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日立プラズマTVの修理 [ラジオ]

2014年4月27日の日記

いよいよゴールデンウィークですね。残念ながら仕事が忙しく,どこへも出かけることができません。

そこで,ちょっとたまったビデオでも見ようかとTVをつけると,電源が入らず,画面が出てきません。そろそろ寿命でしょうか。

このTVはW37P-H9000という型番の日立製プラズマTV で,もう,日立はプラズマTVは作っていません。最後まで頑張っていたPanasonicもやはり路線修正でプラズマTVの製造を取りやめると発表したばかりです。 

我が家が地デジに移行するとき,液晶にするか,プラズマにするか迷いましたが,やはり自発光しない素子はダメ,と考えてプラズマにしました。液晶は要は影画で,後ろから白い光を当てて色のついたフィルタで色をつけているようなもので,どうしても黒い部分は少し明るくなり,コントラストをあげようとすると余計に黒い部分が明るくなる,という具合で,あまり映像がきれいではありません。 実際,パソコンの画面なども部屋の灯りを全部消して真っ暗にして黒い部分を観察するとかなり明るく光っているのがわかると思います。これが嫌でプラズマにしました。プラズマTVは画素そのものが光るため,黒い部分は真っ黒です。それに,液晶だと視野角の問題があり,横から見ると色がおかしくなるとか,画が見えなくなるとか,いやな現象がありました。

ところが,液晶の技術も進み,こういった問題は解決されたと言っていいと思いますし,プラズマTV自体のコスト高の方は改善されず,液晶の方が断然,TVセット自体の価格も安くなって差が開く一方であったことから富士通や,それこそプラズマTVのパイオニアでもあったパイオニアが撤退し,日立も2008年度に撤退しました。42インチの液晶TVが3万円ほどで売られているような現状ではしかたないでしょう。それに,その3万円の液晶TVも,私のプラズマTVと比べてみると,そっちの方が画がきれい,という状況ではどうしようもありません。

そのほか,FED(電界放出ディスプレイ)をソニーが,その一種のSEDをキヤノンが開発しようとしていましたが,商品化していません。これらはプラズマTVと同じく,自発光する素子だったので期待していましたが,韓台勢の液晶価格攻勢に太刀打ちできませんでした。

しかし,液晶の天下もあと何年,と言うところですね。早く有機ELのパネルを使ったTVが実用化されてほしいと思います。これが薄型TVの本命でしょう。 

ということで,我が家のTVは今は貴重となってしまったプラズマTVなので,もう少し頑張ってもらいたいと思いました。なにより,貴重なMade in Japanですしね。しかし,嫁はんがTVの買い換えに賛成してくれませんでした。それに,そもそも液晶じゃなくてプラズマ,と主張したのは私でしたしね.....orz。

さて,現象です。

リモコンで電源のボタンを押すと,本体のLEDが赤から緑に変わり,数秒すると画が出てくるのですが,LEDが赤のままで,緑に変わらず,また,画も出てきません。そのうち,LEDも消灯してしまいます。 最初はマイコンが誤動作し,電源を切ってしまうのだ,と思い,TV本体の電源ボタンを入切するとまたちゃんと映るのでしばらくはこうしていました。

ところが,そのうち,全く映らなくなってしまいました。となるとやはり電源の問題ですね。

すぐにピンときました。プラズマTVは発熱がひどく,実際,TVの天板? 部分に手をかざすと夏はもうっと熱気がくるくらいなので,おそらく,ケミコン(電解コンデンサ)が熱で劣化して容量抜けしているのだと思いました。結構,プラズマTVのケミコンを交換した,という話も聞きますしね。

ということで,修理に出そうかと思ったのですが,やはり何日か修理にかかりそうですし,お金も結構かかると思いました。じゃ,自分で交換しようかと考えました。

といって,闇雲にコンデンサを交換するのは面倒です。なにか,ピンポイントでこのコンデンサ取り替え,という具合に一発で修理がすむようにしないと大変です。

それでネットで調べてみると日立のこのプラズマTVの同じ現象で悩んでいる人は多いようで, ブログにも書いている人がいるようです。結局,どのコンデンサかわかりました。

