA 308.0 298.5 

5W4GT Raytheon 278.9 271.3

5CG4 松下 271.5 265.3

5G-K20 NEC 270.6 262.6

5CG4はもとから5Y3と差し替えができるように考えられた全波傍熱整流管です。 5W4だとmax. 100mAなのでちょっと6G-A4ステレオには厳しいのですが,私のアンプはバイアスが深めで,全電流85mAくらいでしたので大丈夫です。

整流管.jpg 今回テストした整流管

結構,出力電圧がばらつくのに驚きますね。30Vくらいは差が出るようです。6G-A4から見れば電圧が低い方が優しいので,5W45G-K20がいいでしょう。5G-K20だとサイズもぴったりです。本来は5G-K246G-A4用らしいのですが,今まで入手したことはありません。

GEの5Y3WGTB5Y3一族で珍しく,唯一,傍熱管となった球です。軍用なのでベースもマイカノールで茶色になっています。

GE 5Y3WGTB.jpg GEの5Y3WGTB

さて,お次は電圧増幅管。まずはこれから.....。

US Navy 713A.jpg Tung-sol製の713A

WEがUHF用に開発した713Aです。Bernard Magers著 "75 Years of Western Electric Tube Manufacturing" によると,1943年開発で,gm=4.3mSです。同じ形態の717Aと同特性です。717Aとの違いはベースだけのようで,717Aはマイカノールに鉄でシールドしていますが,713Aはベークライトです。ドアノブ管と呼ばれている小さな球ですね。製造はすべてTung-solで,1943年5月に米海軍が納品受け入れをした印刷がしてあります。こういうのが保管期限切れや使用予定なしと言うことでサープラス業者に払い下げられてわれわれが手にするわけですね。

UHF帯だと電極間の容量が問題となるため,電極をMT管のように円形に引き出し,それとともに電極を水平に寝かせた構造になっています。電子が空間を飛ぶ時間も問題になるので,電極全体も非常に小さくできています。もちろん,こんなことやると作るのがめんどくさいので,後にMT管が開発されると消えていき,この球の後継は6AK5のようです。

オーディオ用としてはなによりWEというご威光があるため,とても人気がある球です。値段も高いですね。

iruchanは今まで,この球はFM用と考えて一度も使ったことがありませんでしたが,河童さんによると6SH7の代わりに使えるそうです。

ということで挿してみました。

713A.jpg こんな感じです。電極は寝てます。

思わず,おぉっと思いました。とても音がよいです。 高周波用と思っていましたが,オーディオ用としての素質も十分です。

さて,お次は赤球。RCAが開発した高信頼管のシリーズで,5690番台の番号がついています。56916SL7同等ですが,有名なのは6SN7同等の5692です。ほかに傍熱整流管の56906SJ7同等の5693があり,このシリーズ唯一のメタル管ですでも.....。 

RCA 5693, Philips 6SH7.jpg 6SH75693

今回,6SH7の赤球をいただきました。おまけに,なぜか背面にPhilipsと書かれています.....。色もミョ~に明るい赤色です。

実はこれ,真っ赤なニセ球!? らしく,おそらくもとは黒い6SH7をどこかの業者がいつの時代かに高く売りつけようと赤く塗ったもののようで,一時出回ったそうです。 どうも頭にすこしはちまき巻いたみたいにへこみがあるのはGEのメタル管の特徴ですから,もとはGEの黒いメタル管でしょう。

Philips 6SH7 NEC 5G-K20.jpg 6SH7赤球を挿しました

   整流管はNECの5G-K20です。なにかやっぱりしっくりきますね。 

ところが,今回のテストで一番音がよかったのはこの6SH7でした。前回,米国製の6SH7はハムが出るので要注意,と書いていますが,この球はなんともありませんでした。低音から高音までバランスがよく,一番いい音がしたと思います。

5693はかっちりとした音が出ますが,よく言われるように高信頼管は音が硬いと言われ,実際,そんな感じです。そんなの先入観だと思うんですけどね......。 

と言う次第で,本当に河童さん,どうもありがとうございました。おかげでいろんな真空管を楽しむことができました。 


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