So-net無料ブログ作成

モトローラMC13028を使ったAMステレオデコーダの製作 [ラジオ]

2014年8月23日の日記

MC13028A1.jpg モトローラ最後のAMステレオデコーダMC13028です。

モトローラが開発したMC13028を使ったAMステレオのデコーダを作ることにしました。AMステレオはAMラジオの音質改善につながる画期的な技術だったと思いますが,セットの普及が進まず,放送開始から20年を経過して放送終了が近い感じで,非常に残念です。

私の住んでいる地域ではまだ聞くことができますので,今のうちにラジオを作っておこうと思います。

今まで,MC13020を使ったラジオ東芝のTA-8124Pを使ったチューナを作っていますが,モトローラが最後に作ったMC13028を使ったものはまだ作ったことがありません。MC13028は主としてカーラジオやポータブルラジオ用に作られたものと思われますが,幅広い電源電圧に対応し,また,AMステレオに必要なPLLのロックも容易で,とても使いやすいICです。もっとも,高級なHiFiチューナ用にはMC13022が用意されていたので,せっかくオークションで入手した国産某社のチューナにMC13028が使われているのを見たとき,がっかりしました。あとで新品で購入した社の高級チューナにはMC13022が使われていました。

ただ,自作することを考えるとMC13028は外付け部品も少なく,また,調整箇所がないのはほかのICと同じですが,PLLのロックがしやすく,使いやすいICだと思います。

MC13028 AMS decoder.jpg回路図。クリックで拡大します。 

しかしながら,私が入手したのはMC13028ADで,表面実装タイプです。DIPタイプのMC13028APは入手が難しいと思います。 基板もとても小さく作れますが,さすがに表面実装タイプだとハンダ付けが面倒そうです。

仕方ないので,いつも通り "花子" でパターンを作り,OHPシートに印刷して感光基板を作りました。

表面実装のハンダ付けパターンを作って画面上に配置していきます。花子にはグリッドという機能がありますし,単位もインチに変換できますので,0.1インチピッチ(2.54mm)でグリッドを描画すると部品の配置がやりやすいです。ちなみに,DIPだと0.1インチピッチですが,SMDだとその半分の0.05インチピッチです......orz。 

基板作成画面.jpg PCでパターンを作ります。

     画面のグリッドピッチは0.1インチに設定してあります。 

プリントパターンチェック.jpg 一度,紙に印刷してチェックします 

0.001μF(1608size).jpg こんなのどうやってハンダ付けしろって言うの~~っ!

今回,ICがSMDなので,ほかのCR部品もチップ部品にしました。3216サイズ(3.2×1.6mm)や2012サイズ(2.0×1.2mm)だと割に楽ですが,最近は1608サイズ(1.6×0.8mm)のものしか売っていません。 幸い,コンデンサも0.001μFが20個で100円とか,値段が安いので助かりますが,しかし,吹けば飛ぶようなもので,くしゃみすれば一瞬にして終わり....です。そのうち,SMDの部品も花粉みたいに小さくなると思います。春になると中国からチップ部品が風に乗って飛んできたりして......。怖っ!

MC13028A PCB2.jpg 基板ができました。基板サイズは32mm×32mmです。

ハンダ付けは大変で,ピンセットで部品を押さえながらIC用のハンダごてでハンダ付けしますが,やはり専用のピッチ部品用のコテが必要な感じです。ハンダも,通常のヤニ入りのハンダではヤニが多すぎて,いわゆる "テンプラ" ハンダになりやすいので注意が必要です。結局,私は鉄道模型マニアでもあるので,フラックスとして塩化亜鉛を持っているので少し基板に塗りました。塩化亜鉛はハンダのヤニと違ってできるだけ薄く広がるように作用するので,SMDの部品のハンダ付けにはもってこいだと思います。楽にハンダ付けできます。ただ,あとでパターンを腐食する可能性がありますので,完成後,きれいに水洗いしておきました。

MC13028A PCB.jpg  と言って何とかできました.....。

青い部品が3.6MHzのセラミック共振子(ムラタの商品名でセラロック)です。 10μFや47μFは電解コンデンサを使いましたが,実は,セラミックでこの容量のものがあります。あまりにサイズが小さいのと,やはりこれくらいの容量のものだと電解コンというイメージなので,電解にしましたが,ちょっとこれだけの大容量でセラミックとは驚きます。技術が進歩しているでしょうけどね....。すごく違和感があります。

MC13028A test.jpg テストの様子

自作のラジオからIFを取り出してつないでみます。IFは3.6MHzのセラロックを使ったので450kHzにしておかないといけませんが,私はトランジスタやICの自作ラジオはIFは450kHzで作ることにしているので問題ありません。

さて,無事にデコーダができました。これを何に組み込むことにしましょうか.....。

MC13028A PCB1.jpg ステレオLEDも点灯しました。 

【ソニー SRF-18の紹介】

sony SRF-18.jpg ソニーSRF-18

実はこのラジオにデコーダを組み込むつもりでした。

Amazonで本やラジオを買ったりするので,おすすめの商品としてこれが出ていました。2つのスピーカがついたアナログチューニングのAM/FM 2バンドラジオです。今どき,アナログチューニングというのは珍しいですし,なかなかデザインもよいです。それに,使ってみるとAM,FMともに感度がよく,同調LEDもついていて便利です。スピーカがついていますが,さすがに口径が小さいので,低音があまり出ないのでそこそこの音質でしかありませんが,なかなか高音もよく伸びて音もよいです。それと,もう一つ,このラジオのよいのは外部入力がついていることで,ここにスマホやウォークマンを接続するとスピーカから音が出ます。まあ,口径が小さいので,たいした音で聞けませんが,私のようにラジオの実験をしたりする人にはモニタ用のアンプと考えてもいいですし,なかなか使い勝手がよいです。

さすがにもうAMステレオの時代じゃないので,FMはステレオですが,AMはモノラルです。これにデコーダを接続してAMステレオ対応にしようと考えました。

sony SRF-18-1.jpg 大きなバーアンテナが使われています。

AMの感度がよいのはこのように大きなバーアンテナが使われているせいですね。意外にこの辺がお粗末で筐体は大きいのにバーアンテナは小さいのしか入ってなくてAMの感度が足りないラジオが多いのですが,ちゃんと気を配っているのはさすがはソニーさん,と言う気がします。

ただ,どこを見てもAMのIFTやセラミックフィルタが見つかりません。いやな予感がします....。

sony SRF-18-2.jpg 基板の裏側

ICは基板の裏側についています。ソニー製のCXA1129NとA1522という型番が見えます。後者はCXA1522でしょう。

ネットで調べてみるとCXA1129Nはラジオ用のICですが,AMのIFは内部で検波段に接続され,外部へ取り出されていません。こういうICは結構多く,このようなICはAMステレオのデコーダが接続できません。

と言う次第で,残念ながらAMステレオ改造は無理です。改造は可能だと思ったんですけどね....。しかたないので,音のよいラジオと言うことで使わせていただきます。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。