という次第でTVの裏ぶたを外します。感電する危険性があるので,必ずプラグを抜いておき,しばらく放置してからにします。ケミコンに電荷がチャージされていますので,十分ご注意ください。 

あまりにも裏ぶたを留めているねじの数が多いのに閉口します。TV台に固定する部分は六角穴つきボルトなので,六角レンチも必要です。

W37P-H9000内部.jpg 内部 

内部に何枚もの基板がありますが,原因は中央の上部分にあるスイッチング電源です。コネクタの電線を外し,固定しているねじを外し,また,ピン留めされているので,白いピンをラジオペンチでつぶすようにして基板を外します。 

基板(コンデンサ交換前).jpg もとの基板

この現象は中央下の450V,47μFのコンデンサが原因のようです。これが容量抜けして電源が立ち上がらなくなるようです。

また,そのすぐ下に1kV,1000pFのセラミックコンデンサがありますが,日立に連絡するとこのコンデンサを取り替えるようです。どうもリコールのようなことになっているのか,場合によっては無償で交換してくれるようです。

ただ,あまりセラミックコンデンサが容量抜けしたり,耐圧が足りなくて壊れた,なんて経験はありません。ラジオでも結構真空管ラジオだと高圧がかかりますが,耐圧不足で壊れたりしたことはありませんし,相当古いラジオでも容量を量ってみるとちゃんともとの容量があったりしますので,セラミックコンデンサが原因とは考えにくいのですが,念のため,交換しておきます。

C131.jpg C131セラミックコンデンサ(左:オリジナル,右:交換用)

capacitor.jpg 容量はちゃんと表記通りありました。

基板上にC131と表示があるコンデンサです。青色の高圧用セラミックコンデンサです。 耐圧不足で壊れたと思われますので,耐圧3kVのものに交換しました。耐圧が高いと大きくなるのはやむを得ません。ただ,テスターで容量を計ってみますと1015pFあり,表記通りです。絶縁破壊すると容量が出ないと思いますので,やはりこのコンデンサは壊れていないようです。 

そのほか,上の方に2つある,450V,270μFの電解コンデンサも天井部分が膨らんでいて,内部の液体が気化して圧力が高くなった形跡があります。最悪,この天板が破れて破裂し,ブシューッと音がして煙が出る,という状況になります(ふなっしーかよ)。

一応,ケミコンは防爆弁がついていて,内部が高い圧力になるとこれが破れて割におとなしく破裂するはずですが,昔のケミコンや今でも出来の悪いケミコンは大音響とともにものすごい勢いで破裂しますので,ご注意ください。 

当然,容量も抜けていると思われますので,これも交換しておきます。すぐ下に放熱器が見えるので,熱であぶられている状態なのでしょう。

450V, 270μF.jpg 左:オリジナル,右:交換用

メーカは左は日ケミ,右はニチコンでした。高さが違うので要注意ですが,裏ぶたにつかえたりするようなことはありませんでした。 

右上に頭に●がついているコンデンサがあり,これも頭が膨らんでいます。100V,3300μFの電解コンですが,秋葉で3,000円以上するので交換はあきらめました。

基板(コンデンサ交換後).jpg コンデンサを交換しました。

あと,元通り配線を取りつけて裏ぶたを固定して終わりです。無事にLEDも緑に変わり,画が出るようになりました。パチ,パチ.....。

combat1.jpg 何を見とるんじゃ....。(2006年7月)

我が家にこのプラズマTVが来た頃の写真がありました。この子は小三になりました。 画面右上にBS2とあるのも時代を感じさせますね。 "コンバット" を見てます。昔,よく見てたな~。TVも昔は白黒だったなんて覚えている人はもう少ないでしょう。そのうちカラーTVが普及してきますが,番組自体,白黒の放送も多く,「この番組は白黒です。」なんてキャプションが出ることも多かったですね。当時のカラーTVは真空管式で故障が多く,「俺の家はカラーにしたけど,今,白黒で放送しているのか? 」と放送局に問い合わせが来るためだったのだと思います。このコンバットも後のシリーズでカラーになりました。私はサンダース軍曹のファンでした。ヴィック・モローはその後,映画撮影中の事故で亡くなりました。そのときの夕刊の記事を今も覚えています。

