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京阪1300系,1700系を作る ~その1~ ハンダ付け講座 [模型]

2010年5月23日の日記

今日から3日間雨の予報。これではせっかく買ってきた京阪の鉄コレ1900系の塗装ができません。仕方ないので,しばらく放置していた銘わぁくすの京阪1300系,1700系を再開します。これでは本当に天気待ちですね.....。

ご存じ,京阪の1300系は終戦直後の輸送力不足を補うため,大手私鉄には地方私鉄への車両の供出が呼びかけられ,京阪も多数の小型車を地方私鉄に譲渡しました。その穴埋めとして,運輸省標準型の規格統一車両が1948年に投入されました。規格統一のため,車体サイズは大型で,2720mmもあるため,ホームを削ったりするなど大変な作業が必要でしたが,おかげで京阪の車体は大型化し,後の輸送力増強に大いに寄与しました。ただ,幕板が広く窓が低いし,正面は折妻じゃなくて丸妻で,従来の京阪の電車とはデザインが異なるのでやっぱり異色の車両です。

1952年に特急用として,3両が特急対応のため,塗色が変更され,赤と黄色の京阪特急色に塗り替えられましたが,室内はロングシートのままです。単独で特急として運用されることはほとんどなく,1700系や1000系との併結が主体だっただろうと思います。今回のもこの塗色にしようと思います。

一方,1700系は1951年から製造され,最初から特急用として計画されたためクロスシートでした。デザインは後の1800系や1810系と同様のスタイルで,同じ17m車の1800系との違いは前照灯が普通の丸形というくらいです。

どちらも1900系鉄コレの完成に合わせて整備し,一緒に走らせよう,という計画です。

京阪1300,1800-2.jpg 銘わぁくすの京阪1700系キット

さて,銘わぁくすのキットの方は残念ながら? 真鍮製でハンダ付けしないといけません。銘の説明書には接着材で組み立ててください,と書いてありますが,これでは強度不足で,ハンダ付けしないと完成後にぽろっと妻板が外れたり,とんでもない目にあいかねませんので,最初から私はハンダ付けで取り組んでいます。

と言う次第で,今日はハンダ付けの話をしましょう。

まず,鉄道模型では電子工作と違い,ハンダ付けのやり方も結構異なります。そもそも,鉄道模型は鈑金工作である訳なので,はんだごてもワット数が異なり,60~100Wくらいのが必要です。Nだと60Wくらいでも十分かもしれません。HOでは80W以上が必要でしょう。また,ハンダは電子工作用のヤニ入りのものは使えません。その反対に,電子工作ではフラックスは基本的に不要ですが,鉄道模型ではフラックスが必要です。

ハンダですが,電子工作マニアなので,電子工作用としては米国の名門Kester社のを愛用しています。スズ60%,鉛40%の,昔は本当に定番だったハンダです。最近は鉛フリーと称して,鉛の代わりにビスマスや銀などを使ったハンダが推奨されていますが,アマチュアは使わない方がいいと思います。通常のスズ-鉛ハンダが183℃に対して鉛フリーハンダは融点が20~40℃ほど高く,専用のこてが必要です。といって,鉛フリーハンダ用のこてなんて探さないと売っていませんし,温度が高いので電子回路の場合は気をつけないと半導体が壊れたりします。

実を言うと,この件で,今後,鉛フリーハンダによる電子回路の故障が続出するんじゃないかと危惧しています。融点が高いため,ハンダ付け不良や半導体故障が出てTVや電子機器の故障が出そうです。まあ,TVくらいなら火災にならない限り,人が死ぬようなことはないと思いますが,自動車でこのような故障が出るとこわいですね。とても心配しています。

鉄道模型用も同じで,鉛フリーハンダじゃなくて通常のスズ-鉛ハンダを使いましょう。RoHs指令なんてくそ食らえ! なんて言っちゃいけませんが,アマチュアには困りものです。少なくとも鉛蒸気による中毒が懸念されると言っても,ラジオ少年や模型マニアが鉛中毒になった,なんて聞きません。私も中学の頃から毎日はんだごて握っているので,鉛中毒になってもおかしくないですが,何とも問題ありません。

ハンダ-7.jpg ハッコーのヤニなしハンダ

ちょっと脱線してしまいましたが,鉄道模型用にはヤニなしのハンダを使います。ヤニというのは昔は本当に松ヤニを使ったからですが,フラックスの1種で,ハンダを溶かした後,銅の基板に広がりやすくするためのものです。"濡れ" なんて表現します。このとき,鉄道模型ではサーッと周囲に広がらないといけないのですが,電子工作用の場合,あまり周辺に広がってもらっては困るので,適当にこての周辺だけ広がる性質のものの方がよく,ヤニが使われます。これでは鉄道模型用としては不都合です。おまけにヤニ自身が固まって固形物になってしまうので,あとからヤスリで削らないといけませんので,鉄道模型用としては使えないのです。

