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タウシュベツ川橋梁へ...... [紀行]

2016年8月5日の日記

iruchanは先週もまた,かやうなところに行つてをりました。

十勝三股駅名標.jpg 十勝三股駅名標

29年前,iruchanは廃止直前の北海道・士幌線に乗りに行きました。当時,北海道は民営化を目前にして,赤字ローカル線の廃止が相次いでいました。

帯広と十勝三股を結ぶ全長78.3kmの士幌線は,すでに末端の糠平以遠が1978年からバス転換されていましたが,1987年3月23日をもって全線廃止となりました。 

今回,その廃線跡を見に行くことにしました。途中,北海道遺産にも指定されて有名になったタウシュベツ川橋梁を通ります。美しいアーチ型のコンクリートの橋が湖面に映える姿は一度,ご覧になったことがあるでしょう。

糠平駅入場券.jpg 糠平駅入場券

   実家に帰ったら出てきました。廃止2週間前ですね...... 。

とはいえ,夏はダムの水位が上がり,ほとんど水没した状態となってしまいます。運がよいと7月でもアーチの姿を望めるらしいですが,今年はこんな状況でした。

ほとんど,触雷して沈没,着座,という状況なのですが........。 

タウシュベツ川橋梁1.jpg 

   ネッシーじゃありませんってば........(^^;)。

橋は10‰の勾配となっているようで,このように水没すると三股側のみ姿を現しています。 

士幌線はもとは十勝と石狩を結ぶ目的で敷設され,本来の終点は石北本線の上川でした。帯広の連隊を有事の際に旭川方面へ動員する計画があったようです。現在の国道273号線に沿ったルートですが,峻険な三国峠を越える273号線自体,現在は舗装された2車線のよい道ですが,道路が改良されて通年通行可能となったのは1993年のことです。そんな具合ですから,鉄道で三国峠を越えるのはやはり無理だったでしょう。

もっとも,よく誤解されるのですが,この橋が廃止になったのはバス転換の1978年のことではなく,ダムにより水没するため新線に切り替えられた1955年のことです。この橋自体は水没するため切り替えられた旧線上にあります。糠平駅自体も西に移設され,従来は近くの温泉郷から遠かったのですが,新線切り替えのため,近くなった,と喜ばれたそうです。

士幌線.jpg 士幌線のアーチ橋群地図

   ひがし大雪自然ガイドセンターのアーチ橋ガイドマップより作成

有名となったタウシュベツ橋梁以外にもたくさんのアーチ橋が存在しています。戦前に敷設されているのですが,周辺で採取される砂利やコンクリートを使う,と言う目的以外にも景観に配慮してこのような橋梁となったようです。戦前にもこのような配慮がなされたことに少し安心します。

残念ながら資材不足を補うためなのか,タウシュベツ川橋梁はアーチ部分こそコンクリート構造ですが,その上は大きな溝のような構造となっていて,その溝にはたくさんの砂利が詰められ,側面のみコンクリートとなっています。側壁は鉄筋が入っていますが,冬期に中の溝にたまった水が凍結するため側壁が崩壊しやすく,一方,夏期は水没するので保存処置をすることは困難で, 橋そのものも消えていく運命にあります。

なにか廃墟というのは心惹かれるものがあり,一度,完全に消えてしまうまでに見に行きたいと思っていました。でも,いざ,行こうとなると大変です。

普通なら帯広からレンタカーなんでしょうけど,公共交通機関で行こうとすると大変です。iruchanは帰りに根室本線の未乗区間を乗りたいので,レンタカーはあきらめました。

一応,帯広から十勝バスが糠平まで運行しているのですが,あくまでも北海道のほかのローカル線同様,通学用に設定されたダイヤのため,日帰りで橋を見て帰ろう,などと考えることは無理です。

一方,旭川から帯広を結ぶ都市間バスもありますが,これも糠平で乗降区間の切り替わりがあり,旭川発のバスは糠平で乗車することはできませんし,逆に帯広からのバスは糠平で下車することはできません。

結局,旭川からのバスに乗って糠平へ行き,その日のうちに橋を見学して翌朝の十勝バスで帯広へ出る計画にしました。

道北バス.jpg 道北バス(層雲峡バス停にて) 

バスは旭川駅北側の藤田観光ワシントンホテルの前から発車します。駅前には何にも案内がないので焦りました。何のことはない,上川駅からも乗車できるので,上川からの方がよかったと思います。でも,バスの時刻表には"上川森のテラスバスタッチ" と表示されています。これって,上川駅ってなんで書けないの~って思いました。駅のすぐ隣に停車するんですけどね。上川駅から乗車できるとは思いもしませんでした。 

三国峠.jpg 三国峠

三国トンネルをくぐってずっと下っていくと突然,展望が開けます。三国峠を越えました。道東の大平原が望めます。昔,根室本線の狩勝峠が日本の3大車窓のひとつと言われていましたが,こんな感じだったのでしょう。これからバスはぐっと左に曲がってこの松見大橋の上を走って行きます。 

十勝バス糠平営業所.jpg 十勝バス糠平営業所

帯広行きのバスは糠平温泉の営業所に止まります。瀟洒な営業所が迎えてくれます。ここで降りたのは私1人だけでした......。 

さて,ここから少し歩いて糠平温泉文化ホールに集合です。ここでNPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターのツアーに参加します。タウシュベツ川橋梁へ行く途中の林道が自然保護のため,許可制になっているので車で通ることはできません。まあ,営林署へ行って許可証をもらえば可能なのですが,▼に示す通り,ヒグマ出没地帯でもあり,個人で歩いて行くことは危険です。 