2014年6月7日追記

残念ながら,せっかく直ったと思ったのにまた同じ現象が出ました。放っておくとひどくなり,電源が入らなくなります。

さんざん調べてみるとコンデンサをさらに追加しないといけないようです。

基板裏のこの場所に2kV47pFを追加します。修理マニュアルにあるようです。残念ながら47pFがなかったので,27pFをパラに配線しました。そもそも,DIPのピン間隔(2.54mm)のところに耐圧2kVのコンデンサをハンダ付けするというのは絶縁離隔の点から変で,こんな電圧はかかってないやろ,と言う気がしますが,一応,指示の通りハンダ付けします。

基板裏コンデンサ.jpg のところにハンダ付けします

基板裏コンデンサ1.jpg ここです。

こうすると完璧にこの現象が出なくなりました。何でか,よくわかりませんが。おそらく,サージ電圧を吸収するのだと思います。電源を入れてしばらくするとキューッとと言う甲高い音がかすかにして何か発振しているのがわかりますが,このコンデンサをつけると発振音がするまで時間が長くなるので,なにか立ち上がりを遅くする作用があるようです。

 


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やまけい

はじめまして、やまけいと申します。
W37P-HR9000を持っており、貴方様のブログを参考に電源基板上のコンデンサ交換を致しました。写真が分かり易く、とても参考になりました。ありがとうございます。
さて、ブログで100V,3300μFの電解コン交換をあきらめたと書かれておりますが、mouserやdigikeyで600円程度で入手が可能です。寸法など指定した条件検索も可能ですので、よろしければお試しください。膨らんだ電解コンを使い続けるのは精神衛生上、良くないと推察いたしまして、情報お知らせしたいと思いました、パーツ代が7500円を超えれば、送料無料になるので、私は色々と纏めてから注文しています(mouserやdigikeyの回し者ではありません、念のため)。
私の持っていたプラズマでは、100V,3300μFの電解コン(C556)は、日ケミのKMHシリーズでした。使用されているものは直径30mm、長さ42mmで、公開カタログよりコンパクトになっており、特注品のようです。私は、直径30mm、長さ50mmで、リップル電流3.2Aのものを入手し、代わりに使用しました。
。私はブログなどは書いていませんが、私も電子工作は大好きです。これからも、電子工作のブログを拝見できるのを、楽しみにしています。

by やまけい (2014-09-20 16:19) 

iruchan

やまけいさん

どうも大変貴重な情報をありがとうございます。100V 3,300μFのコンデンサは秋葉で3,000円近くしたと思います。mouserやdigikeyだと安いのですね。早速取り替えてみます。

このTVは修理に出すとやはり1万円以上かかるようです。それに,メーカに出すとしばらくTVが見られませんので自分でやってしまいました。今のところ,この現象は出ていませんし,ほかの不具合も出ていません。

どうもご覧いただき,また貴重な情報をありがとうございました。
by iruchan (2014-09-20 19:19) 

すぎちゃん

2kV47pFの代わりに27pFをパラ接続されたとのことですが、コンデンサーはセラミックコンデンサでしょうか?
同じ症状で450V,47μFの電解コンデンサを交換しましたが、また電源が入らない症状が再現しました。
修理したいので、入手先等教えて頂けませんか?
by すぎちゃん (2016-05-06 22:32) 

iruchan

ご指摘の通りで,高圧セラミックコンデンサです。秋葉のラジオデパートなど,部品屋さんで簡単に手に入ります。

通販ですと意外になくて,RSコンポーネンツならあるようです。ただ,村田の47pF,2kVのものが@37円ですが,10個も買わされてしまいます。お近くでしたら秋葉へ行かれるのがよいと思います。

大阪の共立電子だと100pF,2kVが@43円です。容量が大きいですが,たぶん使えると思います。
by iruchan (2016-05-07 09:55) 

すぎちゃん

回答ありがとうございます。
当方広島のため実店舗での部品入手がかなり難しくなっており、交換した450V,47μFの電解コンデンサは出張に行った際にラジオデパートに寄って入手しました。
丁度5月9日から東京へ出張に出ますので、時間を作って入手しようと思います。
by すぎちゃん (2016-05-07 13:43) 

iruchan

そうでしたか,広島にお住まいでしたか。私も北陸なので部品の入手には苦労します。マルツが近くにあるので助かりますけど。

ラジオデパートだと2Fの山王電子さんにあると思います。ほかにも秋葉の至る所で見かけます。今どき,2kVなどの高圧コンデンサが必要な場合というのは少ないと思うのですけど,何か需要があるようです。
by iruchan (2016-05-08 07:33) 

