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ソニーのAMステレオラジオ SRF-A100 [ラジオ]

2013年3月8日の日記

SRF-A100.jpg

どうも今年も昨年に続いて寒い冬で,3月に入っても寒い日が続いています。かと思うとここ数日,ものすごく暖かくなり,花粉も舞っています。皆さん,お身体ご自愛ください。

2月は猛烈に忙しく,ほとんど何もできませんでした。せいぜい,ネットでラジオ関連の記事を見ているくらいでした。

ですが,たまたまeBayで検索してみるとソニーのSRF-A100が出ていました。

ソニー初のAMステレオラジオで,1982年7月,米国でAMステレオ放送が開始され,その受信機として1983年に発売されています。ということで,米国向けなので日本では発売されていません。 

長い間,米国ではAM局が幅を利かせていて,戦後のFM放送再開後もFM放送がなかなか普及せず,FCC(米連邦通信委)はFMを支援していました。米国では戦前からFM放送が始まっていましたが,戦時中はVHF帯は軍事用に使われたため,FM放送は中断しています。戦後,FMが再開されてもなかなか普及しなかったのですが,そのFM局がようやく収益を上げるようになると,今度は逆にAM局が脅威を感じるようになったため,AM側をてこ入れする目的でAMステレオ放送が検討されました。FMは1961年からステレオ化していましたが,FMステレオの方式はGE-Zenith方式で一本化されていたのに,前回のブログにあるように,AMは5方式全部が認可され,混乱が広がりました。実際にはベラー方式は特許問題もあり,早々に消えたため,4方式が残りました。ハリス方式も同様です。当初,FCCがAMステレオの標準方式として選定したマグナボックス方式も消え,結局,最後はモトローラとカーンの2強によるステレオ方式が残ることになります。

SRF-A100-1.jpg 側面のAMステレオ方式切替SW

SRF-A100-2.jpg A:モトローラ,ハリス,マグナボックス,B:カーン方式

当初は受信機メーカはこの4方式すべてを再生できる必要があり,デコーダのICを含め,開発は大変だったと思います。

ソニーのSRF-A100はこの4方式すべてを再生できるラジオとして発売されています。10年後,日本でもAMステレオ放送が始まりますが,日本ではモトローラ方式で一本化されたため,再生切り替えは必要なく,日本で発売されたのはモトローラ方式のみのSRF-A300でした。A100よりもずいぶんと大きく,使いやすくなっています。じゃ,A200というラジオもあったんじゃないの?と言うことになりますが,豪州向けにSRF-A200というラジオが発売されていて,A100とほとんど同じで,AMステレオは豪州ではモトローラ方式だけだったので,切替SWがないだけ,という話ですが,見たことがありません。

SRF-A100は最初のAMステレオのラジオとして,左右に2つスピーカを持ち,SRF-A300よりずいぶんと小型なので,ぜひほしいと思っていました。10年ほど前,米国の友人に1台譲ってもらいました。eBayでは非常に高くなり,100ドル以上するのが普通です。ところが,今回,35ドルで落札してしまいました。程度はよく,30年も前のラジオとは思えないくらいです。ただ,やはりアルミのスピーカグリルはところどころへこんでいて,また,このアルミグリルの接着がはがれているのは前の1台と同じです。

完動,と言うことでしたのでテストしてみると問題ありません。ちょっとボリウムがガリっていましたが,何回か動かすと直りました。

肝心のAMステレオも,ソニーは3.6MHzのVCOにセラミック共振子じゃなく,LCの共振回路を使っているので,経年劣化が小さく,無事にAMステレオを再生できました。他社のAMステレオラジオだとセラミック共振子が長年の経年変化でQが低下したり,周波数がずれたりしてうまくAMステレオを再生できなくなっていることがあります。

ただ,スピーカが2つついていると言ってもあまりに間隔が狭く,SRF-A300も同様ですけど,せっかくのステレオ放送なのに,臨場感はいまいちです。これじゃ,AMステレオなんって言ったって,大したことない,と多くの人が思ったことでしょうし,衰退するのも無理はない,という感じがします。

でも,ヘッドホンで聴くと最高です。今,ワールドベースボールクラシックなんてやっていますが,これを聴くと思わずおぉ~っと言う感じで感動します。モノラルの放送なんて退屈で聴けたものではない,と思います。SRF-M100もそうですが,AMステレオはヘッドホンで聴くべきなのでしょう。 

SRF-A100-4.jpg AMはバンド幅切り替えがついています。

それに,このラジオ,ステレオでなくても音のよいのに感心します。AMのバンド幅をWIDEにすると高音がよく伸びていて,AMとは思えない音がします。使われているセラミックフィルタの帯域が広いんですね。これほど音のよいAMラジオはないと思います。SRF-A300は日本向けにセラフィルの帯域が狭くなっていて,A100のほうが音がよいと思います。

AMステレオもいつまで続くかわかりませんが,貴重なラジオを入手できました。いずれFMバンドの変更をして,日本でFMが聴けるようにしたいと思います。

おまけ.....今日はハチ公の命日だそうです。

ハチ公.jpg 渋谷にて。

これからは地下2階の改札前で待ってなきゃあいけないよ。 


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コメント 4

とめくぎ

良いですねー。多方式に対応したAMステレオラジオ。
松下通信工業製のシグナルジェネレータで、C-QUAM方式、ハリス方式(CPM)、カーン方式(ISB)、マグナボックス方式(AM-PM)に対応した物を所有してはいるものの、ラジオが無くて試せないという・・・・。
by とめくぎ (2013-04-06 22:25) 

iruchan

どうもコメントありがとうございます。AMステレオのラジオも現行品はなくなってしまいましたからね.....。ネットオークションでも"AMステレオ"とあるだけで,かなりの値段がする時代になりましたし。自作するにもICが手に入らないですしね。またよろしくお願いします。
by iruchan (2013-05-19 07:16) 

末次達也

初めまして、私は福岡に住む42歳の男性です。私もAMステレオラジオが好きで、今もラジオを4台持ってます。長年aiwaヘッドホンステレオHS―JX828を愛用していました、4回も修理して愛用していましたが、12年前に修理不可能になりがッか利していましたが、なんと携帯のネットで買いました、しかもカンドウ品です。リサイクル店でソニーSRFーM100は一回コンデンサ交換の修理しました。後鉄道忘れ物市でもう1つと、家電店で、ケンウッドのミニコンポDー550があります。aiwaのは故障してはいけないので時計の代わりです。長年愛知にいましたので、夜間ミズホル―プアンテナで愛知のラジオを聴いて聴いてます。九州のステレオラジオが終り残念ですね。
by 末次達也 (2013-06-23 23:38) 

iruchan

末次さん

どうもコメントありがとうございます。JX828は私も持っていますが,箱に入れたまま使っていません。ご愛用になっていたのに修理不能とは残念です。完動品が入手できて良かったですね。

SRF-M100は私のは問題ないですが,どうも中のケミコンが液漏れしてパターンが腐食するようですね。ヤフオクでも高くなり,残念です。

それにしても福岡からCBCが聞けるのですか。驚きました。RKB毎日も九州朝日放送も止めてしまったのが残念です。一度,ステレオで聞いてみたかったと思います。
by iruchan (2013-06-24 22:15) 

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