ところが....。秋葉原なんかでヤニなしのハンダを探しても売っていません。特に,私の場合,500gか1kgくらいの"巻" でほしいのですが,秋葉原の工具屋さんなんかで聞いても,「ああ,ヤニなしだと注文になっちゃうなぁ。」と言われる始末。といって,模型屋さんで買うと巻ではなく,細長い針金みたいなのを袋に入れて売っているだけで,これだと鉄道模型ではたくさん使うので,しょっちゅう買いに行かないといけなくなります。

困ったな,と思っていたらなんのことはない,ハッコーさんが巻で売っていました。FS-404-02というのがそれで,500gの巻になっています。もちろん,鉄道模型用なんて売っておられるわけではなく,ステンレス用として売られています。むしろ鉄道模型用なんて訳じゃないので安価です。

ハンダ-4.jpg マッハ模型の塩化亜鉛溶液

鉄道模型にはフラックスとして塩化亜鉛が使われます。マッハなどで売っています。これは結構よく,塗った範囲にサーッとハンダが広がるのは感動的です。ただ,気をつけないとくっつけなくてもよいところまでくっついてしまいますので,くっつける範囲だけ塗るよう注意してください。また,模型屋さんで売っていない場合はさっきも書きましたが,ヤニなしハンダはステンレス用ハンダなので,フラックスも同じです。DIYショップで売られているステンレス用フラックスが使えます。

ハンダ-5.jpg

    呉竹のフィス水筆ペン

さて,次はこのフラックスをどう塗るか,なのですが,面相筆だと一回ずつ瓶に筆を入れないといけませんし,うっかりして瓶をひっくり返してしまう問題もあります。そこで,最近は呉竹のフィス水筆ペンを使っています。水色の柄がタンクになっていて,普通はここに墨汁を入れて使います。webで調べたら皆さん使っておられるようです。もちろん,ハンダ付け用じゃありませんので,呉竹の社員さんが見たらびっくりするでしょう。塩化亜鉛に侵されないのか,という気もしますが,1年放っておいても大丈夫でしたので,大丈夫でしょう。専用のハンダフラックス用と称する専門の工具メーカ製のもあるのですが,高価ですのでこれを愛用しています。

ハンダ-6.jpg

こんな風に使います。非常に具合がいいです。 ついでですが,下にベーク板を置いています。耐熱性が高いので,便利です。木だと焦げてしまいますし,アルミ板なんかだと熱が伝わって作業中に火傷しますしね。ベーク板もこてを長くあてていると焦げてしまいますのでご注意ください。

再びはんだごて。実はなかなかうまく行きません。さっきも言いましたように,ワット数が大きいので,こて先の温度が高くなり,すぐにこて先が酸化してしまいます。こて先は銅でできていることが多いので,酸化銅で覆われてしまうことになるのですが,酸化銅自体はもう金属じゃないので,熱伝導率が大幅に小さく,こて先表面の温度が下がってしまってハンダが溶けてくれません。

ハンダ-1.jpg こんな風になったらおしまいです。こて先をヤスるしかありません。

こうなったらこて先をヤスリがけしてまたこて先をきれいにすればOKですが,下手すると1時間ごととか,作業ごとにやらないといけません。それで,諸先輩方はスライダックなんかを使って温度調整をうまくやってこて先の温度が上がりすぎないようにしておられるようなのですが,これに気づくのにすごく時間がかかりました。

と言う次第で,頭にきてこて先自体を変えてしまいました。ちゃんと耐食こて先というのが売られていますので,早速使ってみました。電子工作用のは以前から使っていますが,このようにワット数の大きいもののやつは初めてです。

ハンダ-2.jpg

ハッコーの80WはんだごてNo.780。こて先は耐食タイプのものに替えました。

なかなか具合がよいです。いつまでたっても酸化せず,ハンダはスムーズに溶けてくれました。やっぱこて先を替えておくのが正解です。

ところではんだごてと言えば,赤い柄のアカエが有名で,"とれいん" などでよく使われているのを見ますが,いいですねぇ。とうの昔に廃業してしまったようなので,入手はむずかしいです。古い工具屋さんを探して在庫を探すしかないですが,何とか40Wのやつは入手できたので,ラジオ工作なんかに使っていますが,鉄道模型用の80W~100Wのを探しています。

ハンダ-3.jpg  ホーザンのハンダ温度調節器。

とはいえ,ついでにホーザンのハンダ温度調節器H-17を買いました。80%くらいの調節位置でうまい具合でした。電子工作マニアなので,このような温度調節器くらい,作ってしまってもいいのですが,こんなに小型にできないのであっさり買ってしまいました。1台あると非常に便利です。値段も安いですしね。

京阪1300,1800-1.jpg

と言う次第で,ここまで完成しました(手前:1300,後ろ2両:1700)。つづきはまた次回。

 

 


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