すぎちゃん

ラジオデパート2Fの山王電子さんは450V,47μFの電解コンデンサを購入したところです。
また寄ってみようと思います。
by すぎちゃん (2016-05-08 08:26) 

ぶーちゃん

秋葉原の千石電商で日本ケミコン EKMG451ELL470MLP1S
アルミ電解コンデンサ 450V 47μFを250円で購入し、
該当箇所を交換。
見事に修復できました。感謝です。

約8年ぶりに見るテレビの中は、埃だらけで、大変な状態だったので、
掃除機できれいにしました。
なお、日立のサービスの回答では、この機種の補用品の保存期限が2015年に終わっており、修理できない可能性があるとのことでした。
by ぶーちゃん (2017-06-10 22:33) 

iruchan

ぶーちゃんさん,どうもわざわざコメントをありがとうございます。無事に映ってよかったです。

メーカの修理は基本的に基板ごと交換して,と言うことだと思うので,基板の在庫がなくなったら(経産省の指導で製造中止後,8年間は保存する義務がありますが),修理不能,という回答が帰ってくると思います。

でも,このコンデンサを交換するだけなのですけどね...。

またよろしくお願いします。
by iruchan (2017-06-11 06:24) 

田中健次

はじめまして、当方日立woooプラズマPH42-XP07の故障でこちらのブログを拝見致しました。写真付きで大変解りやすいです。
自分のテレビは電源を入れると音声が一瞬聞こえて緑ランプが2回点滅しています。画面は一瞬も映りません。
ネットで購入しメーカー保証のみで5年半ぐらい使用いたしました。日立の修理に問い合わせた結果、基盤交換1枚15000円で2枚交換する場合もあるとの事で5万ぐらいかかる可能性もあるとのことで断念、しかし新品購入するのも検討していますが(家族の為)なんか腑に落ちずいろいろ探っていたところであります。
こちらのブログを参考に自分でチャレンジするべく裏ぶたを開けて掃除して基盤を見るも自分のテレビの基盤と全然違い、交換するべくコンデンサの検討がつかず座礁していますが、こんなレベルのわたしに何かご教授していただけますか?
by 田中健次 (2017-09-06 19:39) 

iruchan

田中さん,どうもご質問ありがとうございます。

ただ,残念ながら,機種が違うのでまったくわかりません。現象としては,私のと同じで何らかの電源のトラブルと思いますが,どのコンデンサの不良かは見てみないとわかりません。

基板も違うようですし,自分で修理は考えず,買い換えをおすすめします。TVはプラズマTVに限らず,液晶のものも高圧部分があり,大変危険です。
by iruchan (2017-09-06 20:10) 

すぎちゃん

以前書き込みをさせて頂きましたすぎちゃんです。

結果を書かさせて頂いていませんでした。
山王電子で部品を無事購入し交換後、電源が入らなくなる症状は無くなり順調に動いています。

その山王電子ですが、先月も部品調達で寄ったところ、店自体が無くなっていました。
5月に閉店されたそうです。
この様な店が無くなるのは非常に残念ですが、今のご時世多少は仕方ないのかもしれませんね。
by すぎちゃん (2017-10-22 11:10) 

すぎちゃん

部品交換要領書が掲載されていました。

http://bbs.kakaku.com/bbs/20421014599/SortID=20565123/ImageID=2674119/

参考までに(価格コム内の書き込みに掲載)
by すぎちゃん (2017-10-22 11:26) 

iruchan

すぎちゃんさん,どうもご連絡ありがとうございました。今日はso-netの障害が出ていたのか,なかなか管理ページにアクセスできず,困りました。

無事に修理できた由,よかったです。うちのも正常に動いています。また,部品交換要領書の画像もありがとうございました。やはり何か不具合があって修理することになっているんですね。

山王電子さんは私も先日,ラジオデパートを訪れて気がつきました。5月でしたか。本当に残念です。

どうもありがとうございました。
by iruchan (2017-10-22 17:31) 

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