ヒグマ出没.jpg 林道入り口の看板。

← は数年前,この看板に腹を立てた? ヒグマがひっかいた跡だそうです。 そのほかにも周辺のフキ群生地は荒らした跡がたくさんあり,この周辺にはヒグマが多数棲んでいるようです。

それにしても北海道のフキは大きいですね~。うちの庭に生えているのはこれの1/10くらいの大きさです。 

林道.jpg 

 タウシュベツ川橋梁は湖の反対側です。国道から離れてこのゲートを開けて林道に入ります。

タウシュベツ廃線跡.jpg タウシュベツへ続く廃線跡です。

途中から林道から離れて廃線跡に入ります。最初はこのようにきれいな道ですが,最後の橋につながる部分はぬかるみで流木が散乱しているため,長靴が必須です。 

十勝三股.jpg 十勝三股の平野

橋を見学したあと,十勝三股へ案内していただきました。かつては戸数1,500を数え,小学校や神社,郵便局もあって林業で栄えた十勝三股も外材の普及で寂れ,現在は民家が2戸あるだけの寂しいところとなってしまいました。 

驚いたことにこれだけの山の中なのに十勝三股はかなりの平野が広がっています。最近の研究で,カルデラだったことがわかっています。 

十勝三股車両修理工場.jpg 林鉄の車両修理工場

かつては十勝三股駅の駅舎が廃屋となって残っていたそうですが,最近,撤去されたそうです。ここから伸びていた森林鉄道の修理工場の建屋が修理されることもなく保存されています。 

十勝三股駅跡.jpg 十勝三股駅跡

    ここから川を下って糠平に戻っていきます。 

第5音更川橋梁.jpg  第5音更川橋梁

幌加.jpg この駅名標はレプリカです。

途中,幌加駅跡に立ち寄ります。ここは線路が残り,交換用のポイントが上下線とも残っています。ホーム上に鉄道電話のボックスが寂しく建っていました。 

幌加駅跡.jpg きれいに除草されています。

う~ん,なんかしみじみ......。今にも列車が走ってきそう......。ホームの左側には貨車の引き込み線跡が残っていました。 

第3音更川橋梁.jpg 第3音更川橋梁

糠平から帯広寄りにもいくつか美しいアーチ橋が残っています。特に第3音更川橋梁は川面に橋が映え,とても美しい光景です。 

第2音更川橋梁.jpg 第2音更川橋梁

旧線上にある鉄橋です。分岐点はこの写真の左手で,新線はこのずっと山の上を走っています。 

第2音更川橋梁は旧線の上にある橋梁で,この欠落した部分はプレートガーダー橋となっていました。全線廃止後に撤去されたそうです。 ところが,その工事の際にその橋桁が落下し,2人の方が亡くなっているそうです。ほかにも,新線工事中の落盤事故で9名の方が亡くなったり,急勾配で貨車が暴走する事故が相次いでいます。 

今日の泊まりは糠平温泉。透明な温泉につかって山野草の天ぷらのご飯を食べて寝ました。

翌朝は糠平周辺を散策します。 

トロッコ線路.jpg トロッコ線路

もとの糠平駅には上士幌町鉄道資料館が建っています。残念ながら新設のもので,もとの駅舎を利用したものではありません。中はタブレット閉塞機や保線用具などが展示され,なかなか見応えがあります。帯広~糠平間の前面展望映像が見応えがありました。駅舎の裏からトロッコが運転できる線路が敷設されています。

上士幌鉄道資料館.jpg  上士幌町鉄道資料館

廃線跡.jpg 廃線跡です。

さっきの線路は新たに敷き直したもので,そのほかの廃線跡はこのように砂利が残るだけです。一部,遊歩道になっていますので,きれいな空気を吸いながら散策もよいですね。 

本当に楽しめました。29年ぶりに一度,行ったところを訪ねてみて,とてもなつかしかったです。

さて,帰りは糠平温泉から帯広へ十勝バスで出て,帯広から根室本線の新得~滝川間が未乗のため,普通列車に乗りました。かつては帯広から広尾線も出ていたのですが,こちらは乗らないまま廃止になってしまいました。乗っていたら相当自慢できたのに.....と残念に思っています。

御影駅.jpg 御影駅にて

2434Dをスーパーとかち8号が抜いていきました。御影駅なんていうと,どうしてもiruchanは阪神の御影駅を思い出しちゃうんですけどね......(^^;)。

それにキハ261系は例の石勝線事故など一連の事故以来,車体傾斜機構は使わなくなっていて,tilt261の表示は誤りなんですが.....。 

次の平野川信号場でスーパーとかち5号と交換しますが,これが遅れていて,ずいぶん待たされました。 

hiri hiriスープカレー.jpg hiri hiriの厚切りベーコンスープカレー

札幌に戻り,駅西高架下のhiri hiriさんでスープカレーで夕食。数量限定の厚切りベーコンスープカレーが食べられて大満足です。スープカレーっておいしいですね!!!!

上に写っているアナ雪の布は嫁はんに作ってもらったカメラバッグです.....(^^;)。 


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